海老名市シェアサイクル 利用者5倍で実験延長 通勤通学などで好評
海老名市で2年前から行われているシェアサイクルの実証実験が、約1年間延長する。通勤通学などの利用者に好評で月間利用回数はスタート時の約5倍になった。同市では今後アンケート調査を行い運用を検討する。
この事業は海老名市議の提言やシェアサイクル事業者の提案をもとに検討が始まり、実証実験に結びついた。公民館や公園、民間のアパートなどに「ステーション」を設置。スマートホンでレンタルした後、別のステーションに乗り捨てができる。30分で130円、アプリを通じクレジット決済などが可能。同様の実験は座間市でも今年3月から2026年3月まで行われている。
自転車や運用システムは江ノ島電鉄(株)や国内最大級の運用サービス「ハローサイクリング」を運営するOpenStreet(株)が用意し、市はステーションとしての協力や広報で協力している。
当初は月間1164回だった利用は6203回に、ステーションの場所は20カ所から43カ所に増えた。市商工課では「通勤通学の利用が多く、市中心部から大谷や国分寺など住宅街への行き来も目立つ」と話す。今後はアンケートで利用状況を分析し導入の是非を含めて検討するという。
ステーションの中で最も利用が多いのは、海老名駅前の海老名中央公園。自転車にまたがる男性利用者は「これから総合病院まで行きます。便利になってうれしい」と語り、帰宅途中の学生は「海老名SA近くまで使う。バスよりも安いから」と語り、ペダルを漕ぎ出した。