「AMBIENT KYOTO」が東京初開催、坂本龍一+高谷史郎の没入型作品を展示
京都を拠点に、「アンビエント」をテーマに音・アート・空間を融合させた展覧会「RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO - TOKYO」が、この夏東京で初開催される。会場は「麻布台ヒルズ ギャラリー」で、会期は2026年8月28日(金)~10月25日(日)だ。
本展では、「AMBIENT KYOTO 2023」で大きな反響を呼んだ坂本龍一+高谷史郎(ダムタイプ)によるインスタレーション作品「async - immersion」を紹介。横幅26.4メートルの巨大スクリーンを備えた空間で、映像・音響・空間演出を会場に合わせて再構築し、京都開催時と同等スケールの展示を東京で展開する。
作品のベースとなるのは、坂本が2017年に発表したアルバム『async』。「空間に音を立体的に設置する」という坂本の思想をもとに、高谷の映像と、坂本の晩年の作品でも知られる音響ディレクター・ZAKによる立体音響が組み合わせられ、没入型の作品へと昇華されている。
映像は楽曲と完全には同期せず、タイトルの「async(非同期)」を体現するように、音と映像の関係が絶えず変化し続ける構成だ。作品の中に身を置くことで、楽曲、映像、音響、空間、そして鑑賞者自身が一体となる没入体験を味わえる。感覚や時間の流れが揺らぎ、作品世界へと静かに引き込まれていくだろう。
「AMBIENT KYOTO」は2022年にスタートした展覧会シリーズで、アンビエントミュージックの創始者の一人であるブライアン・イーノ(Brian Eno)の展覧会を皮切りに、音楽・映像・光・建築空間を融合させた体験型展示を展開。2023年には京都新聞ビル地下や歴史的建造物を舞台に、坂本龍一+高谷史郎をはじめ、コーネリアス、Buffalo Daughter、山本精一らによるインスタレーションを発表し、大きな注目を集めた。
坂本が追い求めた「設置音楽」の思想と、高谷が生み出す映像表現が織りなす、唯一無二の没入型インスタレーションを体験できる貴重な機会となりそうだ。