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犬の体に『ノミ』を見つけたときのNG行為2つ 飼い主が取るべき対応から正しい対策まで

わんちゃんホンポ

1.犬の体にノミを見つけたときのNG行為

1.指でノミを潰す

愛犬の体にノミがついているのを見つけたら、飼い主さんはすぐに処理しようと思うことでしょう。

そのため、指やピンセットで捕まえて、そのままプチッと潰してしまうこともあるかもしれません。

しかし、ノミをそのまま潰してしまうのは絶対にNGです。

メスのノミの場合、体の中には大量の卵が入っている可能性があります。自宅室内や車内などで潰すと、卵が周囲に飛び散ってそのまま繁殖してしまうことが考えられます。

ノミの卵は非常に小さいため、見つけるのは困難ですし、畳やカーペットの場合は掃除をしてもきれいに処理しきれないこともあります。

また、卵がそのまま犬や人の体内に入ってしまうことで、感染症にかかるリスクもあるので十分な注意が必要です。

万が一ノミを潰してしまった場合は、手洗いやうがいをしっかりとおこない、周辺の掃除も念入りにおこなってください。

2.ティッシュに包んでごみ箱に捨てる

ノミを見つけて捕まえたとき、ティッシュなどにくるんでごみ箱に捨てる飼い主さんも多いと思います。

しかし、ノミはとても小さいので、ティッシュで包んだだけでは、時間が経つと出てきてしまうことがあります。

ピョンピョンと飛び跳ねて移動するため、ごみ箱から出てくることもあり、愛犬に再度寄生することも考えられます。

また、ノミをティッシュで包んだ状態で潰したつもりでも、体が小さい分うまく潰れていないことも珍しくありません。

ノミを処理するときは、確実に排除または死滅させられるようにしましょう。

3.そのまま放置する

愛犬の体にノミがついていても、皮膚にトラブルが起きていなかったりかゆがったりしていないと、あまり重要視しない飼い主さんもいます。

「ノミがつくのは動物にはよくあること」と楽観的に考えて、そのままにしてしまう人もいるようです。

しかし、ノミを放置すると犬の体で繁殖してしまう可能性が高いので、決して放置してはいけません。

ノミアレルギー性皮膚炎を発症することもあるので、見つけた時点ですぐに対処する必要があります。

飼い主が取るべき対応と正しい対策

ノミを見つけたときの適切な対応

愛犬の体にノミを発見したら、すぐに処理しなければなりません。

しかし、指でつまんでそのまま潰したり、ティッシュにくるんで捨てるだけでは不十分な処理であり、リスクを高めることもあります。

ノミを見つけたら、すぐに動物病院に行って処理とその後の予防をおこなう必要があります。

しかし、その前に飼い主さんがノミをつかまえたら、ガムテープなどに張って閉じ込めたり、食器用洗剤を垂らしたりして死滅させます。

テープやティッシュなどで包んで捨てる場合は、ビニール袋に入れてしっかりと口を縛って捨ててください。
洗剤で死滅させたノミは水に流して処理しましょう。

ただし、ノミを1匹ずつつかまえて処理するのはとてもむずかしく、見落としてしまうこともあります。

そのため、獣医師に処方してもらった駆除薬や薬用シャンプーを使用して、全身の処理をおこなうことが大切です。

ノミ予防に効果的な対策

ノミは山など自然豊かなところだけでなく、都会のちょっとした草むらにもたくさんいて、どのような環境であっても寄生のリスクがあります。

そのため、愛犬のノミがつかないように、しっかりと予防、対策をしなければなりません。

ノミの予防に最も効果的なのが、害虫駆除薬(予防薬)の使用です。

犬の首元などに滴下するスポットタイプの薬液や、経口タイプの薬剤などがあるので、愛犬の体質や生活環境などにあわせて利用しましょう。

害虫予防効果や安全性を考慮して、かかりつけの動物病院で処方してもらうようにしてください。

また、それとあわせてブラッシングやシャンプーといった、こまめなボディケアも大切です。

散歩中にノミがついてしまっても、皮膚に寄生する前に落とすことができれば大きな問題にはなりません。

散歩後を中心に、毎日全身のチェックをして、ノミの早期発見と除去をおこなえるようにしましょう。自然の中で遊ばせるときは、洋服を着せるのもおすすめです。

さらに、ノミの繁殖を阻止するために、犬の体だけでなく犬が使うマットやベッドなどを清潔に保つことも必要です。ノミはふけや食べもののカス、ほこりなどの汚れをえさにするので、洗濯や日干しをおこなって清潔な環境を保ちましょう。

まとめ

犬を飼っていると、ノミがつくことを完全に防ぐことはむずかしいかもしれません。

しかし、日頃からこまめなボディケアや掃除をおこない、駆除薬を使用することで、愛犬をノミから守ることができるでしょう。

必要以上に怖がることはせず、適切な対処と予防をおこなっていってくださいね。


(獣医師監修:葛野宗)

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