犬が死ぬかもしれない『NGな寒さ対策』4選 間違った行為が愛犬の命を危険に晒すことも…
冬場は人間も犬も一緒に寒さ対策が必須
11月に入ると、少しずつ寒さが厳しさを増し、12月に入る頃には本格的な冬シーズンを迎えます。人間だけでなく、犬たちにとっても寒さは大敵なので、しっかり正しい寒さ対策を講じなければなりません。
しかし、愛犬のために…と思って実践していた寒さ対策が間違っていると、火傷や軽い熱中症、最悪の場合は死に至る危険もあるので注意が必要です。
この記事では、犬を飼っているご家庭では、どのような寒さ対策が危険なのか、また安全に配慮した正しい寒さ対策方法をご紹介します。
犬が死ぬかもしれない『NGな寒さ対策』4選
どのような寒さ対策が犬を危険に晒してしまうのでしょうか。
1.置き型暖房器具を触れられる状態で設置する
ご家庭によっては、置き型暖房器具を設置しているご家庭も多いでしょう。機種によっては瞬間的に部屋を暖めることができますし、エアコンの暖房機能よりも電気代を抑えられる点が魅力です。
しかし、犬を飼っているご家庭にはあまり相性が良くありません。置き型暖房器具の周りに柵などを設置せず、犬が触れられる状態で置いていると、うっかり触れてしまい火傷を負ったり、暖房器具を倒して火事の原因になる恐れもあるからです。
2.長時間こたつの中に入っている
冬には日本ならではの暖房器具・こたつを出すご家庭も増えますよね。暖かく布団に包まれるこたつは、人間だけでなく犬や猫も大好きです。
しかし、犬をこたつの中に入れることは極力控えてください。中に設置されているヒーターにぶつかり、火傷を負ってしまう危険性があります。また、長時間入り続けていると、熱中症のリスクが高まり、最悪の場合、命の危険もあるので気をつけましょう。
3.暖房器具のコード類をむき出しにしておく
ご家庭で使われている家電などの電気コードをむき出しにしておくと、愛犬が飼い主の見ていない隙にイタズラしてしまう危険性は多くの人がご存知でしょう。
冬場は置き型暖房器具も登場するため、さらに電気コードが増えます。むき出しのコードをイタズラしてしまうと、感電や火傷、最悪の場合、発火した火花がカーテンなどに燃え移り、火事に発展する危険もあるので必ずイタズラできないよう対処してください。
4.留守番中に置き型暖房器具を使う
留守番中は、飼い主の目が行き届いていません。また、何かあってもすぐに駆けつけることができないので、置き型暖房器具は使わないようにしましょう。
とはいえ、留守番中も寒さ対策は必要です。寒さが厳しい日は、エアコンの暖房機能を使ったり、ブランケットを用意して、愛犬が自分で体温調節できるよう環境を整えておきましょう。
室内で安全に配慮した寒さ対策とは
寒さが厳しい冬は、室内でどのような寒さ対策が推奨されるのでしょうか。犬を飼っているご家庭でも安全にできる寒さ対策をまとめました。
✔エアコンの暖房機能を活用する
✔日中暖かい場合は暖房器具のタイマー機能を活用する
✔置き型暖房器具の周りには柵などを設置して触れないように対策
✔こたつの電源が入っているときは中に入れない
✔ブランケットを用意して愛犬が自分で体温調節できるようにする
✔愛犬の活動スペースにはマットを敷いて末端冷え性を予防
✔湯たんぽにタオルなどを巻き付けて自由に使えるよう置いておく
湯たんぽに関しては、愛犬がイタズラで噛みちぎらないかどうか、事前に確認が必要です。なるべく外側が頑丈で、お湯を入れて使うタイプのものが安全でしょう。
まとめ
今回紹介したような危険な寒さ対策を実践していると、犬がうっかりイタズラをしてしまい、最悪の場合、死に至る危険も否定できません。犬を飼っているご家庭では、愛犬が安全に過ごせるよう寒さ対策方法にも配慮しましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)