八嶋智人さん『息子さんからのお手紙』
昼から夜へと生まれ変わる夕暮れのひと時……Magic Hour。そして、海と緑に囲まれた癒しのリゾートホテルの優雅なリラックス空間で、素敵な景色と音楽を楽しみながら、幅広いジャンルのお客様を迎え、さまざまな話題でトークする番組。
今月のゲストは、俳優の 八嶋智人さん!
最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で
東京湾を眺めながら、お話伺います。
今週は、八嶋さんをさらに深堀りしていきます!まずは直近プライベートニュースのお話から!
息子さんからのお手紙
八嶋さん息子さんとは、お友達のような関係性ということ。
春から高校3年生になる息子さんにあるものを貰ったそうです!
八嶋:先週もお話した通り、家庭内ヒエラルキーとしては、息子が一個上なんですけどね(笑)
要・近藤:あはは(笑)
八嶋:そんな息子が、去年の父の日に手紙みたいなのをくれたんです。
『パパすごく愉快なオトコだ。
前からすごいな~と思っていたけど、最近ようやくその凄さが分かった。
いや、分かっていたのに、分からないふりをしていただけかもしれない。
それは自分が男同士として悔しくて。でもやっぱりパパはすごいんだ。
だからこれからも楽しくおやりなさい。』と、、、(笑)
要・近藤:あれ?(笑)
八嶋:すごい感動しかけてたのに!すごい上から目線だな!と(笑)
要:ヒエラルキーが!(笑)
八嶋:でもなんだか、男同士っぽい話みたいなのは、僕は自分の父親とあまりしてこなくて。『大人になったらわかるよ』とかって言われて怒ったこともあって。
要:うんうん
八嶋:時間の差を言われたら一生わたしはあなたに追いつけないのに、それはずるい!って。ちょうど、息子くらいの年齢の時に言ったことがあって。なんだかその関係性とは違うなと。少し舐められているていうのもあるのかもしれないけど(笑)この時代と、僕の性格上悪くないなって。
『覚えておいてもらいたい…!』
今回、お話を伺うにあたって、八嶋さんにご自身の足跡にキャッチフレーズをつけていただきました!
10代までは『死に対する恐怖時代』、10代は『目立ちたがり屋の頂点時代』、
20代は『世界の中心時代』、30代は『自信喪失時代』、40代は『マイペース時代』、
そして現在50代は『俯瞰時代』。
八嶋:僕小さい時からこんな感じで、ずっと人前に出るのが好きだったんですけど。小学校4年生の時に、人が死ぬ夢をみまして。。。大好きだった学校も1週間くらい行けない!ってくらい落ち込んでしまって。
要:そんなことが…!
八嶋:その時にずっと考えていたのが、、どうやら肉体的に人間が滅ぶってことは避けられない、、、こればっかりはしょうがない。やばい怖い。って。
要:小学生の時に!
八嶋:それでどうしたら良いのかなって思った時、覚えておいてもらいたい思ったんです。そこからより強く、人前に出るようになりましたし、役者をやるという事のベースにもなっていると思います。
自信喪失時代??
足跡キャッチフレーズ、、元気いっぱいの八嶋さんからはなかなかイメージできないのが、30代の『自信喪失時代』。
八嶋:結構最初から劇団としてはうまくいきまして。僕演劇の勉強とかもしてこなくて、、とにかく面白い劇団を見に行って、主催の人に『すごく面白かったです!でもアイツとアイツは面白くないから、僕のこと出した方がいいです!』みたいな(笑)
要・近藤:あははは(笑)
八嶋:もうすごい、20代前半は嫌な奴だったんです(笑)でも生意気な若造って、ちょっと昔の人は意外と面白がってくれて。ただ、そうやって集まってプロデュース公演とかに行くと、似たような奴がいっぱいいるんですよ。
要:うんうん
八嶋:そこで、あ、やられたな、、とか一本とられた、こっちもすごい…!っていう経験をいっぱいして。『わわわ!俺、恥ずかしいこといっぱい言ってたーーー!』みたいになっちゃって(笑)
要・近藤:(笑)
八嶋:俺が一番だめじゃん!みたいな。そこから、27歳くらいから、ちょっとずつ映像もやるようになって、もっとすごい人達に出会うわけですよ。だから、、そんなことで落ち込んでも仕方が無いんだ!って。俺は、俺の個性があるから、比べなくていいんだって、落ち着いてきたのが30代ですね。
要:なるほど!!
八嶋:そこから、、今年55歳ですけど、50代になると、作品の中の自分だという感覚が。昔は『八嶋智人すごかったね』って言われたかったんだと思います。でも今は『八嶋じゃなくて、Aという役が良かったね』って言われる方が良いっていうかね。なんか、、、個性って出すものだと思ってたんですけど、出すものじゃなくて、自我を消して消してやった先に出ているのが個性だなと。一歩俯瞰して見れるようになったのかなっていう。
タオルをギュウ…!
八嶋さんの【人生の要】になっているモノ・コトを教えていただきました。
八嶋:そうですね、やっぱり家族ですね。
近藤:お話を聞いていると、一貫して家族への想いが伝わってきますもんね。
八嶋:そりゃね、僕も人間なのでストレスを感じることもあるんですけど、そういう時はトイレに行くんです。トイレは唯一、一人なのでね。
要:そこで、オンとオフを切り替える!
八嶋:よっぽど『ン~~!』と思ったら、柔らかいタオルをギュ~~!っと!!
要・近藤:あははは(笑)
八嶋:そうすると、たいてい怒りの70%が軽減されると。これはエビデンスありますよ!
例えばグラスに当たったら、割れてしまって結局掃除しなければいけない。別のストレスが生まれるんです。だから、柔らかいものをギュウ…!っとね。
要:壊れないし!
八嶋:でもこれが、ギュウの仕方も難しいんですよ、引っ張ると自分の肩が痛くなる!だから、雑巾を絞るようにね、ギュウっと!統計上これが一番いいですね。
要:これはすぐマネできる!
八嶋:これをやって、息を吐いてからリビングに戻ると、もう嘘のように!
要:家族円満に!
八嶋:はい!
(TBSラジオ『要 潤のMagic Hour』より抜粋)