海の死亡事故の4割は20歳未満…子どもの命を守るポイント2つを専門家が解説
この時期に気をつけたいのが「海の事故」です。沖に流されたり、溺れたりする遊泳中の事故は、7月と8月に集中して起きています。
連載「じぶんごとニュース」
第1管区海上保安本部の交通部安全対策課によると、過去5年間に49人が、遊泳中の事故に遭っています。特に20歳未満が多く、全体の4割を占め、中学生・高校生の死亡が多いといいます。
そんな中、海のマチ・小樽の望洋台中学校ではこんな取り組みも…
この中学校では、海で遊ぶ機会が増えるこの時期に「心肺蘇生術」の授業に合わせて海の事故に詳しい専門家を招き、いざという時の対処法などを身につけています。
北海道海難防止・水難救済センターの大栗飛人さんが、生徒たちに呼びかけます。
「海には沖に向かう流れ、離岸流があります。離岸流って聞いたことある人?」
離岸流とは、岸から沖に向かって流れる海流のこと。
「離岸流に巻き込まれても慌てないことを意識してほしい」
ポイント①遊ぶなら「海水浴場」で
海の事故に遭わないために、北海道海難防止・水難救済センターの柴田光晃部長は、監視員などがいる『開設された海水浴場』を利用するよう呼びかけています。
「開設されていない場所だと、いったん事故が起きると救助までの時間がかかることがある。結果、悲惨なことになることもある。しっかりと開設されている海水浴場で遊んでいただきたい」
ポイント②泳げる!大丈夫!と思っていても
海水浴に来ていた人にライフジャケットを着用しているか聞いてみました。
つけていない人は
「なかなか海に来ることがないので、コスト的に難しいかなと」
「しっかり子どもたちを見て、浮き輪になるものを必ず持たせて、ライフジャケット以外の方法で守ろうかなと思っています」
つけている人は
「親が泳げないから、なんかあったときに助けられないので子どもが予測しない動きをすることがあるのと、やっぱり危ないので安全のために必ず着用するようにしている」
北海道海難防止・水難救済センターの柴田光晃部長は「海水浴場においてもライフジャケットの着用を推奨している。泳げると思っている方が溺れてしまうということがある。やはり自分の身を守るために、ライフジャケットの着用を推奨したい」と話していました。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年7月15日)の情報に基づきます。