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没入型アート体験「Meow Wolf」がロサンゼルスに進出

タイムアウト東京

没入型アート体験「Meow Wolf」がロサンゼルスに進出

ポップアップであれ、半永久的なものであれ、イベントや展覧会がただ売上を伸ばすためだけに「没入型」を自称し、宣伝文句の中でその単語を巧みに使うことは多い。しかし、「秘密の通路」「触れることのできる装飾」「大量のネオン」などで世界を完全に作り込んでいる「Meow Wolf」は、その期待を裏切らない没入型体験ブランドの一つといえるだろう。

もうすぐロサンゼルスの人々が、それを州外に出ずに自分の目で確かめられるようになる。 2026年、同市にMeow Wolfの常設施設をオープンすることが発表されたのだ。

Meow Wolf社はロサンゼルスでの展開について、街の映画製作の歴史からデザインのヒントを得た「最大主義的ファンタジー」と説明。「映画の神話」「ミステリアスな作品の誕生」「不条理なきらびやかさ」「ハリウッドがかけた幻想的な魔法」といったこの街ならでは要素を取り込もうとしているようだ。彼らは、Meow Wolfの体験を「説明するのは難しいが、楽しむのは簡単だ」と表現しているが、まさにそういうことなのだろう。

Meow Wolfは2008年にサンタフェで誕生して以来、ラスベガス、デンバー、ダラスで「異世界へいざなう徒歩体験」を提供。ヒューストンでのオープンも控えている。また、プロジェクト全体でタイムアウトが選んだの全米最高の没入型体験ランキングでトップの座を獲得したこともある。

Photograph: Courtesy Atlas MediaOmega Mart

「Meow Wolfロサンゼルス」の具体的なロケーションについて、プレスリリースでは旧映画館の建物を活用することが示唆されているが、ロサンゼルス・タイムズ紙はもう少し踏み込んでリポートしている。それによると、ウェストロサンゼルスの空きシネマコンプレックスが有力のようだ。

同エリアで思いつくのはピコ地区の「Westside Pavilion」モールにあった「Landmark」だけだが、すでにカリフォルニア大学がモール全体を研究センターとして利用中だ。エリアを広げると、サンタモニカプレイスの旧「ArcLight」はまだ空いているが、すでに「Arte Museum」となる計画が進んでいる。Meow Wolfに適した物件がほかにもあるのだろうか。

Meow Wolfの共同創設者であり、Meow Wolfロサンゼルスのシニアクリエーティブディレクターであるショーン・ディ・イアニは、声明の中で次のように話している。

「私たちは何年もの間、この街を訪れて重層的で変化し続ける創造性のネットワークの中で何かを生み出すことを夢見てきました。 ロサンゼルスは単なる物理的な場所ではなく、人間の想像力の世界的な風景の奥深くに広がっており、常にその限界を押し広げているのです。新しいロサンゼルスの展示施設はアート、物語、インタラクティブ性が相まった予測不可能なタペストリーを織ることで、この街の映画的地平線を広げていきます」

Michael Juliano / Time Out Tokyo Editors

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