「私たちの名刺代わりになる一枚だと思っています」──HoneyWorks feat.ハコニワリリィ 1stアルバム「フローライト」Hanonさん&Kotohaさんインタビュー
2026年3月11日(水)にリリースとなる、HoneyWorks feat.ハコニワリリィ 1st ALBUM「フローライト」。「にんころダンス」「質問、恋って何でしょうか?」などのアニメタイアップ曲を始め「ロメオ」「ファンサ」と、HoneyWorks楽曲も多く収録される「ハニリリ(HoneyWorks feat.ハコニワリリィ)」の初アルバムとなっています。
本アルバムのリリースを記念して、アニメイトタイムズではHanonさん&Kotohaさんにインタビューを実施!
タイトルの「フローライト」や、楽曲の一つひとつに込められた想い。さらに2025年12月に開催されたHoneyWorks feat.ハコニワリリィ1st LIVE「Bouquet」を終えた気持ちなど、様々なお話を伺いました。
【写真】HoneyWorks feat.ハコニワリリィ1stAL「フローライト」Hanon&Kotohaインタビュー
「フローライト」のタイトルと自分たちの活動はリンクしている
──HoneyWorks feat.ハコニワリリィとしての1stアルバム「フローライト」のリリースを控えた、現在のご心境をお聞かせください。
Hanonさん(以下、Hanon):今回「ハニリリ」としてアルバムを発売させていただきます。「キラキラ」からスタートした「ハニリリ」楽曲がどんどん増えていき、こうしてアルバムになるまでになったということが、素直に嬉しいなという気持ちでいっぱいです。
今まではデジタル配信のみだったので、CDとして皆さんのお手元に届くというのも私自身とても楽しみですし、ファンの皆さんもずっと楽しみにしてくださっていたと思います。その想いに応えられることも嬉しいです!
Kotohaさん(以下、Kotoha):「ハニリリ」としての1stアルバムということで、収録曲を見ていただければ分かると思うのですが、この数年でリリースしてきたアニメのタイアップ楽曲や新たにカバーした楽曲などが収録されていて、すごく盛りだくさんの素敵な1枚になったんじゃないかなと思っていて。
特にタイアップで使っていただいた楽曲は、ライブとかで披露させていただいたり、ダンスがついていたりと、私たちにとってもすごく思い入れの深い楽曲ばかりなので、皆さんにはぜひこの1枚を手に取っていただきたいなと思っています!
──タイトル「フローライト」は、宝石の名前かと思いますが、タイトルにはどのような想いが込められているのでしょうか?
Hanon:ことちゃんに解説してもらいましょう(笑)。
Kotoha:(笑)。1stアルバムということで、タイトルはすごく悩みました。お互いに色々な案を出し合ったのですが、「フローライト」に決めたきっかけは、まさにおっしゃっていただいた通り、宝石の名前からなんです。
フローライトは別名「蛍石(ほたるいし)」とも呼ばれている石で「虹色に光る」「様々な色に輝く宝石」って言われています。私たちの今回のアルバムには、本当に色とりどりの楽曲が収録されていることも踏まえて、「虹色の石」である「フローライト」の名前が強く結びつくんじゃないかなと思って、この名前に決めました。
それともうひとつ、宝石にも花言葉のように“宝石言葉”があるらしくて、フローライトの宝石言葉は「創造性」という言葉でした。私たちはお互いにクリエイターとして活動させていただいていますし、これまでの活動にも「創造性」という言葉がすごく結びついてくる良い意味なんじゃないかなという想いも込めてこの名前に決めました。
──フローライトの色味を感じさせるジャケットビジュアルからもイメージがしっかり伝わってきて、とても素敵だなと思いました。
Kotoha:そうなんです! 宝石の要素を散りばめていただきました。
──収録曲の中から、特にお気に入り、あるいは思い出深い楽曲を一曲挙げるとしたら、どの曲になりますか?
Kotoha:難しいですね……。
Hanon:一曲一曲、すべてに思い入れがあるのですが、でもやっぱりハニリリの活動は「キラキラ」からスタートしているということもあって、特に思い出深いかなぁ……!
