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「2.5次元×配信」をオススメしたい“3つの理由”! 舞台『刀剣乱舞』シリーズで徹底解説

ウレぴあ総研

©舞台『刀剣乱舞』製作委員会 © 2015 EXNOA LLC/Nitroplus

2.5次元作品のオンライン配信、ここ数年でぐっと増えましたね。とくにコロナ禍以降は積極的に取り入れられています。

さまざまな事情から、劇場に足を運ぶのが難しい今日このごろ。他のエンタメ分野同様、2.5次元ファンにとっても、オンライン配信は大きな心の支えとなっているのではないでしょうか。

舞台作品には「生ならではの魅力」があります。個人的な感覚では、VR技術が今よりずっと進歩しても、生ならではの魅力がなくなるとは思えません(少なくとも今は、まだまだ想像できません)。

しかし、ここ数年で「配信には配信の良さがあるなぁ」と思う機会が増えています。ファンはもちろん、舞台の作り手側にも「配信ならではの良さ」を意識して届けようとする方々が増えているのではないでしょうか。

おうち観劇の機会が増えた今。せっかく観るなら「オンライン配信ならでは」の魅力を知っておき、観劇をさらに楽しいものにしませんか?

この記事では、舞台『刀剣乱舞』シリーズを例に挙げ、2.5次元作品を配信で楽しむ上でのポイントを紹介します。

舞台『刀剣乱舞』とは:

PCブラウザ・スマホアプリゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案に、末満健一が脚本・演出を手掛けたストレートプレイ版の舞台化作品。
2016年5月に初演である「虚伝 燃ゆる本能寺」を上演し、再演や小田原城天守閣前で一夜限りで行われた野外公演、そして日本国内で唯一の客席が360度回転する劇場・IHIステージアラウンド東京での公演を含め、これまでシリーズ11作品を上演している。

重厚で心打たれるストーリーや、刀剣男士の美麗で個性豊かなヴィジュアルの再現、そして圧倒的熱量の殺陣などで観客を魅了し、劇場動員のみならず、ライブビューイングやライブ配信、Blu-ray/DVDなどを通して多大な支持を集めている。
またシリーズを通して様々に伏線が散りばめられ、今後の展開にも非常に注目が集まっている。

舞台『刀剣乱舞』公式サイト

配信の魅力【1】長編シリーズを一気見できる

オンライン配信ならではの良さ、1つめは「長編シリーズを一気見できること」です。

◆長編シリーズは「途中からハマる」のが難しかった

2.5次元作品はシリーズ化を前提に作られることが多く、実際に5作、10作……と続いている長編シリーズも少なくありません。

こうした長編シリーズの全貌を把握するのは、意外と大変です。とくにオンライン配信がこれほど普及していなかった頃は、過去に上演された作品を観るにはDVDやBlu-rayを手に入れる(もしくは友人などから借りる)といった手段が一般的でした。

2.5次元作品のDVD・Blu-rayは、安価でも1万円前後が主流です。ということは、過去作品を自力で10作一気見しようとすると、単純計算で1万円×10作分=10万円のコストを捻出しなければなりません。一般的に、この金額はなかなか気軽に出しづらいものですよね。

また、DVDやBlu-rayを収集するためには「置き場所」の課題も生まれます。次々に登場する「気になる作品」を全て揃えようとすると、膨大な量になるでしょう。「お金はともかく、置いておくスペースがない」と悩むファンも多いのではないでしょうか。

つまり2.5次元の長編シリーズはいろいろな意味で、「ちょっと気になるかも」「軽く何作か観てみようかな」といった気軽な気持ちで触れることが難しい分野だったのです。

◆オンライン配信が、長編のハードルをぐっと下げた

しかし、オンライン配信の普及でこの状況は嬉しい方向へと変わってきました。

作品にもよりますが、2.5次元舞台は配信レンタルであれば1公演につき1500〜4000円程度で観られることが多く、また置き場所に困ることもありません。

レンタルなので視聴期限はありますが、「ちょっと観てみようかな」という感覚でシリーズものに触れるハードルはかなり低くなったのではないでしょうか。

2.5次元の長編シリーズを「観たい」と感じるきっかけは、人それぞれです。

「友達がハマっていて楽しそう」
「もともと原作が好きで、最近になって舞台版も観てみたいと思った」
「原作そのものに、最近ハマった」……などなど。

かく言う私にも、「ずっと気になってはいるけれど、途中から追いかけるには勇気が要るな」と感じていた長編作品がいくつかあります。そのうちの1つが舞台『刀剣乱舞』シリーズです。

