EYES OF OBLIVION/ザ・ヘラコプターズ:自然体R&R、ドレゲン復帰で原点からの再出発!
’16年に再結成されたスウェディッシュR&Rバンドの’08年以来の新作。’98年に脱退したドレゲン(g/バックヤード・ベイビーズ)が復帰しての、ニッケ・アンダーソン(vo g)とのコンビ復活作でもあるが、無理に四半世紀も前のガレージに時を戻したりはせず、解散前と地続きの、メロウで音響面も上質なR&Rを自然体で鳴らしている。KISSもグラムもサザンもないまぜになった’70年代R&R讃歌のロック・アルバムとしても魅力的な今作は、歌唱のみならずギターも’70年代流儀のハーモニー重視でその点も聴きものだが、そもそも彼らはKISSファンの2人が意気投合して始めたバンドだった。原点からの再出発!
【文】菅原健太
アーティスト名:THE HELLACOPTERS/ザ・ヘラコプターズ
アルバム名:EYES OF OBLIVION/アイズ・オブ・オブリヴィオン
CD | トゥルーパー・エンタテインメント | 2022年4月1日発売
(この記事はヤング・ギター2022年5月号に初掲載されたものです)