個人的に、楽曲としてもとても好きな楽曲ですし、ハコ船(ハコニワリリィのファンの皆さん)のみんなもアニメタイアップを楽しみに待ってくれた方が多かったんです。「すごく愛してもらえている楽曲になっているな」と、ライブを重ねる中でも感じています。
Kotoha:うんうん。たしかに!
──たしかに、アルバムの幕開けにふさわしい一曲ですよね。M1の「キラキラ」に続き「愛に出会い恋は続く」が恋愛の楽曲という流れも印象的です。恋愛の楽曲を歌う際に、意識されていることはありますか?
Kotoha:恋愛の曲は……。
Hanon:多いですからねぇ(笑)。
Kotoha:HoneyWorksさんとご一緒させていただく中で、やっぱり恋愛にまつわる曲は外せない存在です。私も今まで恋愛曲をたくさん歌ってきたというわけではなかったのですが、一緒にお仕事をさせていただく中で、たくさん「ここはこうやって歌ってください」といったディレクションやアドバイスをいただきました。
その中で、「恋愛の曲ってこうやって表現するんだ」ということを色々と勉強させていただいたので、そういった今までご一緒してきた経験をもとに恋愛曲と向き合っています!(笑)。
Hanon:M1とM2がどちらも結婚というかブライダルにまつわる楽曲で並べられているのも、アルバムの流れとしても「良いな!」と思っています。
──M4「君が灯してくれた光を今 feat.Hanon」とM5「君の隣は空気が美味しい feat.Kotoha」は、TVアニメ『29歳独身中堅冒険者の日常』のオープニングとエンディングとなっています。それぞれの楽曲の魅力を教えてください。
Hanon:私が担当させていただいた楽曲はオープニングテーマなのですが、本当にアニメの世界観にもマッチした、とても爽やかでロックな雰囲気もあるかっこいい楽曲になっています。
でも、かっこよさの中にも“HoneyWorks節”が炸裂していて。聴いていると「あ、ハニワだな」と思うサウンドも盛り込まれています。あとは、ちょっと変拍子っぽくなっているところとかトリッキーな部分もあったりして、楽曲で歌唱するにはとても難しい楽曲だったりもします(笑)。
──レコーディングはいかがでしたか?
Hanon:苦戦もしましたが、ソロで初めて歌うタイアップ曲ということもあり「Hanonならいけるだろう!」と思って託していただけたのかなと思っていました。思い入れも深く、自分の魅力を出せたらいいなと思いながら、レコーディングに励みました。
──Kotohaさんから見て「君が灯してくれた光を今」はどのような楽曲ですか?
Kotoha:初めて聴いたときに「とってもHanonちゃんの声に合っていて、すっごくかっこいい曲だな」と思いました!
先日の1st LIVE「Bouquet」でもHanonちゃんがこの曲を披露していたのですが、もうその姿が本当にかっこよくて! M4とM5の楽曲は歌詞が「お互いのことを歌っている」というような意味がありますが、それも相まってHanonちゃんの想いを強く感じ取れた一曲だなと。舞台袖で聴いていて感動しちゃいました。
Hanon:あらぁ……ありがとね!(笑)
Kotoha:いえいえ(笑)。
──(笑)。では続いて「君の隣は空気が美味しい」について、Kotohaさんから魅力を教えてください。
Kotoha:「君の隣は空気が美味しい」は、同じアニメ作品のエンディングテーマとして歌わせていただいた楽曲です。先ほどもお話ししたように、お互いを想った楽曲となっていて。
エンディングとしては、アニメに登場するリルイという女の子から主人公のハジメに向けて歌った楽曲になっています。リルイはまだ小さな女の子ですが、頑張ってハジメに想いを伝えるという曲なので、語りかけるような、ちょっとたどたどしさや幼さを感じる言葉選びになっていて、ほわほわとした可愛いさが魅力になっている一曲です。
まだ言葉はたどたどしいけれど、一生懸命に想いを伝えるという面で、私もこの曲の歌詞が大好きですし、先日のライブではHanonちゃんに日頃の感謝の気持ちと心を込めて歌わせていただきました。とても大切な一曲です!
