【春のやさしい中華&洋食】鶏肉のクリーム煮
春につくる中華料理や洋食は、旬の食材の甘みや香りを生かして、体にしみ入るような軽やかでやさしい味わいに。誰にでも食べやすく、つくりやすい、春ならではの中華&洋食のおいしさをお届けします。今回は洋食のレシピです。
あえてバターや生クリームは少なめにして、菜の花のほろ苦さと豊かな香りを楽しみます。
【レシピ】鶏肉のクリーム煮
1 菜の花は茎と葉に分け、茎は長さを半分に切る。茎も葉も塩適量を加えた湯で約2分間ゆで、冷水にとって水けを絞る。たまねぎは縦に薄切りにする。マッシュルームは5mm厚さに切る。鶏肉は余分な脂を除き、厚いところは切り開いて厚みを均一にする。4等分に切り、塩小さじ1/2、こしょう少々をふり、小麦粉を薄くまぶす。
2 フライパンにオリーブ油大さじ1/2を中火で熱し、鶏肉を皮側を下にして入れる。両面をサッと焼き、焼き色がついたらバター大さじ1/2、にんにくを加える。
3 にんにくの香りがたったらたまねぎ、マッシュルーム、塩少々を加え、しんなりするまで炒める。白ワインを加えてひと煮立ちさせ、ふたをして弱火で3分間蒸し煮にする。ふたを外して菜の花と生クリームを加え、再び煮立ったら火を止める。器に盛り、黒こしょう適量をふり、好みでレモンを搾って食べる。
【教えてくれた人】関岡弘美(せきおか・ひろみ)
料理研究家。フランス料理のエッセンスと家庭でのつくりやすさを両立した、センスあふれるレシピが人気。「華やかな春の洋食は、ハレの日やおもてなしにもおすすめですよ」。
撮影・川上朋子
スタイリング・肱岡香子
NHKテキスト『きょうの料理』2024年3月号より抜粋