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「いろんなメディアで展開している『本好きの下剋上』をいろんな角度から楽しんでいただければと思います!」──アニメ『本好きの下剋上 領主の養女』井口裕香さん、速水奨さん、井上和彦さん登壇の先行上映会&SPトークイベントレポート

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

読売テレビ・日本テレビ系全国ネットで、4月4日(土)夕方5時30分より放送がスタートする『本好きの下剋上 領主の養女』。その第1話と第2話の先行上映会&キャスト登壇SPトークイベントが、3月8日(日)新宿ピカデリーで行われた。

第1話上映後のトークイベントに登壇したのは、ローゼマイン役 井口裕香さん、フェルディナンド役 速水奨さん、ジルヴェスター役 井上和彦さんの3名。それぞれが自身の演じるキャラクターや本作の見どころなどを語った。

本記事では原作・香月美夜先生が新たに書き下ろした新エピソード「洗礼式までに」のミニ朗読劇も披露された本イベントの模様をレポートする。

 

 

【写真】アニメ『本好きの下剋上 領主の養女』先行上映会&SPトークイベントレポ

舞台は貴族街へ! キャスト陣が語る本作の魅力

アニメの第3期が放送されたのが2022年4月なので、約4年ぶりとなるアニメ新シリーズとなる『本好きの下剋上 領主の養女』。新宿ピカデリーの中で一番大きなスクリーンには、アニメの放送を楽しみにしている多くのファンが詰めかけていた。

第1話の上映が終わり、ステージに登壇したのは、ローゼマイン役の井口裕香さん、フェルディナンド役の速水奨さん、ジルヴェスター役の井上和彦さん。

司会の読売テレビアナウンサー西尾 桃さんに、キャストとしてファンの前に立つのは、2024年1月の朗読劇以来であることを伝えられると、速水さんが満員のファンを見渡し、「女性の方がほとんどかと思ったのですが、男性の方もたくさんいらしてくれていて、嬉しいですよね」と語り、井上さんも「嬉しいです」とそれに賛同。ファンが広がり続けていることを喜んでいた。

改めて、それぞれが演じるキャラクターについて聞かれた3人。「自分の目標や夢のために進んでいく真っ直ぐさを大切に演じたいなと思いながら、アフレコに臨みました」と語る井口さん。また、ローゼンマインはセリフだけでなくナレーションもあるため、ニュアンスの変化を意識したとのこと。

ローゼマインの貴族社会の保護者の一人である神官長のフェルディナンドを演じる速水さんは「マインと出会うことによって、少し人間味を帯びてきて、人を思いやる家族に触れて、すこ〜しですけど柔らかくなった。でもまだ柔らかくはないですね……。たとえば4Hの鉛筆が2Hくらいになった感じです」とユーモアを交えて答え、会場の笑いを誘った。

そして井上さんは、新たにローゼマインの養父となったジルヴェスターについて、フェルディナンドの兄だと言われていることにも触れつつ、速水さんの方が兄っぽい声であるとコメントしつつ、異母兄だから、と納得したことを明かした。また、「僕はこの関係値の中で、どのポジションでお芝居をしていけばいいのかが、やっと定まってきました」と語る。

今回のアニメの見どころについて聞かれると、井口さんは舞台が貴族街に移ることに触れ、「その町並みや、登場してくるキャラクターたちが貴族で、品のある方々が多いので、そのあたりにも注目してほしいです」と話した。

速水さんからは、世界が広がったことでドラマも複雑化していくことが語られつつ、「あと、これは内緒ですけど、僕は別役もあるので、そこも楽しみにしてください」と思わせぶりな発言も。これには原作を知っているファンが頷きながら、笑顔になっていた。

 

井上さんから香月先生への切実なお願いが?

