清水エスパルスOB岡崎慎司がアイスタで決意表明「オレンジの魂を持ち続けて世界に挑戦する」
現役引退の岡崎「エスパルスで育ったという思いがあったから頑張れた」
現役引退した清水エスパルスOBの岡崎慎司選手が千葉戦でアイスタに凱旋しました。欧州で結果を残している間も、「エスパルスで育った」との思いを持ち続けていたといいます。数々のクラブに所属しましたが、「清水が1番のホーム」と断言。試合は出場停止だった乾貴士選手と横並びで観戦し、試合後には勝ちロコにも参加しました。
岡崎さんは試合前のセレモニーに背番号23のユニホームを着て登場。「Jリーグで皆さんとタイトルを取るために頑張っていたが、悔しい思いをしてヨーロッパにいったことを今でも覚えている」と清水からの移籍当時を回想しました。
イングランド・レスターでは2015年シーズンのプレミアリーグ優勝に貢献し、日本代表では歴代3位の通算50得点を挙げました。「皆さんに育ててもらったと心から思っている。皆さんの声は必ず選手に届いている。オレンジの魂を持ち続けて世界に挑戦する」とサポーターに感謝。観客から万雷の拍手を受けておなじみのチャントが始まり、「ゲットゴール」がアイスタに響き渡りました。
あいさつ後、清水でともに戦った兵働昭弘さん、岩下敬輔さん、青山直晃さん、原一樹さんから花束を受け取り、現所属選手がつくる花道を抜けてピッチを後にしました。
セレモニー後の報道陣の取材に、「エスパルスで育ったという思いが、苦しい時も頑張れる理由の一つだった」と清水で過ごした6年間の意義を強調。現在J1昇格に向けて戦う選手に対して「上を目指し続けてほしい。苦しい時期は誰もが下を向きたくなるが、ここで頑張れば上に行けるんだという強い気持ちを持ち続けることが大事」と激励しました。
エースナンバーの23番が引き継がれていることについては「単純にうれしい」と喜びました。「自分が付けてプレーを続けることによって愛着と責任が生まれ、上を目指したい選手やエスパルスを背負いたいという選手に継いでほしいという気持ちが芽生えた」と思い入れを語り、「付けた選手が飛躍する姿を見ていたい。チームや他人に任せるのではなく、23番のエースストライカーとして苦しいときでも自分を信じて結果で証明してほしい」と期待を寄せました。
〝ふるさと静岡〟への思いを聞かれると、「若い選手やヨーロッパを目指す選手にはいい影響を与えたい。その中で、エスパルスとのコミュニケーションをとり続け、貢献できるようにしたい」と引き続きの交流を誓いました。
今後は指導者の道を歩み、日本代表監督としてのワールドカップ優勝を目標に掲げています。「選手としてやってきたことの延長線と考えている。選手の時と同様に、ヨーロッパで活躍できる監督になって自然と日本代表の監督に呼ばれるくらいになりたい」と抱負を語りました。