今日からできる!スピーチやプレゼンで緊張を和らげるコツとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話】
自分なりのルーティンを決めておく
試合中のアスリートが、サーブを打つ前やキックを蹴る前などに、決まった動作や手順を行っている姿を見ることがあります。これらは自律神経を整えるためのルーティンです。
普段の練習からルーティンを繰り返すことで、プレッシャーや雑念に捕らわれず、平常心でプレイできるのです。アスリートでない一般人にも、心を整えるルーティンは役立ちます。
ストレスのかかる場面に遭遇し、心が乱れそうなとき、平常心を取り戻したいときにはルーティンを実践し、自律神経を整えましょう。
深呼吸は心を落ち着かせる有効な手段のひとつですが、「深呼吸しなければ」と思い詰めることが、かえってストレスになる場合もあります。そんなときは、その場にまったく関係のないことに集中するとよいでしょう。
例えば緊張するプレゼン前の待ち時間には、部屋にある時計を探し、そのデザインや文字盤をじっくりと眺めます。「時計を見る」という動作に集中し、自律神経を乱す原因から一旦心を離すことで心拍数や呼吸を落ち着かせ、自律神経を安定させるのです。
これでうまくいけば、その後も「時計を見る」というルーティンを繰り返すことで、大事なプレゼンや会議に落ち着いて臨めるようになるはずです。
このように、あらかじめ自分が落ち着けるルーティンを決め、自律神経が乱れそうになったらいつでも実践できるよう準備しておくことをおすすめします。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』 著:小林弘幸