伊勢丹新宿本店の2024年1〜12月の売上高が初の4000億円超え
三越伊勢丹ホールディングスは2月4日、2025年3月期の第3四半期決算(累計)を発表した。売上高は4174億5000万円(前年同期比3.9%増)、営業利益は599億3900万円(同46.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は464億7900万円(同49.4%増)と大幅な増益で、営業利益と経常利益は同期間としては最高益をさらに更新した。
東京都内の基幹3店舗が好調で、伊勢丹新宿本店の売上高は前年同期比14.0%増の3149億2700万円となり、2024年1月から12月までの売上高は初めて4000億円を超えた。三越日本橋本店の売上高は同6.4%増の1226億8100万円、三越銀座店は同20.6%増の927億5900万円だった。
好調の要因のひとつは旺盛なインバウンド需要だ。基幹3店舗の免税売上高は伊勢丹新宿本店は前年同期から67.7%増加しており、582億900万円だった。三越日本橋本店は同54.6%増の76億9300万円、三越銀座店は同74.1%増の363億9600万円だった。
一方、伊勢丹の立川店の売上高は239億9200万円(前年同期比1.3%減)、浦和店は274億2600万円(同6.6%減)と苦戦した。
三越伊勢丹ホールディングスの2025年3月期通期の連結業績予想は、売上高は5560億円(前年比3.6%増)、営業利益は720億円(同32.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は580億円(同4.4%増)を見込んでいる。