コスパ最強!?ハリス切れに強い!脱着式カワハギ仕掛の実力と使い方
どうもHAZEKINGです。
秋の人気ターゲットといえば、やはり「カワハギ」。その独特なアタリを見極め、巧みにハリに掛ける駆け引きは、多くの釣り人を魅了しているのでないでしょうか。
しかし一方で、仕掛周りには少し厄介な課題がつきもの…。とくに、ハリス切れや仕掛のロストは誰もが経験する“カワハギ釣りの壁”です。そんな悩みを軽減する選択肢として近年注目されているのが「脱着式のカワハギ仕掛」。当記事では、その特長とメリットを整理してみました。
カワハギ釣りの難点は…ハリス切れによる仕掛ロス
カワハギ釣りといえば、わずかなアタリを見極めて掛けていく繊細なゲーム性が魅力の釣り。それゆえに仕掛も繊細さが求められ、細いハリス、抵抗の少ないオモリ、感度優先のタックルを使用しています。こうした要素が積み重なった結果、少しの擦れや根掛かりでハリスが切れてしまうことが少なくありません。
とくに、岩礁帯や根が点在するポイントでは、底を攻めるたびにリスクが伴います。1本のハリスが切れただけでも、通常の固定式仕掛では全体を交換する場合が多く、手返しが落ちてしまいます。せっかく群れが回遊していてもチャンスを逃してしまうことも…。見えない損失が釣果に影響を及ぼすのです。
また、カワハギ釣り最大のゲストはフグ。同じ生息域でよくヒットするのですが、鋭い歯でかんたんにハリスを切られてしまいます。固定式仕掛の場合、(根掛かり同様)ハリス切れで仕掛そのものを交換しなければならず、コスト面や時間面で大きなロスにつながります。
ゲストのフグは、その鋭い歯で仕掛を切ってしまう厄介な魚…
そこで近年注目されているのが「脱着式仕掛」。幹糸とハリスが分離しているので、失われた部分をかんたんに修復することができます。従来と比べて釣りのテンポが上がり、コストも安く抑えることができるので、主流となりつつあります。
脱着式カワハギ仕掛のメリット
それでは固定式仕掛と比較した脱着式仕掛のメリットをご紹介します。
(1)部分的に仕掛交換!?コスパよく、時短!
脱着式仕掛最大の魅力は、なんといっても「部分交換」ができることです。たとえば、1本のハリスを切られてしまった場合でも、そのハリスだけ外して交換すれば済みます。ハリス止めにワンタッチで交換できるので、修復は一瞬。仕掛全体を作り直す必要がないため釣りのテンポを崩さずに続行でき、時間もコストも大幅に節約できます。カワハギの群れが回遊するタイミングを逃す確率が下がるので、釣果も伸びやすくなるでしょう。
(2)組み合わせ自由自在!
もう1つの利点が、組み合わせの自由度です。魚のサイズや活性、エサの種類などに合わせてパーツを自由自在に組み替えることができます。
たとえば、フグが多くてハリスを切られやすい場合はサイズの大きなハリ(ハリス)を装着、食い渋って魚の警戒心が高いときはハリスを細く・長くするなど、状況対応力が各段に高まります。
また、少し細かいこだわりの話になりますが、釣り人自身の「探りの幅」を広げる効果があります。状況に応じてパーツを差し替えることで、自身の釣りスタイルをカスタマイズできるのです。固定仕掛では試せなかったセッティングを試すことができるため、釣技の引き出しを増やすトレーニングにもなります。
脱着式カワハギ仕掛のデメリット
とはいえ、固定式仕掛と比べ、脱着式仕掛にも難点があります…。
(1)仕掛の理解がチョット面倒…?