──Hanonが感じる「君の隣は空気が美味しい」の魅力も教えてください。
Hanon:めちゃくちゃ高音の綺麗な裏声から始まる楽曲なので、ことちゃんの綺麗な声が存分に活かされているなと感じています。ライブでもそのブレない歌声に個人的にとても感動していたんですけど……難しいだろうなって(笑)。
Kotoha:難しかったよ!(笑)
Hanon:(笑)。でもしっかり歌いこなしているなぁと思いました。
歌詞に注目すると、もちろんアニメの物語にもシンクロしていますし、私たち二人の関係性にもシンクロするような部分があって。どちらの視点からも皆さんが楽しめる楽曲に仕上げてくださっていて、やっぱりHoneyWorksさんはすごいなと思っています。
「マシュマロ」とか「とろけちゃう」といった可愛らしい言い回しもあって、そんな部分もことちゃんの歌声にとてもマッチしているんです。ハコニワリリィとして二人で歌う楽曲とはまた違った魅力を、お互いの曲で皆さんに感じてもらえるんじゃないかなと思っています。
Kotoha:あと「わん・つー・さん・し」など、リズムがお互いの楽曲にシンクロしている部分もあるんです。「この間奏のメロディーは、あっちの曲でも聴いたかも?」のように、フレーズとしてもシンクロしている部分がありますので、そんなリンクも楽しんで聴いていただけるといいなと思います!
──先ほど「高音がぶれない」というお話がありましたが、高音を安定させるコツはありますか?
Hanon:私はブレちゃうんですけどね(笑)。
Kotoha:レコーディングもやりがいがありました……(笑)。
Hanon:本当に。お互いまた違った難しさがあったよね。
Kotoha:そう! Hanonちゃんの曲はHanonちゃんの曲で、常に高いというか、パーン系というか……パーン!と一気に高音にいくみたいなところがあって。
Hanon:パーン系(笑)。
Kotoha:パーン系だから(笑)、「難しそう」「こんな高音が地声で出るなんてすごいなぁ」って思いました。逆に私の曲は常にずっと高音にいる感じで。
Hanon:逆にあの優しい裏声で高い音をキープし続けているところが「私はこんなふうには仕上げられないな」って思っていたから、やっぱりお互いの魅力が出ているんじゃないかなって思うよね。
Kotoha:そうかもねぇ。
Hanon:いや、本当にすごかったよ。裏声で、生でもあんなに綺麗な声が出せるんだと思って。
Kotoha:嬉しい〜(笑)。
<次ページ:1st LIVE「Bouquet」を改めて振り返り>
1st LIVE「Bouquet」を改めて振り返り
──続いて「絶対称賛!」と「質問、恋って何でしょうか?」についても改めてお聞きします。レコーディング時のエピソードや楽曲の印象はいかがでしたか?
Hanon:まさに“HoneyWorks節”が炸裂といいますか、ハニワの恋愛曲といったらこれだよなと思います。耳に残るメロディーラインや思わず口ずさみたくなるフレーズがたくさんあって、この曲は“可愛いハコニワリリィ”を見せることができる楽曲だなと思ったので、可愛いに振り切ってレコーディングしました。
Kotoha:「可愛いに振り切った」で思い出したんですけど、この曲はお互いのソロverも出していて。改めて自分のバージョンを聴き返すと、ずっと楽しそうに歌っているんですよね。
久しぶりに聴くと、本当に可愛いに振り切っているというか元気いっぱいに歌っているから、レコーディングがすごく楽しかったんだろうなって(笑)。
Hanon:声から分かるよね(笑)。
Kotoha:ソロverを投稿したときのコメントにも「今回のKotohaちゃん、声が一段高い!」と書いてくださっている方がいて、「私もそう思う!」って思っていました(笑)。
──「質問、恋って何でしょうか?」はアコースティックアレンジバージョンもYouTubeにアップされていましたが、雰囲気の違いを表現するために、意識された部分はありますか?
