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県高校総体の陸上が23～25日、エコパスタジアムで行われ、東海高校総体（三重・6月20～22日）への出場権を懸けて熱戦が繰り広げられました。その中でも、最終日に行われた男子200メートル決勝は21秒台前半の好記録が続出するハイレベルな争いとなりました。間木悠喜選手（浜松工）が21秒02（＋1.0）で激戦を制し、全国総体につながる東海へ向け弾みを付けました。当日のレースの様子を振り返ります。

間木選手は予選、準決勝と徐々にギアを上げて決勝に臨みました。24日の男子100メートルは佐藤瑠選手（袋井）が10秒67（－0.7）で制し、間木選手は100分の1秒差で2位。敗戦の悔しさから一夜明け、男子200メートル予選1組で登場した間木選手は終盤は脱力し、力を温存してフィニッシュ。各組2着までに入れば次のラウンドに進めるため、着順で準決勝進出を決めました。予選でマークしたタイム21秒67（＋0.7）は予選6組のうち、6組の田村晃己選手（伊豆伊東）の21秒63（＋1.4）に次ぐ2位の記録でした。

3着までに入れば決勝に進める準決勝も１組で出走し、予選と比べてゴールに近い位置から力を抜き、21秒21（＋0.9）で1着。実力者が集った1組は、2着の2年小池恕平選手（東海大翔洋）が21秒27、3着の川口恭吾選手（韮山）が21秒29、4着の2年伴野智星選手（静岡市立）が21秒33着、5着の鑓水玄選手（浜松修学舎）が21秒36などと、好記録が相次ぎました。

準決勝は2組行われ、各組の3着までに加え、各組の4着以下から上位の記録2人が決勝に進めます。2組は男子100メートルで4位に入った1年松下碩斗選手（静岡）が追い風参考記録ながら快走を見せ、21秒01（＋3.5）をマーク。21秒46で2着の田村選手、21秒50で3着の2年相沢瑠希選手（御殿場西）の3人が決勝進出を決め、決勝8枠のうち6枠が確定。残り2枠は1組の伴野選手と鑓水選手がつかみました。

迎えた決勝。さらなる好記録の誕生に期待が高まる会場は緊張感が漂っていました。内側の2レーンから順に、鑓水選手、伴野選手、田村選手、川口選手、小池選手、間木選手、松下選手、相沢選手が並びました。号砲と同時に一斉にスタート。隣り合う間木選手と松下選手が一歩抜け出し、コーナーを並走しました。スタートダッシュを決めた間木選手は「（松下）碩斗くんが前半速かったので、離されないように付いていくイメージ」で滑らかなコーナリング。優勝争いは間木選手と松下選手の2人に絞られました。終盤までデットヒートを繰り広げ、「ラスト10メートルくらいで前に出られた」とわずかに先行し、間木選手が先にフィニッシュラインを越えました。

結果は間木選手が21秒02、松下選手21秒07と100分の5秒差で競り勝ちました。3位川口選手は21秒17、4位小池選手は21秒34、5位鑓水選手は21秒44、6位伴野選手は21秒50、7位相沢選手は21秒58、8位田村選手は21秒75と今大会屈指の名勝負となりました。6位までが東海総体への切符を得ました。間木選手は「3年生の意地を見せられました」と実力のある下級生がひしめく中での優勝を喜びました。「リラックスして走れるようになってきた」と自己記録を10分の1秒近く短縮し、100メートルのリベンジも果たしました。一定の評価を口にしながらも「20秒台を出したかった」とさらに上を目指しています。東海総体の活躍にも期待です。