国の天然記念物にも指定される日本の固有種 神戸どうぶつ王国で「アマミトゲネズミ」の一般公開が始まります 神戸市
神戸市中央区の『神戸どうぶつ王国』の園内北エリア「モモンガの夜~夜の動物たちの世界~」で、4月5日より「アマミトゲネズミ」の一般公開が始まります。
同館は、2019年7月より公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)と環境省が取り組む「絶滅危惧種トゲネズミ類生息域外保全実施計画」に参画しており、そのうちの1種である「アマミトゲネズミ」をこれまでバックヤードで飼育してきました。
日本固有の野生トゲネズミ類3種のうち、「アマミトゲネズミ」と「トクノシマトゲネズミ」は普通の哺乳類と異なる不思議な染色体を持っており、性決定のメカニズムを知る上で大変貴重な存在なのだとか。しかし開発などによる生息環境の変化や外来生物により大きく数を減らし、今では3種とも絶滅危惧種となっています。
園では「アマミトゲネズミ」を広く知ってもらい、野生動物の生息環境の現状や環境問題への興味を広げるきっかけづくりとなるよう一般公開を実施。完全夜行性のため、夜行性の動物が集まるエリアで展示されます。
飼育担当者は「知名度は低いが実はとても希少で絶滅を危惧されている動物が世の中にはたくさんいます。アマミトゲネズミもそんな動物の一種です。生体展示を通してそのような動物の置かれている状況を知るきっかけになり、少しでも多くの人に興味をもっていただきたいです」と呼びかけています。
<記者のひとこと>
見た目の愛くるしさだけでなくその動物が置かれた現状を考えたり、それ以外の動物においても、自分たちが環境問題を今一度考えるきっかけにしていきたいですね。
一般公開日
2024年4月5日(金)~
場所
神戸どうぶつ王国 北エリア「モモンガの夜~夜の動物たちの世界~」
(神戸市中央区港島南町7-1-9)
時間
10:00~17:00
入園料
大人(中学生以上)2200円
小学生 1200円
幼児(4歳・5歳)500円
シルバー(満65歳以上)1600円