Kotoha:「ねぇ、まさかビビってる?」や「あい(「愛」「哀」)」など、台詞っぽい箇所はそれぞれの意識を持っていました。「あい」にも漢字があって、恋愛の“愛”と悲しい方の“哀”で分かれているので、悲しい方はちょっと寂しそうにいじけている感じで歌っています。少し大げさに雰囲気を変えるなどしてアコースティックverでは違いを出していきました。
Hanon:レコーディングは1フレーズずつにニュアンスを入れて、可愛いに振り切って録ったのですがアコースティックverは、どちらかというと素というか、CDよりもナチュラルな声で歌っているのかなと個人的には思います。
──では、「絶対称賛!」についてもお聞かせください。前回のインタビューでもお話しされていた楽曲で、お二人が歌詞の「ポメラニアン」という言葉に驚かれていたのも印象的でした。
Kotoha:本当にポメラニアンって何なんでしょうね(笑)。
Hanon:今でも謎ですからね(笑)。
──前回のインタビューは1st LIVEの前だったので、「ライブでもしかしたら「絶対称賛!」を歌うかも……?」というお話もありました。
Kotoha:あれからはライブでは、毎回絶対に歌っています。
Hanon:もう3回くらい歌わせていただきました。
Kotoha:3回目ともなると、みんなの合いの手も声が出てきて。〈ポメラニアン(ワン)〉も「ウァン!」みたいになっています(笑)。
1st LIVE前に合いの手動画をYouTubeに投稿したのですが、みんなそれでたくさん練習してきてくれたのかなと。本当に熱量のあるコールをたくさんしてくださって、すごく楽しかったです。
Hanon:元々楽曲に入っている「ワン」以外に加えて、合いの手を少し増やしちゃったんですよ、この曲。
Kotoha:そうだそうだ!
Hanon:そこはみんなまだ恥ずかしがっていたので、次にライブで披露するときは「みんなよろしくね!」っていう気持ちでした。
Kotoha:だそうです、皆さん(笑)。
Hanon:恥ずかしがらないでくださいね!
Kotoha:きみ、今この記事を読んだね?(笑)
──(笑)。ライブでは「にんころダンス」も盛り上がりそうだなと思っていたのですが、いかがでしたか?
Hanon:めっちゃ盛り上がりました!
Kotoha:本当に盛り上がりました。感動してにやけちゃうくらい、本当にすごかったです。
Hanon:1stのときに、みんなの声がイヤモニを突き抜けてきたんですよ。それがすごすぎて歌った後に「君たちすごい! 感動した!」みたいな感想を言った記憶があります(笑)。
Kotoha:きっと待っていてくれた方もたくさんいたんじゃないかなと。本当に曲が始まった瞬間から「うおー!」という熱気を感じていました。
なんと言っても一番最後に〈おーハイ!〉というコールが入るんですけど、私も一番そこを楽しみにしていて「来た来た来た!」って思いながら歌っていました(笑)。
そうしたら、本当にイヤモニを突き抜けてくる声量で! もう嬉しくてにやけちゃいました。
Hanon:あとはやっぱり、「質問、恋って何でしょうか?」も盛り上がるよね?
Kotoha:そうだね。あとは、意外な選曲で「ロメオ」も結構ざわっとなっていたような記憶があります。イントロが流れて、最初に「ロメオ」って言った時に、そこで「えっ?」みたいなリアクションを感じ取ったというか。「これ歌うんだ!」みたいな(笑)。
Hanon:今回のアルバムでもカバーさせていただいている「ファンサ」もやっぱりライブでは盛り上がりますね。
──改めてにはなりますが、1st LIVEを終えた今のお気持ちもお聞きできればと思います。
Hanon:めっちゃ楽しかったよね!
Kotoha:楽しかったです!
Hanon:初めてのZeppでのワンマンライブだったのですが、私たちは活動初期から「Zeppでワンマンをやりたい」と目標に掲げてきていたんです。
Kotoha:夢が叶ったと、それだけでもかなり感極まっていたんですけど、ライブ中にリスナーの皆さんからサプライズをしていただいた場面がありまして。
ライブタイトルが「Bouquet(ブーケ)」で「(リスナーさん)みんなそれぞれが一輪の花なんだよ」というコンセプトだったんです。ライブの一番最後に会場のみんなが一輪のお花をスッと掲げてくる場面があって、最初は「え!? 何? なんで!?」と(笑)。
後から詳細を聞いたら、スタッフさんの粋な計らいで入場時にこっそり一輪のお花を配ってくださっていたようなんです。「サプライズでこのタイミングで掲げてください」ということがあったらしくて、それで、もう感極まっちゃって……。本当にお花畑みたいでした。
Hanon:いやぁ……本当に綺麗な景色を見せてもらいました。
──忘れられない景色ですね。ライブ後の余韻も大きかったのでは?
