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四日市港でのサビキ釣りでアジ20匹手中【三重】コマセの切れ目は縁の切れ目?

TSURINEWS

四日市港で釣れたアジ(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

桜が満開となり、いよいよ春本番。この週末から伊勢湾奥でも、単発ながらアジの話が聞こえてくるようになった。私も足を運んでみたが、私が動ける時間帯と潮のタイミングが噛み合わない。土曜の夜も時合いに乗り遅れ、カサゴでお茶を濁して終了となった。4月7日の未明にも、別の仲間がルアーで何匹か釣ったとのこと。やはり潮の高い時間帯がいいようだ。となれば次のチャンスは夕方の満潮前後。という訳で、アミエビのブロックを1つ購入し、午後4時ごろから三重県の四日市港でサオを出してみた。

四日市港でサビキ釣り

今回のタックルは4.5mの磯ザオに4号のママカリサビキ。下カゴにアミエビを詰めて投入を繰り返すが反応はない。

あまりにも沈黙が続くので、ここからはサオ掛けをセットして置きザオで待つ。適度な間隔でコマセを入れ直しながら深ダナでアジの回遊を待つが、アタリもないまま満潮を迎えてしまった。

当日の仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

アジをキャッチ

あまりにも退屈なので腹ごしらえでもしようかと考えていると、不意にサオ先が絞り込まれた。慌ててサオを上げると15cm級のアジが2匹。ついに時合い到来か!?

時計を見ると午後5時25分。急いでコマセを詰め直して再投入すると即座にヒット。そのまま追い食いさせると、今度は下のハリ3本に3匹掛かっている。先ほども下だったことを考えれば、タナはベタ底なのだろう。

サイズは15~16cmが中心(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

コマセ無しでは釣れない

これならコマセなしでも狙えるかもと試してみるが、見事なほどに口を使わない。コマセの切れ目が縁の切れ目というヤツだ。仕方なくコマセを詰め直すと、当然のようにブルブル。

最初は追い食いさせていたが、元気すぎる魚が仕掛けを絡ませる。オモリを重くすれば回避できるが、釣り味を損なうのが難点だ。そこでここからは遊ばせずに回収し、手返しで数を稼ぐ戦略に切り替えた。

竿掛けがあると快適(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

手返しよくアジを追釣

コマセを詰めてタナまで落とし、即ヒットして即回収。そのうちに魚が上ずってきたのか上のハリにもヒットするようになってきた。こうなると手返しはさらにアップ。大忙しになってきた。

これはこのまま日没まで釣れ続くパターンだ。必要以上に釣っても後が大変なので、ここからは写真を撮ったりしながら適度にペースを落として釣った。

ところが、程なくアタリはピタッと止まる。時刻は午後5時40分。そのうち戻ってくるだろうとのんきに構えていたが、その後は何をしても反応が得られないまま日没を迎えてしまった。時合いはわずか15分。周りにサビキ師がいなかったため、コマセで足止めできなかったのも一因だろう。

数を狙うなら連掛けが有利(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

20匹達成

とはいえ20匹くらいは釣れているはずだ。バケツのアジをクーラーに移しながら数えてみると、まさかの18匹。あと2匹欲しいところだ。こんなことならペースを落とさなければ良かった。

そんな訳で残業決定。日没後はルアーロッドに持ち替え、常夜灯周りを中心に探っていく。

レンジを見極めるのに時間を要したが、パターンをつかめば2匹くらいはあっという間だ。これで目標の20匹をクリア。アベレージ15cm前後とまだまだ小ぶりだが、春の到来を感じさせる楽しい釣行となった。

アジの当たり年が続く伊勢湾奥。今はまだはしりの時期だが、5月の連休ごろには盛りを迎え、本格的に楽しめるようになるだろう。

足りない分はアジングで(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

港湾部はマナー遵守で釣りをすること

今回のようなベイエリアの釣り場は、港湾関係者の厚意で成り立っている。サビキ釣りで問題となっているのがコマセの放置。特に夏場は瞬く間に腐敗して異臭を放つ。関係者の迷惑とならないよう、帰る際には確実に洗い流しておきたい。

せっかくの当たり年だ。気持ち良く釣りを楽しむためにも、マナーの遵守をお願いしたい。

サビキ+アジングの成果(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年4月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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