明石のカフェ『PATO COFFEE』で味わう、絵本みたいなホットケーキ 明石市
明石市大久保町ののどかな住宅街に、赤いテントとバス停のようなベンチが目を引くカフェ『PATO COFFEE(パトコーヒー)』(明石市)がオープンしました。自家焙煎のスペシャルティコーヒーと、どこか懐かしい雰囲気のホットケーキが人気を集めています。
子育て世代が心から安らげる場所でありたいと語る店主の想いに触れました。
店主の友井さんがこのカフェを開いたのは、大学時代にカフェでアルバイトをしていた時の経験がきっかけでした。ある日、赤ちゃん連れのお母さんが休憩に訪れましたが、赤ちゃんが泣き出してしまい、周りの視線を気にしてコーヒーをほとんど飲まずに帰ってしまったそう。
「子育てのつかの間の休憩さえ、気を遣ってしまう。そんなお母さんたちが、心からゆっくりできる場所を作りたい」。保育の大学で学んでいたこともあり、その想いは一層強くなりました。卒業後、飲食業界で経験を積み、ついに地元・明石で夢を形にしました。
看板メニューは、絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』に出てくるような、分厚くてずっしりとしたホットケーキ。友井さんが子どもの頃から憧れていた、夢のホットケーキを再現した一品です。
銅板を使ってじっくりと焼き上げることで、表面はサクッと、クッキーのような食感に。流行りの“ふわしゅわ系”とは一線を画す、食べ応えのあるクラシックなスタイルが魅力です。個人的にはめっちゃ好きなホットケーキ。
コーヒーは、店内で焙煎するスペシャルティコーヒーを提供。特に子育て中の方への配慮から、カフェインを気にせず楽しめる「デカフェ(カフェインレス)」の豆を常に用意しています。
今回は、夏にぴったりのトロピカルなフレーバーが特徴の「ウガンダ 浅煎り アイスコーヒー」をいただきました。ピーチとマンゴーのようなフルーティーな味わいで、暑い日には最高の一杯です。
コーヒー豆はお客さんのリクエストから生まれた銘柄もあり、訪れるたびに新しい味に出会えるのも楽しみの一つです。
『PATO COFFEE』の「パト」は、人気アニメ『スポンジ・ボブ』のキャラクター「パトリック」が由来です。「いつも主人公の隣にいる良い奴」というパトリックのように、地域の人々にとって「いつも隣にある、気軽に立ち寄れる存在」でありたいという願いが込められています。
今後は、子ども店長体験やマルシェ、絵本の読み聞かせ会といったイベントも企画していきたいと語る友井さん。「気取らず、ふらっと立ち寄ってほしい。この場所が、子どもたちの成長を見守り、さまざまな世代の人が繋がる交流の場になれたら嬉しいです」と笑顔で話します。
忙しい日々の合間に、心休まるひとときを過ごせる場所となっています。
場所
PATO COFFEE(パトコーヒー)
(明石市大久保町大窪2529-3)
営業時間
9:00〜17:00
定休日
火曜日
駐車場
なし
オープン日
2025年6月21日(土)