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第72回エミー賞2020予想〜現地メディアはどう見る?【コメディシリーズ】

海外ドラマNAVI

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アメリカTV界にとって年に一度の祭典、第72回エミー賞授賞式が現地時間9月21日(月・祝)にロサンゼルスのマイクロソフトシアターにて開催される。各カテゴリーで魅力的な作品や俳優などが候補に挙がる中、【ドラマシリーズ】、【コメディシリーズ】、そして【リミテッドシリーズ/TVムービー】部門の主要部門について、現地メディアの予想をまとめ、受賞の行方を様々な視点から追ってみよう。2回目の本日は【コメディシリーズ】をご紹介。

■作品賞(Outstanding Comedy Series)

『ラリーのミッドライフ★クライシス』
『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』
『グッド・プレイス』
『インセキュア』...対抗
『コミンスキー・メソッド』
『マーベラス・ミセス・メイゼル』...本命
『シッツ・クリーク』...対抗
『What We Do in the Shadows』...大穴

2018年から毎年このレースに参加している『マーベラス・ミセス・メイゼル』は、コメディシリーズで最多の20ノミネートを果たし、2年ぶりの受賞を期待する声は高い。しかし、昨年の受賞作品である『Fleabag フリーバッグ』や、長年このカテゴリーの常連だった『Veep』に代わる新たなライバルとして『シッツ・クリーク』が台頭している。2015年にスタートした同作がエミー賞にノミネートされるようになったのは昨年のことで、今年は『マーベラス・ミセス・メイゼル』に次ぐ15ノミネート(前年比+11)を獲得。『シッツ・クリーク』は今年4月に放送されたシーズン6をもって幕を下ろしており、エミー賞で有終の美を飾りたいところ。

とはいえ、他にも『インセキュア』と、昨年スタートしたヴァンパイアコメディ『What We Do in the Shadows』はともに8ノミネートで、投票者の関心も高いという。ここ数年は特定の作品が目立っていたコメディシリーズに、新たな風が吹くのか。

■主演男優賞(Lead Actor In A Comedy Series)

アンソニー・アンダーソン『Black-ish』...大穴
ドン・チードル『Black Monday』
テッド・ダンソン『グッド・プレイス』
マイケル・ダグラス『コミンスキー・メソッド』
ユージン・レヴィ『シッツ・クリーク』...本命
ラミー・ユセフ『ラミー 自分探しの旅』...対抗

このカテゴリーは昨年と同じ候補者がほとんどカムバック。唯一の入れ替わりは、昨年の覇者ビル・ヘイダー(『バリー』)が離れ、『ラミー 自分探しの旅』のラミー・ユセフが加わったこと。ラミーは今年のゴールデン・グローブ賞でミュージカル/コメディ部門の俳優賞を受賞しており、初めてノミネートされたエミー賞でも有力候補の1人に。そんな彼より若干数押す声が強いのが、同一の役で2年連続ノミネートされており、今年が最後となる『シッツ・クリーク』のユージン・レヴィ。もちろん、6年連続ノミネートされている『Black-ish』のアンソニー・アンダーソンも忘れてはならない。

■主演女優賞(Lead Actress In A Comedy Series)

クリスティナ・アップルゲイト『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』
レイチェル・ブロズナハン『マーベラス・ミセス・メイゼル』...対抗
リンダ・カーデリーニ『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』
キャサリン・オハラ『シッツ・クリーク』...本命
イッサ・レイ『インセキュア』...対抗
トレイシー・エリス・ロス『Black-ish』

主演女優賞は『マーベラス・ミセス・メイゼル』のレイチェル・ブロズナハン、『シッツ・クリーク』のキャサリン・オハラ、『インセキュア』のイッサ・レイによる三つ巴の戦いに。各メディアの予想は作品賞と主演男優賞同様に、『シッツ・クリーク』のキャサリンにやや傾いているが、3年連続ノミネートかつ2018年のクイーンであるレイチェルの勢いも衰えてはいない様子。

