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“みちびき”の神様・猿田彦大神をお祀りする総本宮 「椿大神社(つばきおおかみやしろ)」

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三重県鈴鹿市に位置する、伊勢国一の宮の「椿大神社(つばきおおかみやしろ)」。

全国に約2000社以上ある、みちびきの神さまとして知られる猿田彦大神(さるたひこのおおおかみ)をお祀りする神社の総本宮です。境内全体が緑に覆われ、ひとたび鳥居をくぐると、別世界にきたような心地よい空間です。

境内にはどんな神様がお祀りされているのか、そしてみちびき・良縁・金運など、さまざまな御利益別にご紹介します。

椿大神社の歴史

創建は紀元前三年の垂仁天皇の時代と古く、伊勢国一の宮の格式高い神社です。

主祭神は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)。どんな神様なのでしょうか。

社伝によると、本殿の後方にそびえる「入道が嶽(にゅうどうがだけ)」という山の上で暮らしていた国つ神(くにつかみ)で、天照大御神の孫にあたる、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天孫降臨をした際、九州の高千穂までみちびいた神様とされています。

※一の宮(いちのみや)・・神社の社格を示す格式のひとつ

そのため、”みちびきの神”や”道ひらき”の神様として知られています。また、”祓い(はらい)の神”としてのご神徳もあらたかです。

天孫の神々を先導した際には、現在と違って道なき道をいくので、いろんな魔物や不浄なものを祓うことが必要であったようです。

そのため、現在でもご祈祷の際には祓殿でお祓いをしてから、拝殿でご祈祷をしてくださるようです。鳥居をくぐって参道を歩くだけで、スッキリとした感覚になるのはまさに祓いの力によるものかもしれません。

そしてもうひとつ、国つ神として日本の国土を一番最初にお守りいただいた神様でもあったようです。戦前に警察の守護神を猿田彦大神様とされ、本宮を調査したところ、椿大神社であったことから「猿田彦大本宮」との称号をいただいたそうです。

ちなみに「椿」という名前の由来ですが、以前は猿田彦大神を「道別(ちわけ)」の神と称され、その「ちわけ」の発音がなまって「つばき」に変わったということ。

そして、仁徳天皇が「ご神木・白玉椿が一夜にして境内に咲いた」という霊夢を見たことによるともいわれ、この2つのことから神社の名となったようです。

芸ごと・良縁祈願なら「椿岸神社」へ

本殿から東に歩くと、鮮やかな朱色の鳥居と本殿が印象的な別宮の「椿岸神社(つばききしじんじゃ)」があります。

ここは猿田彦大神の妻神の「天之鈿女命(あめのうずめのみこと)」をお祀りしています。

天之鈿女命は、天照大御神が岩戸にこもって世の中が暗くなったとき、岩戸の前で神々が相談される中で一心不乱に踊り、天照大御神がふたたび地上においでましになるに多大な働きをされたことから、芸能に強い神様として知られています。

そのため多くの芸能関係からの信仰も篤く、また猿田彦大神の妻神ということで、夫婦円満や良縁のご利益を求める人にも人気です。

願いを叶えたいなら「かなえ滝」

そして願いを叶えたい!という方はぜひ「かなえ滝」にも!

裏山の入道ヶ嶽からの霊験あらたかな湧き水がこんこんと流れ出る滝は、お参りすることでさまざまな願いがかなったという声も……。

椿岸神社の社殿横にあることから芸能や良縁はじめ、金運などのご利益もあるようですよ。

金運アップ祈願なら三社龍神へ

金運・財運の「庚龍(かのえりゅう)神社」

さて次は「金運」です。みなさん共通して気になりますよね!

