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四井真治氏が辿り着いた持続可能な暮らし『地球再生型生活記 土を作り、いのちを巡らす、パーマカルチャーライフデザイン』

ELEMINIST

パーマカルチャーデザイナーである四井真治氏の著書『地球再生型生活記 土を作り、いのちを巡らす、パーマカルチャーライフデザイン』。永続可能な循環型の農業をもとに、人と自然がともに豊かになるような関係性を築いていくためのデザイン手法を伝える1冊がいま、多くの人に読まれている。

パーマカルチャーデザイナーの第一人者、四井真治氏の著書『地球再生型生活記』重版

日本におけるパーマカルチャーデザイナーの第一人者、四井真治氏の著書『地球再生型生活記 土を作り、いのちを巡らす、パーマカルチャーライフデザイン』が反響を呼んでいる。

パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)、農業(アグリカルチャー)、文化(カルチャー)を組み合わせた造語。永続可能な循環型の農業をもとに、人と自然がともに豊かになるような関係性を築いていくためのデザイン手法を意味する。

ここで言うデザイン手法とは、自然と人間が搾取し合うことなく、共存できる社会システムを創造していくこと。

また、デザインの対象は農業だけにはとどまらず、植物や動物、建物、コミュニティなど、生活すべてとされ、パーマカルチャーとは「持続可能な暮らし方」と言える。

生ごみを堆肥に変え、土を肥やし、作物を育てる。人が暮らすことで、微生物や生きものの多様性が生まれ、その土地がより豊かになる。

人間本来の役割を考え、人間がこの地球でどう生きていくべきか。そのひとつの道標となる内容が記されている。農的暮らしに興味のある人、環境のためにできることをしたい人、未来の暮らしを考えるすべての人に、ぜひおすすめしたい本だ。

斎藤幸平氏による推薦コメント(『人新世の「資本論」』著者)

「人新世の危機を乗り越えるための『いのち』の原理がここにある!40億年続くいのちの仕組みを、人間という一つの存在が壊しつつある『人新世』の時代。

長年にわたってパーマカルチャーを実践する四井さんの言葉は、人間が他の生物種とのつながりを取り戻し、地球環境を豊かにするための『いのち』の原理に他ならない」

四角大輔氏による推薦コメント(『超ミニマル主義』著者)

「『どう生きるか=人類の可能性』を教えてくれる人生の教科書だ!環境を破壊し尽くし、気候さえも狂わせた人類にも『存在意義あり」』と主張する本書は、暮らしのエッセイでもパーマカルチャー思想本でもない。

批判や冷笑に逃げない著者の四井氏は——徹底したリアリストでありながら——『人の活動が環境を豊かにする具体的な方法』を説く凄腕の技術者であり、未来の希望を与えてくれるロマンチストだ」

読者の声

●来年就農予定で、農法や経営について考えているなかで生きる、暮らし、原理からヒントを得る事ができたので道が開けました!
●資本主義や貨幣経済、現在の物流など今の当たり前がなくなった時に、生きる力が蓄えられているかに疑問を抱いて、里山の保全ボランティアなどに参加するようになりました。本書の「農的暮らし」という考えは、自分が求めるひとつのスタイルだ、ととてもしっくりきました。
●都市で生活していると、自然環境との関わりを意識しないと人間らしい生き方ができない、とここ数年強く感じていましたが『地球再生型生活記』を拝読して、地道に地球との関わりを感じながら、小さいながらも植物との関わりを持ちたいと思いました。
●「農的暮らし人口を増やす」「百のことができる百姓を育てる」同感です。私自身も日々の暮らしを通じて修養していきたい。

『地球再生型生活記 土を作り、いのちを巡らす、パーマカルチャーライフデザイン』

著者:四井真治(パーマカルチャーデザイナー)
四六判 並製 272ページ 2090 円
装丁:小宮山秀明(TGB design.)
写真:砺波周平
企画・編集:曽田夕紀子(株式会社ミゲル/移住と里山ライフの実践的カルチャーマガジン『Soil mag.』編集長)

<目次> ※抜粋

第1章 人は地球のがん細胞なのか?
地球は巨大な生命体 ガイア理論/ウイルスは地球の免疫細胞/環境を壊すのではなく、豊かにする人の暮らし

第2章 持続可能な暮らし【生活実験と考察編】
パーマカルチャーとは/山村の古民家でパーマカルチャー的生活実験/家族とともに新天地、八ヶ岳南麓へ/生活技術が生む美しい風景、石積み/雑木林開墾からの気付きー土の生産性/森林と草原の違いー植生遷移/森や里山の活用が土壌を守る/水と土作りが教えてくれた人間本来の役割/竹林開墾からの気付きー竹の活用法/日本のパーマカルチャーの可能性/温室効果ガスを削減する農業へ

[資料]暮らしの循環図
コラム 縁が繋いでくれる現場

第3章 持続可能な暮らしの仕組み【実践編】
※オールカラー
土を作る<土の素、堆肥作り/コンポストや堆肥小屋の役割>農園をデザインする<半不耕起半草生栽培/生物多様性を実現する工夫>水を巡らす<バイオジオフィルターで生活排水を浄化/雨水を無駄なく利用する>エネルギー&資源を活用する

第4章 いのちとは40億年続く仕組み
いのちは集め、蓄えるもの/自己組織化から続く仕組み/続く仕組みの「いのち」から「生命」へ/生物多様性が意味するもの/コミュニティーと、未来の暮らし/地球再生型の暮らしへ

【著者プロフィール】四井真治(よつい・しんじ)

パーマカルチャーデザイナー。株式会社ソイルデザイン代表。信州⼤学農学部森林科学科にて緑化⼯学を修⼠課程修了、緑化会社にて営業・研究職、有機肥料会社勤務を経て独⽴。

2005年の愛知万博の「ナチュラルフードカフェ&オーガニックガーデン」のパーマカルチャーデザインと施⼯指導を手がけ、プロとして活動し始める。2007 年から⼭梨県北杜市へ移住し、家族で⽣活実験を15年続けている。

パーマカルチャーセンタージャパン講師、東北芸術工科大学コミュニティーデザイン学科非常勤講師、環境省「つなげよう、支えよう森里川海アンバサダー」プロジェクトメンバーなどを務める。千葉県⽊更津のクルックフィールズなどのデザインや監修も手がけている。著書に「地球のくらしの絵本」シリーズ(農⽂協)。

お問い合わせ先/株式会社ソイルデザイン
https://soildesign.jp/

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