布で多彩な作品 和布細工講師・内藤康江さん
八千代市大和田在住50年の和布細工講師・内藤康江さん。
夫は元デザイナー、息子は木材工芸の道へ進みました。
「一家そろって手を動かすことが大好きです」と笑顔で語ります。
着物から人形へ 布の柔らかな魅力
伊豆旅行で「つるしびな」を目にし、もともと和裁の経験があった内藤さんは写真も撮らずにそれを再現。
その後次々と小さなオリジナルの着物を作り、やがてそれを着る人形作りも始めます。
人形の顔や目・手などを作る際、布と糸以外の素材は使いません。
「布が持っている温かさで表情も柔らかくしたいのです」
多彩で生き生きしたキャラクターたち
作品の点数が増え、成田市の米屋本店などで展示を始めました。
勝田台のステーションギャラリーでは毎年展示。
そのかわいい作品を見て「教えてほしい」という人が殺到しました。
1998年に自宅の隣に工房を構え、講師として活動を始めます。
モチーフも人に加え愛くるしい小動物、コイなどの生き物にまで及び、作品の幅を広げてきました。
圧巻なのはカエルのオーケストラ。
カエルが持つ楽器の一つ一つは木工職人の息子さんの手によるものです。
オーエンス八千代市民ギャラリー設立時には、そこで個展を開催。
教室が20周年となる今年は同ギャラリーで再び個展を開催する予定でしたが、新型コロナワクチンの接種会場に。
大幅に規模を縮小して勝田台ステーションギャラリーでの開催となりました。
内藤さんは目を輝かせて語ります。
「市民ギャラリーで教室25周年記念の個展を開くことを当面の目標に、日々手を動かしています」