Kotoha:すごかったです。
Hanon:年末だったので「今年はもう思い残すことないね」って話していました。
Kotoha:うんうん(笑)。「2025年、悔いないね」って言いながら終わりました。
<次ページ:HoneyWorksのカバー曲や「M学園」の楽曲のレコーディング裏話>
HoneyWorksのカバー曲や「M学園」の楽曲のレコーディング裏話
──続いて、カバー曲についてお聞きします。今回収録されている「これ青春アンダースタンド」「ロメオ」などについて、レコーディングエピソードやHoneyWorks楽曲との思い出を教えてください。
Kotoha:「これ青春アンダースタンド」は実はずっとHanonちゃんが「一緒に歌いたい」と言ってくれていた楽曲だったんですよ!
だから今回、HoneyWorksさんの楽曲をカバーしたいとなったときに「これどう?」ってHanonちゃんの方から提案してくれて。私も歌ってみたかったから「歌ってみよう!」とセトリの中に入れました。
Hanon:この曲は「告白実行委員会」のキャラクターソングですが、CHiCOちゃんとsanaちゃんで最初にこの楽曲が投稿されていて、投稿当時からずっと聴いていた曲だったんです。
本当に一人のファンとして好きな楽曲だったということと、ライブでの振り付けや、会場が盛り上がる楽曲なのかなというイメージがあって。ライブでも絶対に、ことちゃんと二人で歌ったら盛り上がるだろうし、ファンの皆さんも喜んでくれるんじゃないかなと思っていました。
Hanon:「ロメオ」はファンの皆さんからの楽曲投票で人気で、それが後押しになって決まりました。
「ロメオ」といえばHoneyWorksさんがプロデュースされている二人組アイドル・LIP×LIPの代表曲というイメージが強い方も多いんじゃないかなと思っています。私たちもこれまでLIP×LIPさんの楽曲をカバーさせていただくことはあったのですが「『ロメオ』はあまり歌っていないよね?」「歌ったらアツいんじゃないか?」と。
Kotoha:音源として「ロメオ」は出していなかったので、新しくカバーできてよかったです。
──カバーする際、歌い方を原曲に寄せたりすることはありますか?
Kotoha:「ロメオ」では、私は勇次郎(CV:内山昂輝)パートを歌わせていただきました。勇次郎はカッコいい歌い方をしているけれど、どこか少年っぽさや可愛さが残っているイメージがあったんです。なので、完全にイケイケなイケメン風にはしすぎず、まだちょっと私らしさも残した中間の歌い方を目指して歌ってみました。
Kotoha:あえて、すごく男性感を出して歌う、ということは逆にしませんでした。
Hanon:ことちゃんの音源を聴いたときに、それめっちゃ思った!
私は逆に、Aメロなどめちゃくちゃ低音な部分もあるので、「バチバチにイケイケでやってやろう!」という感じで(笑)。「イケメンでいこう、王子様でいこう」という意識で歌いましたね。
Kotoha:“イケメンHanonちゃん”が聴けます!(笑)
Hanon:(笑)。なので、本家様の歌い方や雰囲気は意識しつつも、原曲に寄せきるというよりは、私たちらしい歌い方にはなっているのかなと思います。
「これ青春アンダースタンド」の方はたくさん聴いていた楽曲なので、無意識に少し意識していた部分はあるかもしれません。
──続いて「M学園」の楽曲についてもお聞きします。「トモダチ以上ルームシェア」と「えるあーるセッション」ですが、お二人が感じる特徴や魅力を教えてください。
Kotoha:「トモダチ以上ルームシェア」は、今回のアルバムで初リリースとなる楽曲です。ライブでも披露していないので、皆さんにとっても初めて聴く曲になると思います。
個人的にこのタイトルからお友達との曲なのかなと想像するかもしれませんが、実は意外とラブ寄りの楽曲なんじゃないかなと思っています。ちょっと重たい女の子の一面がちらほら見え隠れするようなハードな歌詞の部分もあって、とても好きな楽曲です。
Hanon:「友達以上、恋人未満」という言葉はありますけど、このタイトルは「友達以上」で止まっているから、どこまででも行けるなと思っていて(笑)。ラブなのかな、どうなのかな?と。
このタイトルから皆さんがどのような楽曲をイメージされるかは分かりませんが、楽曲としては爽やかなポップスやロックな雰囲気の曲です。歌詞は重たさが見え隠れしますが、爽やかな気持ちで聴ける恋愛ソングになっていると思います。
この曲が「M学園」のストーリーとどう絡んでくるのかは、私たちもまだバッチリ認識はしていないので、これから楽しみです。
──「えるあーるセッション」宇田川ほまれ(CV:富田美憂)&宇田川とまれ(CV:羊宮妃那)についてはいかがですか?