2年ぶりにノミネートされたイッサも『インセキュア』で高い評価を得ていることは間違いない。また、彼女が製作総指揮を務める『A Black Lady Sketch Show(原題)』がクリエイティブアーツ・エミー賞のスケッチシリーズ作品賞にノミネートされており、こちらの結果も気になるところ。

■助演男優賞(Supporting Actor In A Comedy Series)

アンドレ・ブラウアー『ブルックリン・ナイン-ナイン』
ウィリアム・ジャクソン・ハーパー『グッド・プレイス』
アラン・アーキン『コミンスキー・メソッド』
スターリング・K・ブラウン『マーベラス・ミセス・メイゼル』
トニー・シャルーブ『マーベラス・ミセス・メイゼル』...対抗
マハーシャラ・アリ『ラミー 自分探しの旅』...対抗
キーナン・トンプソン『サタデー・ナイト・ライブ』
ダニエル・レヴィ『シッツ・クリーク』...本命

アカデミー賞助演男優賞受賞者(アラン・アーキンとマハーシャラ・アリ)、通算11度目のノミネートとなる大ベテラン(アンドレ・ブラウアー)、ドラマシリーズ主演男優賞とWノミニー(スターリング・K・ブラウン)、通算4度のエミー賞受賞歴がある昨年の覇者(トニー・シャルーブ)ら強者が揃った助演男優賞。

しかし、これらの強敵を抑えて最有力候補に挙がったのは、主演男優賞ノミニーのユージン・レヴィの息子であり、『シッツ・クリーク』では共同クリエイターも務めるダニエル・レヴィ。ダニエルは演者、製作総指揮(作品賞)、監督賞、脚本賞の4部門でノミネートされており、一体いくつ持ち帰るのか注目したい。

■助演女優賞(Supporting Actress In A Comedy Series)

ベティ・ギルピン『GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』...大穴
ダーシー・カーデン『グッド・プレイス』
イヴォンヌ・オージ『インセキュア』
アレックス・ボースタイン『マーベラス・ミセス・メイゼル』...本命
マリン・ヒンクル『マーベラス・ミセス・メイゼル』
ケイト・マッキノン『サタデー・ナイト・ライブ』
セシリー・ストロング『サタデー・ナイト・ライブ』
アニー・マーフィ『シッツ・クリーク』...対抗

助演女優賞は、『シッツ・クリーク』のアニー・マーフィ、『インセキュア』のイヴォンヌ・オージ、『グッド・プレイス』のダーシー・カーデン、『サタデー・ナイト・ライブ』のセシリー・ストロングというエミー賞初ノミネートのフレッシュな顔ぶれと、3年連続ノミネートの『GLOW』のベティ・ギルピン、7年連続ノミネート(内2度受賞)の『サタデー・ナイト・ライブ』のケイト・マッキノン、そして3年連続ノミネートであり、昨年と一昨年の勝者であるアレックス・ボースタインというエミー賞常連が並ぶ構造に。

今年もアレックスの受賞を予想する声が圧倒的に多いが、『GLOW』で素晴らしい演技を見せ続けているベティや、作品の勢いも強いアニーが番狂わせを起こすことができるか。

明日は【リミテッドシリーズ/TVムービー】の現地予想をお届け! 第72回エミー賞授賞式は、日本時間9月21日(月・祝)に米ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで開催。また、FOXチャンネルにて9月26日(土)23:00より字幕版が独占放送。

今回参考にした米メディアは以下の通り。
(Indie Wire Variety Deadline Los Angeles Times Gold Derby)

(翻訳/Ai Ono)

Photo:

Amazon Prime Video『マーベラス・ミセス・メイゼル』シーズン3/レイチェル・ブロズナハン (c)NYKC/『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』/ユージン・レヴィ (c)NYPW/FAMOUS/キャサリン・オハラ (c)NYPW/FAMOUS/レイチェル・ブロズナハン (c)SF/Famous/トレイシー・エリス・ロス (c)SF/Famous/ダニエル・レヴィ (c)NYKC/FAMOUS/アレックス・ボースタイン (c)FAM020/FAMOUS

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