渦中のくふうハヤテベンチャーズ静岡、池田球団社長にインタビュー！来季の存続は？
2024年からプロ野球/ウエスタン・リーグに参戦している『くふうハヤテベンチャーズ静岡』。
11月28日、株式会社くふうカンパニーホールディングスがネーミングライツに関して球団を運営するハヤテ223に「重要な一部契約不履行」があったとして資本業務提携の契約解除を通知。くふうカンパニーホールディングスは契約不履行の解消を求めてハヤテ223と協議を続けてきたものの合意できなかったとしています。
一方で球団を運営する「ハヤテ223」は翌日、ホームページ上で「当社に債務不履行は存在せず、本契約を適切に全うしている」と反論。
その上で、「いまだにネーミングライツ料の支払いを受けていない」と不満を滲ませた上で、「このような不払いを含む一連の事態は、夢を信じて新たな球団に集まった若者の挑戦を阻害する行為であり、悲しみを禁じえない」とコメントしました。
その後も両者の水掛け論は続いており、静岡の野球ファンからは来季以降の球団存続やチームの運営に不安を感じる声が上がっています。そんな渦中のくふうハヤテベンチャーズ静岡・池田省吾球団社長に電話でお話を伺いました。聞き手はSBSアナウンサー松下晴輝。
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松下：池田さん、おはようございます。朝からありがとうございます。
池田球団社長：おはようございます、今日はよろしくお願いします
松下：我々、ファンが気になっている点はただ一つだと思います。来シーズンも球団は存続して、また選手を応援できるんですよね？
池田球団社長：はい、今回はファンの皆さんにご心配をおかけして本当に申し訳ありません。来年も当然ですけれども、シーズンに向けて準備を進めていますし、参戦させていただきます。昨日、NPBの中村（勝彦）事務局長からもお話があったように、「全く問題ない、参戦は当然」というところでおっしゃっていただいてますので、そこも含め来季も変わらず参戦させていただきます。
松下：池田さんからその言葉が聞けて何よりもホッとしています。それで言いますと昨日、球団にとっていくつか嬉しいニュースがありましたね。まずは宮路悠良投手の韓国プロ野球リーグ〈KBO〉/サムスン・ライオンズへの移籍、おめでとうございます！
池田球団社長：ありがとうございます！
松下：サムスンからはどの辺りが評価されたのでしょうか？
池田球団社長：彼は力強く真っ直ぐ投げますので、韓国からも評価されています。あとはコントロールも良い。変化球も落差のあるカーブも投げるので、ずっとマークしていただいていました。
残念ながら日本のドラフトでは指名漏れとなってしまったんですが、その隙をついて直ぐにお話をいただいたという経緯です。
松下：韓国のチームがハヤテの選手にずっと注目していたという動きが面白いですね。
池田球団社長：そうですね。来季から韓国リーグ〈KBO〉では、アジア人枠〈『アジアクォーター制度』（通常の外国人枠に加え、アジア及びオーストラリアの国籍を持つ選手を対象に各球団が1人、獲得が可能）←来季から導入される〉が1つ広がるということで、シーズン中から韓国リーグのスカウトの方が試合を観に来ていただいていて。
複数名注目されていましたけど、宮路は特に注目されていたので契約に至ったということですね。
松下：いずれにせよ、プロ入りは本当に嬉しいニュースになりました。そして昨日は来シーズンに向けて新入団選手の発表もありました。キャッチャー3人含め14人の中で注目しておくべき選手はいますか？
池田球団社長：静岡ゆかりの3人（うち静岡出身は2人）ですね。
今年の静岡商業高のエースだった山本（敢生）くん、掛川西高出身の後藤（響）くん、出身は別ですが東海大静岡に在籍する徳山（俊）くん。この3人は注目いただければなと思います。
松下：キャッチャー0人というのは少し不安に感じる方も多かったかと思われますが、しっかり3人補強しましたね。
池田球団社長：もう1名追加する予定があるので、4人体制でいこうかなと思っています。まだ一部発表できていない選手がいますが、補強はまだやっていきます。
松下：じゃあまだここから発表があるということですか？
池田球団社長：そうです。ここからまだ発表があります。
少し言いそびれましたが、実は静岡ゆかりの3人はトライアウトの前から様々な方を通じて、ハヤテに行きたいと言ってくれていました。昨年だと松本陣選手〈知徳高卒〉が同じ経緯で入団しましたが、そういう地元で挑戦したいという選手がハヤテに来てくれて、もう一度静岡でプレーしたいと思ってくれる選手が増えているのは非常に嬉しいです。
そういった選手にシーズンに入ったら活躍してほしいという想いがあります。
松下：加えて気になるのは、NPB12球団に所属した経験のある選手たちやコーチの人事ですが、この辺りはいかがでしょう？
池田球団社長：いま、元NPB選手に関しては交渉をしているところです。まだ決まった選手はいませんが、1人ではなく複数名に交渉してる段階です。
コーチ人事の件も皆さんにご心配をおかけしてると思いますが、実は深谷コーチに関しては横浜DeNAベイスターズのスカウトに転身します。
私も就任会見で「選手だけでなくスタッフ・コーチも次の道にステップアップするための挑戦の場」だと言った通り、深谷さんは長年、スカウトになりたかった所をお声がけいただいてスカウトに転身となっています。
まだお伝えできませんが、この後も複数名、NPBの球団にステップアップしていくスタッフが出てくるので、ドラフトこそ今年は難しかったですが、それ以外の部分で挑戦の場として育成が成功してるのではないかと思います。
松下：まだまだこのオフシーズンにはポジティブな話題が続いていきそうですね！
池田球団社長：そうですね。これも全て応援していただいている皆さんのおかげだと思っているので、引き続き応援いただけるとありがたいです。
松下：私も続報を楽しみに待とうと思います。最後にファンの皆さん、リスナーの皆さんに向けて一言お願いします。
池田球団社長：いつもご支援・ご声援ありがとうございます。皆様のおかげでチームが成り立っていると思っていますので、来季に向けても引き続き応援の程、よろしくお願い致します！
松下：ありがとうございました！次回は、より明るい話題でのご登場も願っております。この時間はくふうハヤテベンチャーズ静岡・池田省吾球団社長にお話を伺いました。