【今週の呪術廻戦≡(モジュロ)の話題は?】タコパの裏で発生した“凶兆”に考察白熱!「カリヤン=呪霊」説がもたらす最悪のシナリオとは?<11話>
「週刊少年ジャンプ」にて連載中の『呪術廻戦≡(じゅじゅつかいせんモジュロ)』。
本作は芥見下々先生が原作、岩崎優次先生が作画を担当する短期集中連載作品。『呪術廻戦』の近未来スピンオフとして、乙骨憂太と真希の孫たちの物語が描かれます。
11月17日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された第11話「文化交流」では、日本とシムリアの合同タコパが開催。ほのぼのムードの一方、シムリア側で異常事態が発生していて……?
本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
タコパ開催!ダブラに恋の予感……?
日本サイドとシムリアサイドによる初めての交流として、「タコ焼きパーティー(タコパ)」が開催されました。
日本としてはこの食事会を“好印象を与えるチャンス”と位置づけており、なんとか恩を売っておきたいところ。真剣とマルが体を張って獲った「ワンチャダコ」のおかげもあり、日本のソウルフード・たこ焼きはシムリア人にもウケが良さそうです。
そんなタコパですが、2つの“恩を売るチャンス”が描かれました。
まずは、ダブラの妹の解呪。ダブラの妹が呪いにかかっていることが明かされ、日本側は、アフリカにある「黒縄(こくじょう)」を使えば対処できるかもしれないと提案していました。
黒縄といえば、かつて『呪術廻戦』本編にも登場した特異な呪具。あらゆる生得術式の効果を相殺する能力を持ち、五条悟が獄門疆に封印された時にも対処法として名前が挙がっていました。『呪術廻戦0』ではミゲルが五条に対して使用していましたが、すべて消滅したとのこと。一本を編み込むのにミゲルの母国の術師が数十年を掛けるでしたが、また製作されたのでしょうか?
そしてもう一つ、今回の交流会で注目を集めたのは、呪術高専の栄養教諭・巴恭子(ともえきょうこ)。なんとダブラに一目ぼれした様子で、すっぴん姿を気にする乙女な一面が描かれました。そして肝心のダブラも壁に頭をぶつけたりと、どこか動揺しているような反応を見せる一幕も。
宇佐美さんも「アリだ」というように、シムリアとの外交に政略結婚という手札が追加されるかもしれません。これに対してSNSでは「政略結婚ワンチャンあるのでは?」「恭子先生の恋、急に始まってて草」など、急に描かれた恋のフラグに盛り上がりを見せています。
ほのぼのムードもつかの間、宇宙船では“凶兆”が発生
タコパが進む一方、シムリアの宇宙船内では緊張感が漂っていました。宇宙船に残っていたシムリア人のひとりが、突如“第三の目”から涙を流す異常事態に。その理由は「日本人がカリヤンを惨殺している光景を見た」という衝撃的なもの。
煽り文には「凶兆は人外魔境にあり」と記されていることからも、場所は東京である可能性が高く、第3話では「ここ数十年は人外魔境でしか呪霊が出ていない」ということが明かされていました。
このことから、一部のファンは「カリヤンって呪霊そのものを指すんじゃ?」「新宿で呪霊を祓ったことを“惨殺”と誤認した説」といった考察を展開。マルが呪霊を知らないのも、これまで呪霊との戦いが描かれなかったのも、その伏線だったのかもしれません。
ここでおさらいですが、シムリアの種族・ルメル族にとって、カリヤンは神聖な存在であり、カリヤンが死ぬと第三の目から涙を流す体質を持ちます。彼らの呪力の源である第三の目からの落涙は、脳に危険なほどの負荷がかかり命の危険すらあるという厄介なもの。
もしカリヤン=呪霊であるならば、呪術師が呪霊を祓っただけで、ルメル族からすると“神聖な存在を殺した”という大問題に発展しかねません。文化交流どころか、全面衝突の危機すら感じさせる展開に、ファンの間でも緊張感が高まっています。
タコパ開催という平和ムードから一転し、裏では破滅の火種がくすぶり始めた11話。ダブラの妹の呪いと黒縄の存在、恭子先生とダブラの恋、そしてシムリア側で発生した“凶兆”。共生に傾きかけた関係はここからどのような展開を迎えるのか……。次回以降の展開にますます注目です。
[文/平田特異点]
(C)週刊少年ジャンプ2025年41号/集英社
(C)芥見下々・岩崎優次/集英社