境内には3ヶ所、龍神様をお祀りする神社があり、すべてまわることで金運の御利益が期待できるといわれています。

まず1ヶ所目が「庚龍神社」。神社入口に建つ樹齢400年のモミの木のご神木が目印。庚龍神は「金(か)の兄(え)」すなわち「金の氣」で「万物が繁盛の極みとなる」といわれており、金龍・白龍・黒龍の3柱の龍神様がお祀りされています。

オールマイティな「龍蛇神両地(りゅうじゃじんりょうち)神社」

お祀りされている龍蛇神は出雲の稲佐の浜に漂着したセミグロヘビに由来し、水難・火難除けはじめ土地の守護神とされています。さらに財運や健康・除災招福の神様として、オールマイティな御利益で信仰されています。

立身出世の「椿立雲(つばきたちくも)龍神社」

最後は「椿立雲(つばきたちくも)龍神社」です。

もともとは、”高座(たかくら)の井戸のぞき・虫封じ”にちなむ、子育てや腫れもの除去の神様としてあがめられている龍神様ですが、立身出世にもご神徳があるといわれています。

それぞれの御守りもあるので、気になる方は身につけてみられてはいかがでしょうか。

そのほか境内のみどころ

古代祭祀跡の御船磐座(みふねのいわくら)

船をかたどった石で囲まれた磐座。現在は禁足地

現在の本殿ができる前の古代には、この場所に天孫族一行の船が着いたという言い伝えが残り、ご祭神である猿田彦大神はじめ、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、その母である栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)の3つの磐座が残る祭祀跡となっています。ここが本来の神社発祥の地といわれている場所です。

猿田彦大神が眠る神陵(しんりょう)

さきほどの御船磐座から参道を少し登った左手に見えるのが「高山土公神陵(たかやまどこうしんりょう)」です。

ここは猿田彦大神が眠る神陵(お墓)です。ぜひこちらにも参拝を!

椿延命地蔵尊(つばきえんめいじぞうそん)

参道から少し外れた場所にひっそりと建つのが「椿延命地蔵尊」です。

三体お祀りされていますが、真ん中のお地蔵さんが冠をつけた珍しい姿で、主に首から上の病に御利益があるそうです。

御朱印や人気のおまもりは?

さて、次は御朱印やおまもりのご紹介です。

御朱印帳は椿のイラストが描かれたものが多く、可愛いですね!(このほか2種類あり)

一番左の水色の御朱印帳は「伊勢型紙御朱印帳」といい、鈴鹿の伝統工芸である伊勢型紙で仕上げたもの。

おまもりで人気なのは、いちごのデザインの「しあわせ婚守」や「開運つばき守」。どちらも女性心くすぐるデザインで、身につけるとテンションあがりそうですね。

そのほかにもたくさんあるので、気になるものがあれば身につけてみてくださいね。

おみくじも華やかで、引くのも楽しそう!

「茶室・鈴松庵(れいしょうあん)」で一服

さて、最後にご紹介するのは「茶室 鈴松庵(れいしょうあん)」です。

通りすぎて気づかなかったり、なんとなく入りづらい雰囲気があるかもしれませんが、一般の人も入れて、一服するにはオススメの場所です。

経営の神様として知られ、また椿大神社の前宮司とも懇意だったという松下幸之助により寄進されたという茶室は、お庭も建物も風情があり、その場にいるだけでも癒やされる空間。

綺麗に手入れされたお庭を通って玄関に入り、受付をします(お一人800円/お菓子・銘々皿付)

座って待っていると、半東(はんとう/職員)の方がお抹茶とお菓子のセットを持ってきて目の前においてくださいます。この日は「あじさい」のお菓子。ほどよい苦みの抹茶と、上品な甘みの和菓子が体に染みいります。

ちなみにお菓子は毎月前半と後半で変わり、”練り切り”、または”きんとん”の2種類で提供されているそう。季節ごとに楽しむのもいいですね。

食べ終えたお皿は、下に敷かれた紙を包んで持って帰ることができますよ!記念に嬉しいですね。

そのほかにも境内にはみどころがたくさんあり、森の中を歩いているような心地よさと森林浴も兼ねているので、帰るころにはスッキリすること間違いなし!

また、近くの椿会館では名物「鶏めし」も美味しくておすすめなので、そちらもぜひ味わってみてくださいね。

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