「焼きたて10秒の食感は格別」妥協許さぬ店主がこだわり抜いた高岡のどら焼き専門店【どら太朗】ホクホク粒あんとアツアツ生地がたまらない!
一つひとつを手焼きし、焼きたてでの提供にこだわった「どら焼き」の専門店が、2026年1月、富山県高岡市にオープンします。
その名も、「どら太朗」。
「焼きたて10秒の食感は格別ですよ」と胸を張るのは、店主の関博文さんです。
地元の老舗和菓子店で培った経験を活かし、材料にも焼き方にも一切の妥協をしないという手焼きのどら焼き。12月12日にプレオープンすると聞いて、早速味わってきました。
高岡関野神社の赤鳥居から徒歩1分「どら太朗」
「どら太朗」がオープンするのは、高岡市のまちなか。
昔から地域で“高の宮”として親しまれる高岡関野神社の赤鳥居から、末広町交差点に向かって高の宮通りを徒歩約1分の場所です。
高の宮通りと言えば、かつて鳥居のすぐ目の前にあったたい焼き屋さんに通った人も多いでしょう。そんなことを思い出しながら歩くと、すぐ店が現れます。
空き家をリノベーション 焼きたてを味わうイートインも
空き家となっていた築約40年の建物をリノベーションした店舗は、白を基調としたスタイリッシュな外観。
実は2026年1月のグランドオープンにむけてまだ準備中で、ここに看板なども加わるそうです。
店内にはカウンターがあって、椅子を並べイートインスペースも設ける予定なんだとか。
パンケーキやハンバーガー感覚で焼きたてのどら焼きを店内で味わう… ありそうでなかった、確かに新しい体験ができそうです。
高価格でも納得できるはず 1個500円超の「出来立て」
カウンターからは、どら焼きを焼いているところもバッチリ見ることができます。
価格は1個税抜400円。
注文を受けてから焼く“出来立て”は、ひとつ税抜500円。つまり、消費税を加えると550円(イートイン価格)と、ワンコインでは買えません。
「高いと思うかもしれませんが、この価格でも皆さんが納得できるどら焼きを提供できたらと思ってます」と、関さん。早速、出来立てをひとつ注文してみました。
厚みのある銅板の上に慣れた手つきで生地を落とし、木製の箱をかぶせて待つこと約1分。
食欲をそそるきつね色の皮が完成。
それをすぐさま手に取り、アツアツの粒あんをどっさり乗せて…
もう1枚の生地をあんこの上にふんわりと重ねて、完成です。
「すぐに味わってください」(関さん)
関さんからどら焼きを受け取り、返事もそこそこにかぶりつくと…
当たり前なんですが、生地もあんこもアツアツ!
手で持っているのも耐えられないような熱い皮で、ホクホクの粒あんが落ちないように食べると、ふんわりとしたホットケーキのような食感と口どけを楽しめます。
あんこの甘さはかなり控えめで、小豆本来の甘みを感じることができます。
トロトロで粒がしっかり残っているため、高級ぜんざいを食べているような感覚も。小豆の舌触りも心地よく、新食感、新感覚のどら焼きです。
人を笑顔にできるどら焼きを作りたい!
老舗和菓子店で磨き上げた技
どら焼きに並々ならぬこだわりをもつ関さんは、高岡市内の老舗和菓子店で約11年間にわたって、あんこやどら焼き作りに携わってきた職人さん。
「多い日でしたら、1日に手焼きで5000枚ほど焼いてましたね」(関さん)
しかし、身体をこわしたため、退職。その後、体調の回復を待って、看護学校に通うなど、看護や介護の仕事に従事してきましたが、さまざまな人との出会いをきっかけに、再び、どら焼きを焼きたいと思うようになったと話します。
「能登震災直後、被災地でぜんざいを作るというご縁をいただいて。食べてよろこんで下さっている被災者の皆さんを見ているうちに、自分ができることで、皆さんを笑顔にできるなら…と思ったんです」(関さん)
手焼きだからこその、皮のふわふわ食感を楽しんで
たくさんの人においしいと思ってもらえるどら焼き作り。今では大変珍しくなったという“手焼き”にこだわる理由を尋ねると…
「機械で押すと、どうしても気泡が死んじゃうのでふわっと仕上がらないんです。溶けていくような皮をつくるにやはり手焼きじゃないと…」(関さん)
高岡産の卵をたっぷりと使って一気に焼き上げるどら焼きの皮。“出来立て”はふわふわ、少し時間を置くと、しっとり。風味豊かで皮だけでもおいしく味わえます。
砂糖を極限まで減らし、小豆本来の甘みを引き出した「あんこ」
皮との相性を考えて作られるあんこは、無添加。塩も入れないんだそう。
「甘みは甜菜糖でつけていますが、小豆本来のおいしさを引き出すため、極限まで少なくしています」
関さんの言葉通り、ほっくりとした粒あんは確かに甘みがほとんどなく、小豆の素朴な味わいを楽しむことができます。
「小豆の皮が苦手という人もいるので、皮が残らないように炊き上げています。その際に栄養価が高い煮汁をいれるのもポイントです」(関さん)
手間暇かけて丁寧につくられたあんこは、県内外の飲食店にも卸しているという自信作。自身が体調を崩した経験から、健康面にも人一倍配慮しながら作っていると話します。
「将来的には、高岡で小豆栽培に取り組みたいなと思っているんです」と目を輝かせる関さん。
2026年1月17日のグランドオープンにむけて、味のバリエーションやメニューも増やしていく予定なんだとか。楽しみですね。
【どら太朗】
住所 富山県高岡市末広町13-4
営業時間 10:00~18:00
定休日 水・木曜