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別名は『飛竜頭』?『がんもどき』の名前の由来と美味しい食べ方とは

オリーブオイルをひとまわし

別名は『飛竜頭』?『がんもどき』の名前の由来と美味しい食べ方とは

おでんの具材として目にすることが多い「がんもどき」。フワフワな食感とだしが染み込んだ味わいが好きという人も多いのではないだろうか。そんながんもどきは実は家で作ることも可能だ。今回はがんもどきの基本・栄養価・作り方・美味しい食べ方などを詳しく紹介する。

1.がんもどきとは?

がんもどきとは大豆製品の一種で、すりつぶした豆腐に人参・れんこん・ひじきなどを混ぜ合わせて揚げた食品である。主原料が木綿豆腐であるため柔らかい食感が特徴であり、また煮汁をよく吸い込むためおでんなどの具材に使われることが多い。ただし、がんもどきは鍋料理だけでなく、焼き物や煮物などにしても美味しい。なお、地域によっては「がんも」「飛竜頭」と呼ぶところもある。

がんもどきの名前の由来とは?

がんもどきの名前の由来には、大きく二つの説がある。一つ目がその味わいが「鴈(がん)の肉」と似ていたことから「鴈擬き(がんもどき)」となったというもの。もう一つが、こんにゃくを使った精進料理の「糟鶏(そうけい)」の俗称が「がんもどき」であったからというものだ。正確な名前の由来は明らかになっていないが、別の何かに似ていたから「もどき」と付いているようだ(※1)。

がんもどきの別名「飛竜頭」とは?

がんもどきは、関西地域を中心に「飛竜頭(ひりゅうず・ひりょうず)」と呼ばれることがある。これは現在でこそがんもどきのことを指しているが、もともとは「フィロウス」というお菓子のことを指していた。それがいつの間にか「がんもどき」を指すようになっていたという。なお、なぜお菓子から豆腐料理の名前に変わってしまったのかは、現在になっても明らかになっていない(※1)。

2.がんもどきの主な栄養価と特徴的な栄養素

主原料が豆腐であるがんもどきには、大豆由来のたんぱく質が多く含まれる。また、揚げているため脂質が多くなっている。そんながんもどきの基本的な栄養価と特徴的な栄養素を確認しておこう。

がんもどきの主な栄養価

文部科学省の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によれば、がんもどきの100gあたりの栄養価は以下のようになっている(※2)。エネルギー:228kcalたんぱく質:15.3g脂質:17.8g炭水化物:1.6g脂肪酸
 ・飽和脂肪酸:2.49g
 ・一価不飽和脂肪酸:5.02g
 ・多価不飽和脂肪酸:8.52gビタミン
 ・βカロテン:0μg
 ・ビタミンD:0μg
 ・ビタミンE:1.5mg
 ・ビタミンK:43μg
 ・ビタミンB1:0.03mg
 ・ビタミンB2:0.04mg
 ・ナイアシン:0.2mg
 ・ビタミンB6:0.08mg
 ・ビタミンB12:0μg
 ・葉酸:21μg
 ・パントテン酸:0.2mg
 ・ビオチン:7.6μg
 ・ビタミンC:0mgミネラル
 ・ナトリウム:190mg
 ・カリウム:80mg
 ・カルシウム:270mg
 ・マグネシウム:98mg
 ・リン:200mg
 ・鉄:3.6mg
 ・亜鉛:1.6mg
 ・銅:0.22mg
 ・マンガン:1.3mg
 ・ヨウ素:32μg
 ・セレン:4μg
 ・クロム:8μg
 ・モリブデン:60μg食物繊維:1.4g
 (・水溶性食物繊維:0.6g)
 (・不溶性食物繊維:0.8g)

植物性のたんぱく質が多い

がんもどきは豆腐(大豆)を主原料としているため、たんぱく質が豊富となっている。その含有量は100gあたり15.3gであり、おおよそ1食分のたんぱく質を補うことが可能である。たんぱく質は筋肉や臓器の材料になったり、身体のエネルギー源になったりする大切な栄養素だ(※3)。なお、アミノ酸のバランスのよさを評価する「アミノ酸スコア」は93であり、含硫アミノ酸がやや不足している。

脂質が多くカロリーは高い

がんもどきは、すり潰した豆腐を揚げて固めているため、脂質も多く含まれる。脂質は身体を動かすためのエネルギー源になるが、摂りすぎると肥満に繋がる可能性もある(※3)。また、脂質やたんぱく質が多いため、がんももどきの100gあたりのカロリーは228kcalとやや高め。ダイエットやカロリー制限を行っているなら、特に食べ過ぎには注意したほうがよいだろう。

3.自家製がんもどきの作り方

がんもどきはスーパーなどでも目にする機会が多いが、実は木綿豆腐などの食材を用意すれば自宅で作ることも可能だ。お好みの具材を混ぜながら作ることもできるので、がんもどきが好きならぜひ手作りにチャレンジしてみよう。がんもどきの基本的な作り方は以下のようになっている。

【がんもどきの材料】

木綿豆腐:300g卵:1個片栗粉:大さじ3食塩:少々お好みの食材

【がんもどきの作り方】

豆腐をキッチンペーパーで包み電子レンジで加熱して水切りするボウルに水切りした豆腐・細かく切った野菜・つなぎを入れてよく混ぜる
※そのまま食べるなら食塩でしっかりと味付けしておく丸めたがんもどきのタネを、油で180℃の油でこんがりと揚げる6~7分程度揚げてきつね色に変わったら、取り出してお皿に盛り付ける

4.がんもどきの美味しい食べ方3選

がんもどきはおでんにすることが多いが、実は煮物や焼き料理にしても美味しい。また、自家製の出来立てがんもどきは、そのまま生姜醤油で食べるのが非常に美味しくておすすめ。そこでがんもどきの美味しい食べ方を3種類紹介しておこう。

その1.がんもどきの煮物

がんもどきを美味しく食べたいなら、煮物にするのがおすすめだ。作り方は簡単で湯通ししておいたがんもどきとだし汁を鍋に入れて10分程度煮込む。その後、砂糖・酒・みりんを入れて5分程度煮込み、さらに醤油を加えて5分程度煮込めば完成である。よく煮込んでいるためがんもどきに味が染み込んでおり、ごはんのおかずにも、お酒のおつまみにもよく合う一品となっている。

その2.焼きがんもどき

簡単にがんもどきを美味しく食べたいなら、フライパンでこんがりと焼いて「焼きがんもどき」にするのがおすすめだ。油を引いたフライパンでがんもどきの両面をこんがりと焼き上げれば完成。生姜醤油につけながら食べると抜群に美味しい。こちらもお酒のおつまみとしておすすめとなっている。

その3.がんもどきのチーズ焼き

子どもにも人気の一品が「がんもどきのチーズ焼き」である。4等分しておいたがんもどきの上に味噌・みりん・砂糖を合わせた調味料を塗って、さらにとろけるチーズを乗せる。それをトースターでチーズが溶けるくらいまで焼き上げれば完成である。味噌・チーズ・がんもどきの相性がよくて、非常におすすめの一品である。

結論

がんもどきはおでんの具材として見かけることが多いが、おでん以外にも煮物・焼き物などにしても美味しい。また、木綿豆腐などを用意すれば自宅で作ることも可能だ。カロリーが高めなので食べ過ぎには注意が必要だが、いろいろとアレンジできるので使ってみるとよいだろう。【参考文献】※1:日本豆腐協会「豆腐の歴史」
※2:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
※3:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年)」

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部
監修者:管理栄養士 中山沙折

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