犬が『人のおしりを嗅ぐ』理由4選 やめさせなくて大丈夫?飼い主の正しい対応の仕方まで
愛犬が他の人のおしりを嗅いでしまった……!
愛犬と散歩していると、他の犬の飼い主さんを交流することがありますよね。そんな時、相手の飼い主さんのおしりへと周り、なぜか匂いを嗅ぎ出す愛犬…その不思議な行動に焦ってしまった経験を持つ方は少なくないでしょう。
おしりの匂いを嗅がれた側は恥ずかしい思いをすることが大半ですし、飼い主としても失礼にあたるとして慌てて謝罪をする羽目になります。
では、なぜ犬たちは相手のおしりの匂いに興味を持ち、嗅ごうとするのでしょうか。その理由を正しく理解し、飼い主として適切な対応を取りましょう。
犬が『人のおしりを嗅ぐ』理由4選
犬が人のおしりの匂いを嗅ぐ行動には、どのような理由が隠されているのでしょう。
1.友好的な態度を示す挨拶
犬にとって相手のおしりの匂いを嗅ぐ行動には「あなたのことをもっと知りたいです」「あなたと仲良くなりたいです」という気持ちが込められています。
そのため、相手に対して友好的な態度を示す『挨拶』のような意味で、おしりの匂いを嗅いでいることが多いのです。決して悪意があるわけではありません。
2.その人の情報を得ようとしている
犬も人もおしりはその人が持つ独特の匂いを発していることが多く、その匂いにはその人の性別や大まかな年齢、生活習慣、さらには自分に対してどのような気持ちを抱いているかを知るための匂いが含まれていると言われています。
犬たちはその人から放たれているその人独自の匂いを嗅ぐことで、相手のことをもっと理解しようとしているのです。おしりは特に強く匂いを感じられるので、わざわざ後ろへと回っておしりの匂いを嗅ぐ犬が多くいます。
3.自分の知っている相手か確認
犬によっては、視覚情報だけでは以前会ったことがあるか定かではないため、匂いを嗅ぐことで交流のある相手かどうか判断していることもあります。
匂いは犬にとって強く記憶に刻み込まれやすい情報なので、その人の匂いを強く感じられるおしりの匂いを嗅ぎ取ることで、「あ、前に遊んでもらった人だ!」「初対面だ」と判断しやすいのでしょう。
4.いつもとは違う"異常"を感じ取っている
普段から交流している頻度の高い相手の場合、執拗におしりをクンクンと嗅いでいるならば、いつもとは違う匂い、つまり異常を感じ取っていることもあります。
ある犬にまつわる話には、その人の匂いに異常を感じた犬が、おかしな行動をとったことで病気に気づき一命を取り留めることができた、という話もあるほど犬の嗅覚は優れているのです。
体調を崩している時期などは、犬が相手のおしりの匂いから「なんだかおかしいぞ?」「大丈夫かな?」と不安を感じ、心配しているのかもしれません。
愛犬が人のおしりを嗅いだ時の正しい対応の仕方とは
犬たちがおしりを嗅ぐ行動に悪意はなく、どちらかといえば友好的な意味が強く込められています。しかし、嗅がれた側としては不安になりますし、恥ずかしいですよね。
相手に不快な思いをさせないよう、しかし愛犬の仲良くなりたいという気持ちを無下にしないよう、優しく相手から愛犬を離し、「実はおしりの匂いを嗅ぐことで挨拶しているつもりなんです」と理由を説明すると共に、謝罪することでトラブルになりにくいでしょう。
犬に理解のある相手であれば、おしりではなく手の匂いを嗅がせてもらうことで親しくなれるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか。犬が人のおしりを嗅ぐのには、相手のことをもっとよく知りたいという友好的な気持ちが関係しています。
しかし、相手に不快な思いをさせてしまうこともあるので、なるべく優しく愛犬を引き離し、謝罪してからその場を立ち去るようにしましょう。