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もう限界…“妻を見限った”夫たち #3「『時間がほしい』と言ったら…」

ウレぴあ総研

愛し合って結婚したはずの配偶者でも、生活を続けるなかで悪い面ばかり前に出るようになると愛情も減っていくもの。

妥協しながら何とかがんばってきたけれど、「もうやっていけない」と心の線が切れる瞬間を避けられないときもあります。

自分の努力にも限界があるのが結婚生活、妻とのつながりに愛着を失った夫たちには何があったのでしょうか。

ハピママ*

「妻は結婚する前から実家に依存気味で、ご両親も甘く『一人娘だから仕方ない』と思いながら結婚しました。

自分の家庭を持てば実家からも離れるだろうと思っていたのですが、入籍してからも週に一度は『お母さんのご飯が食べたい』と実家に行っていて、一緒に呼んでもらえてありがたいと思う反面、もう少し僕との時間にも集中してほしいなと思うときが多かったです。

一年経って妻は妊娠がわかり、つわりがひどかったため出産までほとんど実家で過ごしましたが、結局息子を産んだあとも『しんどい』『ひとりだと寝る時間がない』と実家に入り浸りで。

出産や新生児の育児の大変さは見ていてわかるので、『僕もするから』と言うけれど『実家があるから』と断られることに、違和感がありましたね。

同僚たちからは『実家依存か』『でも自分の時間があっていいじゃん』など言われていましたが、僕だって自分の子どもとゆっくり過ごしたいし、妻にも僕のそばにいてほしかったです」

ハピママ*

「息子が1歳になるまで家族で家にいたのは合わせて数ヶ月程度。それでも妻が仕事に復帰したら家庭が中心になるとまだ信じていました。

ところが、息子を保育園に入れてからは妻の両親が『君も仕事があって大変だし、孫の迎えは私たちがやるから』と言い出して、ありがたい気持ちはあったものの『また実家が中心になるな』と不安が強かったですね。

案の定、妻は仕事が終わったら実家に直行して僕たちの家には帰らず、そのまま息子と晩ごはんを食べるようになって。洗濯やら掃除やらがあるので僕は家に帰るのですが、ひとりのリビングでご飯を作って食べるのは本当に虚しかったですね……。

それまで強く非難したことは一度もなかったけれど、さすがに耐えかねて『君の家はこっちだろう。もっと3人で過ごす時間がほしい』と言ったら、

『うちの親だって孫と過ごしたいのよ。私は仕事をして疲れているし、あなたがうちの家事やこの子の世話を全部やってくれるの?』と顔をしかめながら返されて、『もうダメだな』と思いました。

実際に家事はほとんど僕がやっていて、育児はしたくても手を出させてくれない状態で、息子は僕より妻の両親に懐いています。

離婚も考えたけれど踏ん切りがつかず、息子が3歳になった今も仮面夫婦のままですが、妻との関係より息子が健やかに育つことだけを考えて生活している状況です」(35歳/営業)

いつまで経っても自分の実家、両親に頼ることを当たり前にする配偶者とは、自分の家庭をないがしろにされるためうまくいかないケースを多く見聞きします。

なかには妻の実家依存を逆に利用してラクをする夫もいますが、それが正常な夫婦関係といえるかどうかは疑問です。

いわゆる親離れができていないと、子どもが産まれてからはいっそうに夫婦の溝が深くなります。子どもがいる状態でどう自分の家庭を維持していくか、一度は正面から現実を見る必要があると感じます。

(ハピママ*/弘田 香)

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