◆舞台『刀剣乱舞』シリーズは2019年からアーカイブ配信を開始

舞台『刀剣乱舞』は、2016年5月の「虚伝 燃ゆる本能寺」初演を皮切りに、すでに11作品(2022年4月現在)の上演が行われている大人気シリーズです。

この舞台『刀剣乱舞』に関して、私は初演を観劇して以来ずっと続きが気になっていました。ですが、その後チケット購入の機会やライブビューイングのタイミングを逃してしまい、なかなか続きを追うことができずにいたのです。

(とくに『刀剣乱舞』の系列作品は、脚本がオリジナルストーリーであるため、途中のお話が抜けてしまうと全貌が把握できないことも悩みの一つでした。)

しかしこの舞台『刀剣乱舞』シリーズ、2019年4月から全作アーカイブ配信をスタート! 一夜限りの特別公演「外伝 此の夜らの小田原」も含め、すべての過去作をいつでも見返すことができるようになったのです。

◆DVD約1枚分の金額で、シリーズ全体を鑑賞できる場合も

ここで実際に、DMM.comで舞台『刀剣乱舞』を全作一気見するための費用を計算してみましょう。最も安価なHD版ストリーミングであれば、1作につき1450円〜(7日間)レンタルできます。

2022年4月現在、DMM.comでアーカイブ配信されている舞台『刀剣乱舞』の演目は、「虚伝(初演・再演)、義伝、外伝、ジョ伝、悲伝、慈伝、維伝、科白劇」の9作。そのうち1550円の作品が2作、1450円の作品が7作です。

(1550×2)+(1450×7)=13250円

ご覧のとおり、現在アーカイブとして公開されている過去作については、13250円でひととおり追いかけることができます。(※上演済みでアーカイブ化されていない作品もあります。)

ちなみに舞台『刀剣乱舞』には、シリーズを通して見ることで初めて発見できる大きな仕掛けが仕込まれています。(推測ですが、「虚伝」の初演・再演がそれぞれ別の演目としてカウントされていたり、「悲伝」があえて2公演アーカイブされていたりする理由の1つには「その仕掛けを浮き彫りにするため」という意図が含まれるのではないかと思われます。)

舞台『刀剣乱舞』に初めて触れる方は、これらの重複タイトルを「ただのバージョン違い」と思わず一つ一つ追っていくことで、ハッと衝撃を受けたり、引っかかっていた疑問が解けたりする瞬間が訪れるはずです。

この『刀剣乱舞』の仕掛けはちょっと特殊ですが、他の作品でも、オンライン配信で一気見することにより「ここはこう繋がっていたのか」と理解が深まるケースは意外と多いのではないでしょうか。

後からファンになった人にとっては、途中参入しづらかった長編シリーズ。でもオンライン配信を上手に活用すれば、過去作を見た上で新規ファンとして参入できます。どのタイミングからでも、です。

また長編シリーズだけでなく、「気になる俳優の過去作品」「チケットが入手できなかった作品」「普段あまり見ないジャンルの作品」などにも気軽に触れることができます。

オンライン配信が身近になったことで、作り手にとってもファンにとっても世界を広げる大きなきっかけが生まれたのではないかな……と、個人的には感じています。

配信の魅力【2】座席位置にとらわれず、あらゆるアングルから観劇できる

劇場で座る座席は、位置によってステージの見え方が大きく異なります。

「前方席は役者の表情がよく見えるな」とか、「後方席はステージから遠いけど、全体の動きや演出が見やすいな」といった感覚は、多くの人が経験しているはず。劇場では、座る位置によって見える世界が違う、と言っても良いでしょう。

劇場での生観劇では、この「視点」が変わることはありません。通常、1回の公演で見えるアングルは1つの角度のみです(それこそが、生観劇の魅力でもありますが)。

でもオンライン配信では、複数のアングルからステージを見ることができます。最前列よりも近い表情のアップから、後方席よりも見やすく引いた全景まで、さまざまな角度を楽しめるのです。

たとえば、引きのアングルだから際立つ「ライティングの美しさ」「セットの世界観」「役者同士の絶妙な連携具合(動きや立ち位置)」など。また、アップだからこそ確認できる「役者の表情」「細かい動き」「小道具の細部」など。

これら複数のアングルを一度にまとめて楽しむことができるのは、オンライン配信の醍醐味でしょう。

公演によっては「スイッチング映像/全景映像/VR版」など、ある程度自分でアングルを選べる場合もあり、文字通り「あらゆる角度から」作品を楽しむことが可能です。

配信の魅力【3】作品の新たな一面を発見できる

「オンライン配信は、いろんなアングルからステージを見ることができる」……とは言え、「自由に切り替えられるわけじゃないしなぁ」と残念に思うこともあるでしょう。私自身、そう思うときがあります。

