在籍選手20人に減少 “渦中”のくふうハヤテ 150キロ超右腕が韓国名門に移籍
■宮路悠良投手 韓国のサムスン・ライオンズへ
プロ野球ウエスタン・リーグのくふうハヤテベンチャーズ静岡は12月1日、宮路悠良投手が韓国のサムスン・ライオンズに移籍すると発表した。ネーミングライツの問題で揺れるくふうハヤテの在籍選手は、これで20人となった。
くふうハヤテのネーミングライツ契約をめぐり 主張が真っ向対立
宮路投手が150キロを超える速球を武器に今シーズン、徳島インディゴソックスからくふうハヤテに加入した。今シーズンは24試合に登板して0勝2敗4セーブ、防御率2.88。NPB12球団から調査書が届き、今秋のドラフト会議で指名を待ったが、吉報は届かなかった。
くふうハヤテから12月1日付で移籍が発表され、来シーズンは韓国の名門「サムスン・ライオンズ」でプレーするという。宮路投手は球団を通じて、次のようにコメントしている。
「くふうハヤテでは、選手や指導者の方たちからたくさん学ぶことがあり、楽しかったですし、とても成長することができました。海外に行くのは初めてで、不安なところはあるのですが、サムスン・ライオンズでプレーをできることはとても楽しみです。場所は韓国になるのですが、今と変わらず、僕のこともハヤテのことも、たくさん応援していただけると嬉しいです」
■在籍選手は20人に減少 捕手0人、野手8人
くふうハヤテは現在、ネーミングライツの問題に直面している。くふうハヤテを運営する「ハヤテ223」とネーミングライツを含む資本業務提携を結ぶ「くふうカンパニーホールディングス」が、「契約に不履行があった」として契約解除を通知。これに対し、ハヤテ223は真っ向から反論している。
ハヤテ223は、ネーミングライツの問題が球団運営に影響はないとしている。また、来シーズンに向けて「今月初旬から随時、新入団予定選手を含む編成についてご報告していく」と発表している。
ただ、現状は来シーズンへの不安が隠せない。宮路投手の移籍により、在籍している選手は20人に減った。今オフは退団者が相次いでおり、内訳は投手12人、内野手4人、外野手4人。捕手は1人もいない。首脳陣は赤堀元之監督のみで、コーチは全員退団した。
(SHIZUOKA Life編集部)