【ウイスキー教養】一般見学不可!ニッカウヰスキーブレンダー室に訪問してきました!
千葉県と埼玉県の県境に近い千葉県柏市に、長年日本のウイスキーづくりを支えてきたニッカウヰスキー株式会社の柏工場があります。
ニッカウヰスキー株式会社は、2024年に創業90周年を迎え、「ザ・ニッカ ナインディケイズ」の発売や、60億円の設備投資を行い、さらなるウイスキー業界の発展に取り組んでいます。
今回はそんなニッカウヰスキー柏工場の様子をお届けします。
ニッカウヰスキー
ニッカウヰスキーの歴史は1934年設立の「大日本果汁株式会社」から始まりました。創業者は「日本のウイスキーの父」とたたえられている竹鶴政孝氏です。ニッカウヰスキーは竹鶴政孝氏の「日本で本物のウイスキーをつくりたい」という想いを引き継ぎ、ウイスキーをはじめとした酒類販売事業を行っています。
2024年の創業90周年を迎えるにあたり、新たなコンセプトとして「生きるを愉しむウイスキー」を策定しました。この言葉には「ウイスキーが持つ豊かな個性や多様な楽しみ方を通して、人生そのものを愉しんでほしい」という思いが込められています。
ニッカウヰスキー柏工場
ニッカウヰスキー柏工場の中には、ブレンダー室と技術開発センターがあります。今回はブレンダー室の中にある利酒室を見学させていただきました。
この部屋ではウイスキーのテイスティングが行われており、テーブルの四方に設置されている銀色の装置が特徴的です。ウイスキーのブレンドを行うブレンダーは、一日に何種類ものウイスキーのサンプルを試飲するため、口に含んだウイスキーをすべて飲んでしまうとお酒が回ったり味わいを感じにくくなってしまいます。そのような事態を防ぐためにも、口に含んだウイスキーを飲みこむのではなく、銀色の装置に出すそうです。
また、利酒室には現行品である余市、竹鶴、宮城峡をはじめ、滅多にお目にかかることのできないオールドボトルを見ることができます。ニッカウヰスキー90年の歴史を感じさせるウイスキー好きにはたまらない空間でした。