脱着式仕掛は構造がやや複雑です。スナップやハリス止めなど接続部分が増えるため、初心者の方にとってはやや難しいかも…。パーツの取り付け方を間違えたりすると仕掛全体のバランスが崩れ、絡みの原因にもなってしまいます。
不慣れな組み立て作業で、普段よりも準備に時間がかかるかもしれません。できれば、ポイントに到着する前に仕掛を組み立てておきたいので、慣れるまでは予めセッティングされた脱着式仕掛を利用するのも1つの手です。
(2)ハリの向きにも注意!!
脱着式仕掛を使用する場合、ハリの向きにも注意が必要です。向きがズレてしまうと魚がエサを吸い込むときに違和感を覚え、食い込みが悪くなります。とくにカワハギのように吸い込みが浅い魚では、ハリの角度1つで掛かり方が大きく変わることも。
取り付ける際には、ハリ先が上を向くようにハリスの位置や結合部位を確認しましょう。これを怠ると、「アタリはあるのに掛からない」というもどかしい展開になります。慣れるまで少し手間はかかりますが、正しくセッティングできれば釣果が伸びるので、はやる気持ちを抑えて時間を惜しまないでください。
岩礁帯エリアでフグに苦戦しながら肝パンカワハギをねらってみた
先日の釣行では「おざき丸」さんにお世話になり、10月下旬の伊良湖沖でカワハギ釣りを楽しんできました。ポイントの水深は約10m。ボトムは岩礁帯で、船長からは「根掛かりが多いポイント」とのアナウンス。そこで、底を意識したタテの釣りを展開し、丁寧にボトムを探ることにしました。
ゆっくりとフォールで誘いを入れると、いきなりヒット。上がってきたのはコモンフグ。幸先よく1尾目をキャッチしたものの、そのあともフグの入れ食いが続きハリス切れが多発……(泣)。それでも脱着式仕掛のおかげで予備の替えバリに素早く交換し、テンポよく釣りを続けることができました。
そうはいうものの、本命のカワハギがなかなか姿を見せてくれません。そこで思い切ってハリを「ハゲバリ」に変更。誘いのあとゼロテンションで食わせの“間”を作ると、空アワセでヒット。ヒラヒラと舞うような特有の引きは間違いなくカワハギ。慎重にやり取りし、無事にキャッチすることができました。
この日の最終釣果はカワハギ3尾、そしてフグ25尾。フグの活性が高く、前歯で何度も仕掛を切られてしまいましたが、脱着式仕掛のお陰でトラブル後もすぐにリカバリーでき、アタリの数を逃さず拾うことができたように思います。
状況に応じてハリの種類を使い分けることで、しっかり本命の顔を見ることができた、充実の1日でした。
カワハギ釣りにおいて、仕掛のロストやハリス切れは避けがたい課題です。そんななかで「脱着式仕掛」は、コスト削減や自由度の高さという魅力を備えています。一方で、扱いには多少の慣れと準備が求められます。初心者の方は、まずはシンプルな固定式仕掛で基本を身に付け、そこから脱着式仕掛で自分好みのカスタム仕掛を作ってみると面白いでしょう。
私はカワハギ釣りとは、「繊細さ」と「対応力」の両立が求められる釣りだと考えています。脱着式仕掛はそのバランスを取るためのツールといえるので、組み合わせの数だけ見れば無限の可能性を秘めています。
数ある組み合わせの中からオリジナルの仕掛を見つけ出し、エサ取り名人をねらってみるのは一興。きっと、この釣りの奥深さ、魅力の虜になるハズですよ。
今回の釣行の模様はYouTubeにもアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
外道に悩む人必見!変え鈎を駆使して狙う晩秋の肝パンカワハギ
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レポーター
プロフィール:HAZEKING
東海エリアを中心に活動する釣りユーチューバー HAZEKINGです。エリアトラウト、ハゼ釣り、海釣り、ロックフィッシュなど釣りジャンルは全部! 今も自身の新ジャンルを開拓しています。初めて魚を釣ったときの感動をみなさんと共有するためSNSをスタートし、HEATでは1人でも多くの方に釣りの魅力を伝え、「よし、明日釣りに行こう!」と思ってもらえるような記事を執筆したいと思います。
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