Kotoha:実は「えるあーるセッション」の仮歌は、私が担当させていただいていて、フルでレコーディングもしていたんです。
お二人(富田さん、羊宮さん)が歌唱された完成版を聴いたとき、私の仮歌のニュアンスを少し取り入れてくださっているように感じて、とても嬉しかったです。そのような背景もあり、せっかくなら二人でカバーしたいよねという話になって。
Hanon:歌自体はかなり前に録り終えていたんです。「いつ皆さんに聴いてもらえるのかな」と思っていたので、満を持してここでボーナストラックとして収録していただけて本当に嬉しいです。
MVなどでも、私たち二人と宇田川姉妹の関係性が少し匂わされていたりもしていたので、そういった流れもあって、意味のある楽曲交換のような形でカバーさせていただきました。私は完成版を先に聴いてからレコーディングしたので、逆に富田さんの歌い方を少し意識しつつレコーディングさせていただきました。
──「えるあーるセッション」の歌詞やメロディにはどのような感想を抱かれましたか?
Kotoha:お恥ずかしながら「ランドルト環って何ですか……?」って(笑)。ランドルト環は、視力検査で使う“C”の形をしたあのマークだよ、と教えていただいて「LとRってそういうことか」と。
Hanon:サウンド面では、最初に聴いたときは少しK-POPっぽい印象を受けました。今までのHoneyWorksさんのバンドテイストとは少し違う、新しさを感じましたね。
サビで「L・R」と連発する部分も耳に残るのですが、実際に歌うと意外と難しくて。「チャレンジしてほしいな」と思いながら収録をしていた記憶があります。
Kotoha:歌詞も「私に勝てると思ってるの?」といった挑発的なフレーズがあったり、「LRLRLR(エララ エララ エンラ)」など、滑舌が試される部分もあって。
Hanon:大変でしたね。
Kotoha:私の場合、仮歌が合成音声で届いていたんです。「エララ」と言っているけれど、これはどう発音するのが正しいですか?と聞きながら進めていって。「ここは“R”と書いてあるけど、“ラ”で発音する」みたいな感じで一音一音メモを取りながら歌いました。
<次ページ:1stアルバム「フローライト」は自分たちの名刺代わりになる一枚>
1stアルバム「フローライト」は自分たちの名刺代わりになる一枚
──HoneyWorksの楽曲の中で、特にお気に入りの楽曲を教えてください。
Hanon:ボカロ楽曲でいうと「告白予行練習」が記憶にはすごく残っています。バッチリと「HoneyWorks」を強く認識したのが「告白予行練習」でしたしHoneyWorksの魅力に出会ったのもその時期だったんです。
あとはCHiCO(with HoneyWorks)さんの「世界は恋に落ちている」もめちゃくちゃ聴きました。この2曲が私の人生の中では思い入れが深い楽曲です。
Kotoha:私も「告白実行委員会」シリーズでHoneyWorksさんを知りました。その時に一番聴いていたのは「今好きになる。」で、今でも強く印象に残っています。
それから、CHiCOちゃんの「プライド革命」もたくさん聴いています。CHiCOちゃんといえば「プライド革命」のイメージが強かったので、CHiCOちゃんのライブに行った際にこの曲が聴けたときは、心の中で「うおー!」ってなりました(笑)。
あとは、monaちゃんの楽曲もよく聴いていて。「ファンサ」が投稿された頃は本当にたくさん聴いていました。
──これまで、ともに多くの楽曲を生み出してきたHoneyWorksの皆さんに向けて、伝えたいメッセージがあればお聞かせください。
Hanon:「Hanon」として活動を始めた最初のきっかけが、HoneyWorksさんの24時間生放送からなので、HoneyWorksさんと一緒に育ってきました。活動8年目を迎えますが、自分でも「もう8年目になるんだ」と思うくらい濃い時間を過ごさせていただいています。
自分が関わらせていただく前から、一人のファンとして楽曲を聴いていたので、HoneyWorksの皆さんと一緒に活動できていることに感謝しかないですし、皆さんがたくさんの楽曲を生み出してくださったからこそ、こうしてハコニワリリィが大きな舞台に立たせていただいたり、タイアップをいただけたり、という今に繋がっています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も「Hanon」として、ハコニワリリィとして、そして一人のファンとして楽曲を楽しんでいきたいなと思っています。いつも本当にありがとうございます!