続いては『「本好きの下剋上」質問するためには手段を選んでいられません』と題して、キャストの質問に原作の香月美夜先生が答えるというコーナーが展開。井口さんの「アニメで特に楽しみにしているシーンはありますか?(わたしは神官長と養父様のフェシュピール演奏会がたのしみです!)」という質問に香月先生は「やっぱり音と動きがアニメの魅力だと思うので、歌が入るフェシュピールコンサートは楽しみでしたね。このために曲も作ってくださいましたしアフレコも楽しかったです」と回答。

さらに「レッサーくんを作るところもすごく好き。頑張って作るローゼマインも、できたレッサーくんも可愛いのですが、嫌そうな神官長に笑っちゃいました。魔術や戦闘シーンは動きがあると迫力が段違いですね。皆様にもぜひ楽しみにしていただきたいです」と、畳み掛けるようにたっぷり語った。

キャストも、フェシュピールコンサートのときのアフレコを振り返り、アフレコ前に(速水さんと井上さんが)歌の収録をしていて、アフレコでその歌声を聴くことができたというエピソードを明かした。

速水さんからの「ご自身の作品以外で、どのようなジャンルの本を読まれますか?」という質問には、今は資料系が多いと回答。最近購入したタイトルを話しつつ、物語として読むのはファンタジーが多いことや割と何でも読むと話す香月先生だが、「特に漫画は旦那や子供が“面白いよ”と言ったものに目を通すので、ジャンルが結構バラバラです」と、様々な作品に触れていることを話した。

井上さんからの「このお話は、いつどんな時に思い付かれたのですか?」という純粋な質問には、二次創作ではなくオリジナルの話を書こうと思ったタイミングだと明かす。その際5つほどプロットを作ったと話し、「どれにしようか悩んでいたら旦那が、“全部の要素を入れたら?”と言ったんですよね。全部の要素を入れるために一本の芯が必要で、“本”を中心にしてプロットの要素を再構成した結果、『本好きの下剋上』の原型ができました」と本作の誕生秘話を語った。

これに関しては「先生の旦那さんも只者ではない!」と速水さん。「この壮大な、すごく世界観が大きいお話をどうやって思い付いたのかがすごく不思議だった」と話していた井上さんも、この答えに納得している様子だった。

さらにここで、香月先生からキャストへの質問も。「(最初は)アニメやドラマCDで他の方に声を出して祝詞を読んでいただくという未来を想像していなかったため、神々には非常に言いづらい名前が付いています。五柱の大神の中で、もっとも言い難い名前はどれですか?」という質問に、井上さんが「僕、声優になって52年になるんですけど、スタジオに行く前に、こんなに練習をしたことがないです」と言って会場の笑いを誘う。

そして速水さんが「僕は確実に決まってます」と、“風の女神シュツェーリア”を挙げると、2人もそれに同意。そこで井口さんが、「でも、一度馴染むとすごく心地良いんです。これがまた本好きマジックというか」と感想を漏らすと、井上さんが、それには納得していない様子で、「新しい言葉を出すときは、自分で言える言葉かを考えてからにしてください」と笑顔で先生にお願いしていた。

続いては、香月先生書き下ろしの新エピソード「洗礼式までに」の生朗読コーナー。これは第1話で描かれる洗礼式の前のエピソードで、カルステッドの館で神殿の様子や教育の進み具合について、ローゼマインとフェルディナンドが話し合っているところに、ジルヴェスターからオルドナンツが届く。城に呼び出されたフェルディナンドが、ジルヴェスターとローゼマインや城の情勢について話し合う、というもの。

前半はローゼマインとフェルディナンドのいつものやり取り、後半はジルヴェスターとフェルディナンドの大人なやり取りが展開されていくのだが、前半はローゼマイン視点、後半はジルヴェスター視点だったため、ナレーションをそれぞれ井口さんと井上さんが担当。セリフとナレーションの切り替えが見事で、物語へ没入させてくれた。

「耳が幸せすぎて、どうしたらいいかわかりません」という司会の言葉も、会場のファンの想いを代弁していたように思う。後半、セリフ量が多かったジルヴェスターだが、演じた井上さんは、「30年ぶりくらいに真剣にやりました」と言って、会場を笑わせていた。


最後は「4月4日からアニメの放送がスタートしますので、楽しみにしていただけたらと思います。小説を読み込み、アニメでまた楽しむ。個人的にはオーディオブックもやらせていただいているので、いろんなメディアで展開している『本好きの下剋上』をいろんな角度から楽しんでいただければと思います!」と井口さんが締めくくり、その後、スクリーンでは第2話の上映がされて、『先行上映会&キャスト登壇SPトークイベント』は幕を下ろした。


[文&写真・塚越淳一]
 

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