今週のヘラブナ推薦釣り場2024【群馬県・城沼】
群馬県館林市にある城沼。春の乗っ込みシーズンになると県内外から多くの釣り人が押し寄せるが、この時期は閑散としている。しかし一部のファンには、この時期こそが狙いめと足しげく通う釣り人がいる。日並みの差が激しくオデコ覚悟にはなるが、いい日なら40cm頭に5~10枚の大釣りも可能だ。巣離れ前の良型を狙うなら今がチャンスだ。
城沼の概況
年が明けてからもポツポツ釣れている城沼。1月中旬には梅林前で47cmが出たとの情報も飛び込んできたが、それ以外で型物ゲットの報は届いていない。近年は尺半を絞りだすも至難の業で、多くは40cmどまり。アベレージサイズは35cm前後といったところか。
しかしアタリが見られれば御の字の厳寒期にあって、40cmの確率が高い平場の野釣りは貴重な存在ではないだろうか。
春になれば黙っていても釣り人が押し寄せる城沼だが、この時期はまだ人もまばら。静かに良型を狙うなら、これから3月初旬までが狙いめではないだろうか。
ポイント
城沼のポイントを紹介しよう。
梅林前
鶴生田川最下流に架かる尾曳橋下流の南岸一帯。平均してオデコが少なく、日並みがいいと40cmクラスも顔を見せる。47cmが出たのは同橋から数えて2つ目のボサ穴で、この一帯は現在のところは1級ポイントと言っても過言ではないだろう。
アシが生い茂っている中に刈り込まれた穴が点在しているので、そこで竿を出す。また、たとえボサはなくとも水面にハスの根が残っていると釣りにならない。よって竿を出せる箇所は意外にも少ない。尾曳橋寄りから順に見て、よさそうな所があったら釣り座を先に確保するのが先決。なお駐車場からはやや距離があるので、この辺を狙いたいならカートは必携だ。
遊覧船桟橋
同橋下流北岸にあり、観光船の運航が始める前の冬期限定で利用可。入口には柵があり、またロープも掛けられ注意の看板もあるので一見すると入釣不可のようだが、ロープの原状復帰、こぼれエサなどで桟橋を汚さない、ゴミは必ず持ち帰るのローカルルールを守れる人のみが入釣可能。最大入釣者数は6人だが、人災・長竿のことを考えると3~4人が限界だろう。車は尾曳公園駐車場利用。
尾曳橋上流北岸
鶴生田川の最下流エリア。草が刈り込まれ入釣しやすくなっている。本湖に比べて水深が浅い(50~60cm)が、沖に人工草島が浮いている所の周辺は狙いめだろう。
善長寺前桟橋
遊覧船桟橋から北岸遊歩道を東へ500~600m進むと同様の遊覧船桟橋が架けられている。周囲にハスがなく釣りが可能だが、入釣者が少ないので情報がなく釣れているかは未知数。
もみじの池前
梅林の東側にある、もみじの池前付近。ハスがなくボサが刈り込まれてあれば釣りは可能。
釣り方とエサ
ポイントのいずれでも釣り方は竿18~24尺バランスの底釣りがメイン。水深は深くても1m前後で、浅いと50~60cm。流れ対応のためにハリスオモリ、ドボンタックルは準備しておきたい。
エサは両グルテンを基本にバラケを併用してもOK。ただしバラケを打ったからと言って劇的にウキの動きがよくなるわけでもなく、かえってマブナなどのゲストを呼び寄せかねない。
アベレージサイズが35cm前後。であるならば0.5号前後のハリスでも対応可能と思えるが、水深が浅い釣り場ゆえにヒットするとまれに魚が飛び上がってエラ洗いのような動きをする。これをやられると前述の号数ではひとたまりもなく切られるので、不安なら1号前後を結び道糸はそれに合った号数を使いたい。また小バリだから食いがいいとも思えないので、バラシを減らす意味でもギガリフト9~10号程度を使っても何ら問題はない。
水深が浅い長竿の釣りなので、とにかくウキが沖に立つのが厄介だ。視認性のいいトップ、可能ならスコープなどがあると役に立つだろう。
<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2024年2月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。