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この花全部粘土です!薄く繊細な花びら表現が光るクレイアート

おたくま経済新聞

こばさんのクレイアート作品(こばさん提供)

 粘土と聞くと小さい頃、色々なものを作った経験を覚えている方も多いでしょう。それ以外にも造形材料として、フィギュアやミニチュアなどの原型を作る用途にも使われ、細かい表現も可能です。

 粘土で作る造形作品を「クレイアート」といいますが、細かい表現を突き詰めていくと、想像以上に薄く、細いものまで作れてしまうのが粘土のすごいところ。たとえば、花の薄く繊細な花びらも粘土で作れてしまうんです。

 Twitterユーザーの「こば」さんは、クレイアートに取り組んで7年ほどになるというクレイアート作家。元々手芸は好きだったそうですが「何か新しい趣味がほしいな……と思っていたところ、母にクレイアートをしてみたら?と言われたことがきっかけで」粘土を手にしたといいます。

 それまで、粘土で造形作品を作るということは特にしたことがなかった、といいますが、習いに行ったクレイアート教室で粘土の魅力にハマってしまったのだとか。教室の先生が花(クレイフラワー)をメインに教えていたこともあり、作品としては花が多いとのこと。花の裏側にあたる“がく”まで繊細に作り込んでいます。

 粘土で作るため「いつまでも枯れないお花を自分の手で作ることができるのは、何て面白いんだろう……!と魅力にとりつかれていきました」と語るこばさん。5年、6年と作品作りを重ねるうちに技術を身につけ、1年ほど前からはBOOTHで作品の販売を不定期で行っています。

 使っている粘土は、主に樹脂粘土。彩色は、粘土に色を練り込んでいく方法のほか「深みを出すため、絵の具で色を塗っている時もあります」と作品によって使い分けているそうです。

 Twitterのアイコン画像に使われている、グラデーションが美しいリースは「絵の具は使わず、ひたすら色を粘土に混ぜて作りました」という労作。完成までは半年かかったそうです。

 花は人の思いを伝え、記念日など特別な瞬間を彩ってくれるもの。クレイアートの花は「枯れることのないお花であるからこそ、記念日などに何度でも幸せな思い出を思い出していただけるかな……と思っております」とこばさん。

 これまで販売してきた作品の中で好評だというのが「ガラスドーム仕立てのバラ」というシリーズ。ガラスのドームの中に1輪だけ咲いたバラは、まるでサン=テクジュペリの「星の王子さま」に出てくる花のようです。

 ご自身の結婚式でも、クレイアートでブーケを作ったのだとか。枯れることのないものだけに、お子さんが生まれた時のハーフバースデー(生後6か月のお祝い)にも記念写真の背景として使用し、新たな思い出が加わったそうです。

 こばさんは「いつかユリのブーケを娘に持ってもらって撮影することができれば……!と思い、今でも大切に保存しています」とも話してくれました。クレイアートの花は、こうして思いを受け継いでいくこともできるんですね。

 実在しない色合いの花も、クレイアートなら表現することが可能。遺伝的に綺麗な青が出ないことで知られるバラも、虹色に咲かせることができます。

 花以外の作品も見せていただきました。細かいフリルがいっぱいのロリータドレスは、薄く何重にも重なったフリルだけでなく、レースやリボン、スカートのダーツといった部分も質感を分けて作られているのが驚異的です。

 元は粘土のかたまり、ということを忘れてしまいそうなほど華麗な、こばさんのクレイアート作品。BOOTHでの販売は不定期なので、入手したい方はTwitterをチェックしておくといいですよ。

<記事化協力>
こばさん(@kobahandmade)

(咲村珠樹)

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