【10/9OPEN・古書と骨董 山猫軒】懐かしさと発見が詰まった、古本とアンティークの隠れ家
ロープウェイ街付近にひっそりとオープン。明治・大正の古書、懐かしい昭和の古本、漫画、古伊万里、古民芸、古布などを取りそろえている。
目印は、宮沢賢治『注文の多い料理店』を思わせる印象的な看板。店先には50円で販売されている小説も並び、つい足を止めてしまう。
青を基調とした外観。左側の扉から開けて入ろう。
店内はアンティーク調で落ち着いた雰囲気。取り扱う本は約7000冊。古書をはじめ、漫画、児童文学、絵本、小説、図鑑、旅本、京都や愛媛に関する本、雑誌など、ジャンルは実に多様だ。
店主の寺川さんは西条市出身。幼いころは『ナルニア国物語』をよく読んでおり、大学進学を機に東京へ。児童文学研究会のサークルに入り、そこで宮沢賢治作品に出会った。宮沢賢治の出身、岩手県花巻市を訪れた経験もあり、古本屋巡りが趣味だったことから、3月の定年退職後に店を開いた。店名「山猫軒」も宮沢賢治『注文の多い料理店』から取られている。
店内には椅子が置かれ、腰をかけてゆっくり本を選ぶことができる。運が良ければ、寺川さんが気まぐれで淹れてくれる無料のコーヒーに出合えるかもしれない。
絵本の種類も豊富で、『ぐりとぐら』、『どろんこハリー』、バージニア・リー・バートンの『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』や『坂の街のケーブルカーのメイベル』など名作がずらり。価格帯も幅広く、定価の半額で手に入るものもある。普段あまり本に触れない人は、気になるカバーの本から手に取るのもおすすめ。めずらしいカバー付きの古本も多く、装丁を見るだけでも楽しめる。
本だけでなく、骨董も取り扱っている。木で作られた菓子型など、昔ながらの道具が並ぶのも魅力。「ロープウェイの散策ついでに、アンティークな雰囲気の中でお気に入りの1冊を見つけてみてほしい」と寺川さん。今後は絵本フェアも開催予定。気軽に扉を開いて、ふらりと訪れてみて。
古書と骨董 山猫軒
住所
松山市喜与町2-4-29
TEL
090-4788-0777
営業時間
10時~18時
定休日
月~水曜、不定休あり
駐車場
なし
Instagram
https://www.instagram.com/yamaneko0916/
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