同期の結束と協働力を早期に育む実践研修 キャンプ場での共同作業を通じたチームビルディング
IT企業のパレットリンク(名古屋市中村区)は4月8日、2026年4月入社の新卒社員9人を対象に、入社式とチームビルディング研修を実施したと発表した。会場には、同社が運営する岐阜県郡上市のキャンプ場「エナジーアクティブフィールドしらお」を活用した。
自然環境という非日常の場で共同作業や課題解決に取り組むことで、同期同士の関係構築と主体性の醸成をはかる狙いであるとしている。
技術力だけでなく主体性とチーム力を育む
同社は、これからのエンジニアには技術力に加え、主体性や協働力、トラブルへの対応力が必要になるとの考えから、入社初期の研修に実践型プログラムを組み込んだという。あえて正解が用意されていない自然の中に身を置き、自ら考え、周囲と連携しながら行動する力を体感させる構成とした。
また、同社はSDGsへの取り組みとして、「質の高い教育をみんなに」「働きがいも経済成長も」などを掲げ、新入社員研修やOJT、資格取得支援などの包括的な人材育成施策を進めている。
調理や売上企画を通じ、役割分担と課題解決を体験
研修では、調理・片付けミッションと、キャンプ場の売上向上策を考える企画立案ミッションを実施した。調理では「全員が同時に食事を始められる状態をつくる」という課題に対し、参加者が自発的に役割分担し、進行の遅れが生じた場面では相互に補完しながら対応した。
続く売上向上策の立案では、予算5万円以内で売上を1.5倍にする案を検討し、管理人へのヒアリングを踏まえて実現性や収益性を意識したプレゼンテーションを行った。当初予定していたテント設営は雨天で中止となったが、臨機応変に屋内施設に切り替えて研修を完遂したという。
新入社員に意識変化、外部向け研修プログラム化も検討
同社によると、研修後の新入社員からは「報連相をしていれば、もっとうまくできたと気付いた」「自分たちの思い込みで進めてしまう怖さを学んだ」「わからないことは先輩に聞く大切さに気付いた」といった、実務に直結する気づきの声が上がった。共同作業と対話を重ねる中で、名前で呼び合い、自然に声を掛け合う関係性が生まれ、「成果を出すチーム」としての土台形成につながったとしている。
今後は、同キャンプ場を活用した新入社員研修や内定者研修を、外部企業や教育機関向けプログラムとして展開することを検討している。
非日常空間を活用したチームビルディング・組織風土改革
多様な働き方やハイブリッドワークが定着する一方、リアルなコミュニケーションの希薄化や、若手社員の早期離職が人事・総務の大きな課題となっている。こうした中、非日常空間での共通体験を通じて「心理的安全性」を早期に構築し、エンゲージメントを高めるオフラインのチームビルディングが改めて注目を集めている。
月刊総務オンラインでは、大正時代の古民家で社員同士の関係性を深める対話プログラムや、ホンダが非日常の「狩猟」体験で組織風土を改革したイノベーション創出事例など、環境を大きく変えることで社員の意識変容を促す先進的な取り組みを紹介している。
パレットリンクの発表についての詳細は公式リリース(PR TIMES)で確認できる。