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植物染めの魅力、パラミタミュージアムで「日本の色 染司よしおか 吉岡更紗の仕事」展

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植物染めの鮮やかな作品と吉岡更紗さん=三重県菰野町のパラミタミュージアム

 三重県菰野町のパラミタミュージアムで2月7日から3月29日まで、日本の伝統的な植物染めを紹介する「日本の色 染司(そめのつかさ)よしおか 吉岡更紗の仕事」が開催される。古来の染めを現代に復活させてきた染織工房「染司よしおか」の仕事と、発表の場をさらに広げている現6代目、吉岡更紗さんの仕事ぶりを紹介している。

 開催を前にした2月6日、吉岡更紗さんが報道陣の取材に応じ、植物染めについて説明した。ざっと50種類の植物が染めには利用されているといい、その組み合わせなどによって、ひとつの色が濃淡などで幾つもの表情を見せるという。「植物の染めを、落ち着いた、くすんだイメージで思い浮かべるかも知れませんが、実は、とても鮮やかで、透明感があります。フィルターを通さず、実際にご自身の目で、魅力を見ていただきたいです」と話した。

鮮やかな色を見せる作品

ひとつの「萌黄色(もえぎいろ)」も濃淡など見え方が異なる

 会場には、「染色技法の探究」「現代の空間へ」「日本の色」「平安の色を求めて」などのテーマに分け、約110点が展示されてる。紅花(べにばな)、蓼藍(たであい)、苅安(かりやす)などの植物が生む色に染められた絹布などは鮮やかで、「源氏物語」の世界の色を再現させた作品などは、物語の世界が目の前にあるかのようだ。

物語の世界に誘う作品

 「染司よしおか」が代々担当してきた古社寺の伝統行事で用いる和紙などの染色も紹介されており、東大寺二月堂修二会(しゅにえ)の椿の花、石清水八幡宮の供花神饌(きょうかしんせん)の12カ月の花などは、鮮やかな色を失わないまま展示されている。

東大寺二月堂修二会での椿の花

石清水八幡宮の供花神饌

 「染司よしおか」は、江戸時代後期から200年続く工房。明治になって西洋の化学染料が日本に伝わり、植物染めは一時、衰退したが、4代目の吉岡常雄さんが文献などを頼りに古代染色を復元、5代目吉岡幸雄さんはこれを発展させ、植物など天然素材による染色を専門にすることを決意し、「源氏物語」に記された「かさね色」に情熱を注いだといわれる。

 父の急逝で2019年に6代目を継承した吉岡更紗さんは、代々続く古社寺の伝統行事に携わる一方、ホテルや商業施設の建築空間をひとつの芸術作品として構成するインスタレーションの制作を手がけ、現代の空間を伝統の技で染め上げてもいる。

 期間中、2月22日午後2時から、吉岡更紗さんが「日本の色 染司よしおかの仕事」の題で記念講演する。無料だが、整理券を当日午前9時30分から先着200人に配布する(入館券も必要)。パラミタミュージアムの入館料は一般1000円、大学生800円、高校生500円、中学生以下は無料。会場は三重県菰野町大羽根園松ケ枝町。

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