文化財の宝庫!加西市・北条の古刹『泉生山 酒見寺』で歴史的建造物巡り 加西市
加西市の中心部に位置する北条地区は、古くから門前町・宿場町として栄えた地域で、旧市街地エリアには今もレトロな街並みが残っています。
そんな北条地区を代表する古刹のひとつ『泉生山 酒見寺(さがみじ)』を訪れたので、境内の様子や見どころを紹介します。
立派な楼門をくぐると、巨大な草鞋(わらじ)が奉納されていました。う~ん、境内に入る前から魅せてくれます。
酒見寺は、天平17年(745年)にこの地を訪れた修行僧・行基(ぎょうき)が酒見明神から神託を受け、聖武天皇に奏上し、伽藍(がらん)を建立したのが始まりと伝わる真言宗の寺院。
平安時代後期からは勅使の参詣も行われたと伝えられ、当時の天皇家から篤い信仰を寄せられていたことが伺えます。
お寺はその後、何度か戦乱による全山消失の憂き目に遭いましたが、江戸時代に入ると、姫路の地を治めた池田輝政や本多忠政、幕府からの援助を受けて再興。
3代将軍・徳川家光によって「御朱印寺」と定められるなど、再び興隆を極めたそうです。
そんな酒見寺の見どころである、歴史的建造物の数々。本堂へ続く参道の右手にある『多宝塔(たほうとう)』は、国の重要文化財に登録されています。
寛文2年(1662年)に建立(再建)されたものだそうで、極彩色で描かれたカラフルな見た目が特徴です。
多宝塔の向かいにあるのは、19世紀前期に建立された『常行堂(じょうぎょうどう)』。龍や獅子(狛犬)の見事な木彫り細工を鑑賞することができます。
まもなく本堂へ到着…というときに、記者が目を奪われたのがこちらの仏像。その名も「ぼけ封じ観音」といいます。
酒見寺は、県内に点在する「茶之寿八ヶ所観音霊場」の第二番霊場に数えられており、長寿や延命祈願の観音霊場として信仰されているそうです。
そしてこちらが、酒見寺の『本堂』。元禄2年(1689年)に建立(再建)されたものだそうで、内部にはお寺の御本尊である「十一面観音」「脇仏持国天」「多聞天」が安置されています。
本堂の隣には、県指定有形文化財に登録された『鐘楼堂』がありました。多宝塔と同じく極彩色に描かれており、非常に目を引きます。
間近で見ると、装飾の細かさや色使いの美しさに惚れ惚れすること間違いなし!
本堂の裏手に建てられた『御影堂(みえいどう)』には、真言宗の開祖・弘法大師の像が祀られているそうです。年月を感じさせる見た目で、個人的には一番好みでした。
境内にはほかにも、『護摩堂・持仏堂(じぶつどう)』『地蔵堂』『観音堂』といった歴史的建造物が存在し、お寺の隣には、717年に創設されたと伝わる『住吉神社』も鎮座しているなど、寺社仏閣好きにはたまらないスポットです。
公共交通機関で訪れる場合は、ローカル線『北条鉄道』の北条町駅で下車後、北西に十数分ほど歩くと到着します。
場所
泉生山 酒見寺
(加西市北条町北条1319)
拝観時間
随時
※納経は9:00~17:00
拝観料
無料