第57回全日本大学駅伝 帝京大学・中野孝行監督レース後インタビュー
━━まずはシード権獲得、おめでとうございます。
「最低ラインで学生たちが『5強崩し』と言って、結果的に5強は崩せなかったんですが、可能性を広げてくれたなと。いつものパターンだと、1区に島田(晃希、4年)を置くんですが、今回はうちのキャプテン・柴戸(遼太、4年)を推したのが、うちのマネージャーでした(※曽田透真主務が1区に柴戸を推薦した)。柴戸が区間順位は悪かったけれども、12秒差で繋いでくれたことが多分、楠岡(由浩、3年)の区間タイ記録に結びついたのかなと思います」
━━前半4区間を見ても、先頭を走る姿がたくましく見えた。
「高校の時の記録から言うと想定できないかも知れませんが、うちはしっかり(練習を)やっているので想定できるんですよね。駒澤大学・藤田(敦史)監督の『紙を1枚1枚積み重ねていって、いつのまにかこんなに厚くなるんだよな』とのコメントの通り、うちはそれをやるだけ。当たり前のことをやっていった結果、彼らが実践してくれたから(強くなった)。本当によく頑張ってくれているなと思っています。もう1つは、チームの最高順位を更新できなくて6位で泣いてくれたやつがいたので、『泣くのは勝って泣こうよ』というような感じで話しました」
━━7区、島田晃希選手が青山学院大学の黒田朝日選手(4年)と近い位置でスタートしたところの評価はいかがでしょうか?
「目一杯戦ってくれたと思います。5区も7区も強い選手がいたので、いい戦いをしてくれたなと思いました」
━━改めて箱根に向けては
「優勝を目指している連中が5強にいるわけなので、もう1回作り直して似たようなことが言えるようなチームにしたいなと思います」