笑顔もごちそう！北習志野の人気カレー専門店「MotoCurry」もうすぐ7周年【船橋市】
1月22日は「カレーの日」。子どもたちに人気のカレーライスを小中学校の給食に、という呼びかけにちなんで1982年に制定されました。そんな「カレーの日」を前に今回ご紹介する船橋市の「MotoCurry（モトカレー）」は、15種類のスパイスが溶け込むカシミールカレーや欧風カレーなど、大人を魅了する本格カレーが味わえる専門店。北習志野に通いたくなる人気の秘密をたっぷりお届けします。
※記事中の価格はすべて税込み ※内容や価格は取材時点のものです。最新情報はインスタグラムでご確認ください。
人気店「モトカレー」が誕生するまで。走り続けた怒とうの日々を今日につなげて
新京成線／東葉高速線「北習志野駅」から、高根木戸方面へ歩くこと約8分。
白壁に、黒い木枠のドアが目印、「モトカレー」に到着です。
店主の中澤基成（もとなり）さん（以下モトさん）は、船橋市出身・在住。
学生時代はバレーボール部に所属しキャプテンとして国体（国民体育大会）にも出場した実力者です。
大学を卒業後、都内の会社に就職しますが、現場を経て管理職に就いたことをきっかけに「お客さまと直接ふれ合える『現場』に生涯、立ち続けたい」との強い思いを抱き、その実現のために自分自身のお店を持つことを決意。
「自分に何ができるかを考えて、食べることが好きだったので」と、にこやかに話すモトさんが選んだのは、調理師学校への進学でした。
30歳で飛び込んだ、未知の世界。
免許を取得後は、イタリアン、和食、カフェ、キッチンカーと修行を重ね経験を積み、「35歳で必ず自分のお店を出す」という決意を胸に「苦しい時もあったけれど、無理をしてでも必死に」学び、働いてきたと振り返ります。
心奪われるおいしさ…極辛ミルチカレーと、芳醇（ほうじゅん）な香りが秀逸・自家製クラフトコーラ
北習志野に、モトさんのお店「モトカレー」が誕生したのは2017年3月のこと。
飲食店のアルバイトを掛け持ちし、いくつもの出会いに誠実に向き合ってきた先で待ち受けていた、老舗カレー店の衝撃の味。
一本道ではなく、ましてや真っすぐですらない道を走り続けてきたモトさんはこの時「カレー専門店」を開くと決意した、と話します。
そして完成した、モトさんのオリジナルカレーの数々…
お待たせしました、モトカレーのカレーライスをご紹介していきます！
まず、筆者が注文したのが上の写真「ミルチJr（ジュニア）ホワイト」です。
実は辛いものがあまり得意ではないのですが、モトカレーを語らせていただく上で「ミルチカレー」は外せない…
そういうわけで、「ミルチだと辛い、でも食べたい」、まさにこの通りの気持ちで「ミルチジュニア」を注文。
さらに、スタッフさんの「ホワイトソースを足すといいかもしれません」とのアドバイスにより、「ミルチジュニアホワイト」に決定！
取材に訪れたのは11月上旬の平日。
11時30分の開店と同時に、カウンターとテーブルを合わせて11席ある店内は、ほぼ満席に。
15分ほど待って、登場したこちらが「ミルチジュニアホワイト」です。
「ミルチ」とは、ヒンズー語で「とうがらし」の意味。
深々と香り立つスパイスは15種類を配合、たまねぎを6時間炒めて4日間じっくり煮込んだというソースは、もちろん辛いですが、重層的なうまみと、ホワイトソースのやわらかな口当たり、アクセントを運ぶ野菜の歯ざわり…、もはや言語化できないほどの感動を覚え、気持ちが上向くおいしさです。
こちらは自家製クラフトコーラ。
スパイス、ハーブ、かんきつ類を抽出した、モトさんオリジナルのクラフトコーラは複雑で心華やぐ香りが秀逸！
ストローで少しずつ混ぜて味わっていると「今回、少し濃いめに仕上がっているのでよく混ぜてくださいね」と、オープンキッチン内のモトさんから声がかかります。
実は、この日は「みなさん、今日は少し、ソースが『とがって』いるかもしれません」との声掛けもありました。
日々の仕込み時に、たまねぎを炒める時間や火加減で少しずつ違う表情に仕上がるというカレーソース。
「自分が感じるほんの小さな違いを、いつも食べに来てくださるお客さまも同じように感じてくださっています。だからお伝えしなきゃいけない」
そう話すモトさんは「私自身、モトカレーのカレーを食べたくてしかたない、モトカレーのファン」と楽しそうに笑顔を見せます。
他にも、小麦粉を焼くところからルー作りが始まる、ポークやビーフの欧風カレー、赤カリー、黒カリー、キーマなど、開店当初から作っている種類豊富なカレーソースたち。
開店直前に発表！日替わりカレー「これはめぐり合わせ。食べるしかない」
さて、ずらりと並ぶお品書きの、向かって右手のほうに掛かる「キーマ」の札。
インスタグラムの投稿を見てからお店に来るという常連さんは「今日は、キーマを食べておいたほうがいいね」。
その後、続々と訪れたお客さまも次々とキーマカレーをオーダー。
実は、開店当初は定番メニューとしてお出ししていたけれど、仕込みの関係で定番からは外れ、現在は順番に「日替わり」として提供されているのが、この日のキーマをはじめ、赤カリーや黒カリーなど、長年モトカレーに通うお客さまが「メニューにあったらラッキー。食べるしかない」と語る一皿なのです。
お鍋の中身がなくなったら終了、「順番に作っているので、次は2カ月くらい先かな」とモトさん。
日替わりカレーの発表は、開店直前、午前10時ごろに投稿されることも。
ぜひインスタグラムをフォローしてこまめに確認してくださいね。
お冷、スプーン、おしぼりなどは、店内奥のセルフカウンターにあります。
オーダー後、必要なものをそろえにいくのがおすすめです。
「一生涯、現場に立ちたい」との思いをかたちにしたモトさんのカレー専門店は、2024年3月に7周年を迎えます。
「その時のベストだと思えることを考え、実行してきました」と振り返るモトさん。
「私がつくるカレーをみなさまに食べていただいて、みなさまの笑顔を見たい、この想いはお店をオープンした時からずっと変わりません。お客さまにも、スタッフのみんなにも助けていただいてここまで続けて来られたと思っています」
気負いも誇張もない、実直で潔いことばがまっすぐに届きます。
「ふらっと来たくなる、わくわくする場所、ハッピーになれるお店でありたい。今日もみなさまとお会いできて、おしゃべりできて楽しかったなぁって思えることがうれしくて、またがんばれる原動力になっています」
小さな種が芽を出し、枝葉を伸ばす大きな樹からやがて森へと育ちゆく景色。
やわらかな午後の日差しがさしこむモトカレーの店内にて、心通う居心地のよい交流にふれながら、そんな情景を思いうかべました。
Moto Curry（モトカレー） 住所／千葉県船橋市習志野台2-13-23 営業時間／11時30分～14時30分 定休日／日曜・月曜 駐車場／なし インスタグラム／@motocurry
※臨時休業や日替わりメニューのお知らせは随時インスタグラムにて更新中