Kotoha:最初にHoneyWorksさんと関わらせていただいたのがリアルライブでした。ライブのゲストとして呼んでいただき、HoneyWorksバンドの皆さんと同じステージに立たせていただいたんです。
リハーサルが何度かある中で、本当にHoneyWorksの皆さんが仲良しで、温かくて「リハーサルからこんなに温かい会場があるんだ」と思うくらい、その空間自体が大好きでした。そのときは一度きりの共演だと思っていたので「この輪の中に入れたらきっと幸せなんだろうな」と思いながら帰ったのを今でも鮮明に覚えています。
それから2回目、3回目と呼んでいただいて……まさか私が一員になれるなんてその時は思っていなかったので「一緒にやりませんか?」とお声をかけていただいたときは本当に嬉しかったですし、今の私がこうして皆さんに曲を聴いていただけて、Hanonちゃんとユニットを組んで一緒に活動できているのは、HoneyWorksさんがあの時に私を見つけてくださったから。「一緒に音楽をしませんか?」と声をかけてくださったからだと思っています。
本当に本当に感謝しかないですし、HoneyWorksさんの楽曲を今まで聴いて育ってきたファンとして本当にありがたいです。これからも恩返しができるように一緒に活動を続けていければなと思っております。これからもよろしくお願いします!
──ありがとうございます。HoneyWorksとともに生み出す1st ALBUM「フローライト」を手に取る皆さんにはどのように楽しんでほしいですか?
Kotoha:既存曲ももちろん聴いてほしいのですが、やっぱり今回のアルバムだからこその楽曲も入っているので、そこは重点的にたくさん聴いてもらえたら嬉しいです。
それから数量限定にはなりますが、初回製造分には直筆サイン入りアルバムを抽選で100枚プレゼントする企画もあります。もしかしたら皆さんの元に届くアルバムにサインが入っているかもしれないので、開けた時のドキドキ感も楽しんでもらえたらと思っています。
Hanon:最初にもお話ししましたが、ハニリリとしての楽曲はこれまで全部デジタルリリースだったので、CDという形になるのは初めてのことです。ファンの皆さんもすごく楽しみにしてくださっていましたし「CDだからこそ」と、手に取って聴いてくださる方もいるかと思います。そんな方に「今のHoneyWorks feat.ハコニワリリィの楽曲はこうです」と知っていただけるような、私たちの名刺代わりになる一枚だと思っています。
今回のアルバム収録曲は、ハニリリのライブに来てくださった際に盛り上がれる曲ばかりです。ボーナストラックを含めた全13曲を聴き込んでいただいて、ぜひいいなと思った方はライブにも足を運んでもらえたら嬉しいです!
──最後に、HoneyWorks feat.ハコニワリリィとして、今後挑戦したいことや展望があれば教えてください。
Hanon:ハニリリとしてタイアップ楽曲も増えましたし、アニメをきっかけに知ってくださった海外のファンの方も多いと思います。そういった方々に現地でお会いできる機会や、私たちのワンマンライブとかで足を運んでいただける機会を作れたらいいなと思っています。もちろん、日本の皆さんにも、もっといろいろな場所でお会いしたいです。
Kotoha:目標にしていたZepp会場でライブができたので、次はより大きな会場でできたらと思っています。それから日本以外も、海外のリスナーさんも多いので、みんなの元に会いに行けたらなと個人的には思っています。
Hanon:例えば、ハニリリとしてのツアーはまだないからね。
Kotoha:やりたい! 色々、これから実現させたいね!
【取材・文:笹本千尋 編集:西澤駿太郎】