でもたくさんの配信を見ていくうちに、「この不自由さもオンライン配信の魅力の一つかもしれない」と気づいたのです。

◆自力でコントロールできないからこそ、見える世界

生観劇と異なり、配信では自分の視界をコントロールすることができません。つまり「推しだけをずっと見続ける」といったことができないわけですが、逆に考えればこれは、作品やキャストの新たな魅力を発見するチャンスでもあります。

劇場ですでに観た作品を、ライブビューイングや配信で再度観たときに「この場面、こんなことしてたっけ?」とびっくりした経験をお持ちの方は、案外多いのではないでしょうか。

ステージ全体を見ているつもりでも、視線は意外と一つの場所に集中していたりするもの。自分の意識も無意識もすべて取っ払って受け止める「配信ならではの景色」には、今まで気づかなかった演出や、それまで注目していなかった俳優の素晴らしい演技が映し出されているかもしれません。

◆複数公演を見比べて、初めて見えてくる発見

また、作品によっては「初日と千秋楽をそれぞれ配信しているケース」「Wキャストの両バージョンを配信しているケース」「全公演をリアルタイムで配信するケース」……など、さまざまな趣向が凝らされています。

1つの演目を複数バージョン見比べることで気づく発見もあるでしょう。分かりやすい例を挙げると、先程から紹介してきた舞台『刀剣乱舞』シリーズには、1つの演目を複数回観ることで初めて分かる発見がいくつも隠されています。

この傾向がとくに顕著なのが、シリーズ6作目にあたる「舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰」です。こちらの演目は、「全53公演の道のりを経てたどり着いた大千秋楽公演のみ、クライマックスの展開が劇的に変わる」という異例の仕掛けで知られています。

なぜ千秋楽のみ展開が変わるのか、その答えは劇中に秘められています。個人的に、初めてその仕掛けを知ったときには「なんてものを創るんだ」と(良い意味で)愕然とさせられました。演劇という媒体と物語そのものとがこれほど密な関係にある作品を、私は他に知りません。

DMM.comには「明治座特別公演ver」と「大千秋楽公演」の2公演がアーカイブされています。興味のある方には、ぜひ両方とも鑑賞して見比べてほしい作品です。

こうした「見比べる」楽しみ方を自分の好きなタイミングで選択できるのも、配信ならではの魅力ではないでしょうか。

配信観劇のメリットは他にもたくさん

配信観劇ならではのメリットは、他にもたくさんあります。

配信(オンライン)観劇のメリット

・自由な服装でリラックスして観られる
・遠方の公演でも気にせず観劇できる
・体調やトイレの心配をしなくていい
・チケット入手が困難な人気作品も鑑賞できる
・周囲を気にせず思いきり泣いたり笑ったりできる
・「もう一度観たい」と思ったシーンをその場でリピートできる など

「他にもこんなメリットがあるよ」と思いつく方も、きっといらっしゃるでしょう。

こうしたメリットをできるだけたくさん把握しておけば、配信での観劇を最大限に楽しむことができそうです。

生観劇×オンライン配信。掛け合わせで広がる2.5次元世界

もちろん、舞台には「生でしか得られない良さ」もあります。

たとえば、リアルな緊張感や没入感、好きなシーンで好きな場所に注目できる自由さ、など。これらは現状、どんなに美しい映像からも得られないメリットです。

もともと演劇には「一回性(=同じものを二度と再現できない)」という特性があり、それこそが演劇の魅力であると感じているファンが多いのではないでしょうか。私の中にも、その感覚はやっぱりあります。

ただ、生観劇でしか得られない良さがあると同時に、オンライン配信でしか得られない良さがあるのもまた事実です。配信される作品は今後ますます増えていくでしょうし、その流れの中で新たな魅力が生まれる可能性もあります。

どんな観劇スタイルを選ぶのかは、もちろん自分の自由です。生観劇にプラスして「配信という選択肢が増えた」という気持ちで両方堪能していけたら、一番オトクかもしれません。

生観劇×オンライン配信の両方を掛け合わせて楽しんでいくうちに、作品の新たな魅力に気づく……なんて可能性もありそうですね。

DMM動画で「舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花」大千秋楽公演を配信!

配信チケットは5月19日(木)18:00まで販売!

■ライブ配信概要
【配信日時】
2022年5月15日(日)12:30公演(全景映像版)
2022年5月15日(日)18:00公演(スイッチング映像版)

【販売期間】
2022年5月19日(木)18:00まで

【販売価格】
全景映像版:2500円(税込)
スイッチング映像版:3800円(税込)
セット:5800円(税込)

【ライブ配信時間】
各公演開始1時間前~ライブ配信終了まで(予定)

【ディレイ配信期間】
2022年5月16日(月)18:00~5月19日(木)23:59まで

※ライブ配信終了後はディレイ配信のみの視聴になります。配信スケジュールをご確認いただきご購入の際はご注意ください。

(Liversible/豊島 オリカ)

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