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宮本亞門×市村正親×大竹しのぶのコメント&舞台写真公開 8年ぶり、ミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』が開幕

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(左から)スウィーニー・トッド役:市村正親、ミセス・ラヴェット役:大竹しのぶ

2024年3月9日(土)東京建物Brillia HALLにて、ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』が開幕した。

数々の賞を受賞してきた最恐で最高のブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』。ミュージカル界のレジェンド、宮本亞門×市村正親×大竹しのぶという最高最強の組み合わせが、2016年の上演以来、8年ぶりに戻ってくる。本作は今回初めて一部キャストにWキャスト制を導入しており、3月9日(土)17:30公演では山崎大輝・唯月ふうか・安崎 求・武田真治、3月10日(日)12:30公演では糸川耀士郎・熊谷彩春・上原理生・加藤 諒がそれぞれ初日を迎える。

作詞・作曲は2021年に惜しくも逝去した"ミュージカル界の巨匠"スティーヴン・ソンドハイム。彼の代表作のひとつとして名高い本作は、1979年のブロードウェイ初演以来、世界各地で上演されており、2007年にはハリウッドで映画化もされたことでも多くの人に知られている。2023年にブロードウェイで上演されたリバイバル版では、ジョシュ・グローバンが主演を務めて人気を博し、トニー賞にもノミネートされた。

ソンドハイムとも深い親交を持ち、世界を舞台に活躍する宮本亞門が演出を担い、市村正親・大竹しのぶという日本の名優二人がコンビを組んで2007年に日本初演を上演してから、2011年、2013年、2016年と再演を重ねてきた。満を持しての5度目の上演となる今回、18世紀末のロンドンを生きる人間の生々しさや欲望の交錯が深みを増して描き出されている。

スウィーニー・トッド役:市村正親             撮影:渡部孝弘

主演のスウィーニー・トッド役を演じる市村正親は今年デビュー50周年を迎え、ミュージカルにとどまらず演劇界を牽引している。ひたすらに復讐に突き進むトッドの狂気だけでなく、その根底にある深い愛が観る者の心に響く。

ミセス・ラヴェット役:大竹しのぶ             撮影:渡部孝弘

同じく初演からミセス・ラヴェット役を担う大竹しのぶ。トッドと共に恐ろしい計画に手を染めるもどこか憎めないラヴェットを力強く、かつ愛らしく感じるほど彩り豊かに演じている。

乞食女役:マルシア             撮影:渡部孝弘

(左から)ジョアンナ役:唯月ふうか、アンソニー役:山崎大輝             撮影:渡部孝弘

(左から)アンソニー役:糸川耀士郎、ジョアンナ役:熊谷彩春             撮影:渡部孝弘

ロンドンの街を彷徨い、この物語の鍵を握る乞食女役にマルシア、若き水夫アンソニー役には山崎大輝・糸川耀士郎、そのアンソニーと恋に落ちるトッドの娘、ジョアンナ役には唯月ふうか・熊谷彩春、トッドをどん底に突き落とし復讐に狂わせる元凶となるターピン判事役は安崎 求・上原理生が担い、その部下ビードル役にはこがけんがフィールドを超えての挑戦となった。

(左から)ターピン役:安崎 求、ビードル役:こがけん             撮影:渡部孝弘

(左から)ビードル役:こがけん、ターピン役:上原理生             撮影:渡部孝弘

市村・大竹と共に初演からトバイアス役を担い続け、繊細で純真な青年を演じる武田真治、そしてWキャストとして新たなトバイアスを生み出す加藤 諒。

トバイアス役:武田真治             撮影:渡部孝弘

トバイアス役:加藤諒             撮影:渡部孝弘

そして、多彩な俳優陣と共にオーケストラが奏でる切なくも美しいソンドハイムの音楽が『スウィーニー・トッド』の世界をただの“復讐劇”ではなく、登場人物の内面を色濃く複雑に綴る物語へと導いている。愛や哀しみ、情欲、そして憎しみから生まれる狂気という、人間が持つ様々な感情の糸がもつれ、やがて待ち受ける衝撃の結末は必見だ。

東京公演は2024年3月9日(土)~3月30日(土)東京建物Brillia HALLにて上演、その後、4月12日(金)~14日(日)宮城 ・ 東京エレクトロンホール宮城、4月19日(金)~21日(日)埼玉 ・ ウェスタ川越 大ホール、4月27日(土)~29日(月祝)大阪 ・ 梅田芸術劇場メインホールにて上演。上演時間は1幕90分/休憩20分/2幕65分(計2時間55分)を予定。

初日前会見コメント

■演出:宮本亞門
私の人生の中で最も好きで、最も愛している作品がこの『スウィーニー・トッド』です。5度目になりますが、また再演できるんだという喜びがあります。稽古場で、この二人がこれまでと全く違う意気込みでこれでもかと稽古をする時間が本当に大変でもありますが、たまらなく面白いです。今回でやっと完成したと言えるくらい、細かいところまで丁寧に作りこみました。この作品は最高の反戦作品だと思っています。戦争だとか格差社会だとか、そいったものを社会的にしっかりと訴える力を作品に入れ込みました。楽しいエンターテインメント以上の凄みみたいなものを感じていただけると思いますし、是非皆さんに観ていただきたい作品になったと思います。

■市村正親 スウィーニー・トッド役
今回が5回目の上演になりますが、ようやくソンドハイムが目指すところまできたんじゃないかなという気がします。年齢に負けず、復讐の鬼となってこの舞台を暴れ回っていきたいと思います。観客の皆さんにお見せするのが非常に楽しみでワクワクしております。ろうそくは消えかかる瞬間が一番輝くと言いますが、今回の舞台がまさしく僕が消えかかる前にバアーッっと輝くような…(一同笑い)まあ、そういう輝きを見せたいと思います。

■大竹しのぶ ミセス・ラヴェット
8年ぶりにこのミセス・ラヴェットとミスター・トッドに会えたことを本当に嬉しく思います。初演時は初めてのミュージカル出演だったので毎日居残り稽古をさせてもらって、「いつかできるようになるよ!」とみんなに励まされながらやったことが忘れられず、今回が再々々々演ということで前よりも何百倍も上手くなりたいと思ってやってきましたしこんなに新しい面もあったんだという新鮮な気持ちでお芝居に挑みたいと思っています。絶対に面白いので観に来てください。

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