堤防からの投げ釣りで好打 本命カレイに46cmアコウにクロダイと多彩
新型コロナウィルスの影響で中止されていた各種釣り大会も、感染予防対策を講じながら少しずつ再開の動きが出始めたのはいいことである。投げ釣りの全国団体である全日本サーフでも、今年は2年ぶりに全日本カレイ選手権を開催した。そして12月12日は大阪協会と兵庫協会が合同で納竿大会を開催することになったので参加してきた。
小鳴門海峡で投げ釣り
大会は淡路島全域と鳴門市が釣り場で、12日の午前0時スタートということで、前日の午後7時に嫁と2人で堺市の自宅を出発した。
途中でエサとなるマムシ(本虫)と青イソメを購入し、徳島県鳴門市の小鳴門海峡筋の黒崎には午後10時過ぎに到着した。しばらく車内で暖を取るうちにウトウトしてしまい、ハッと目が覚めると大会開始時刻を1時間も過ぎてしまっていた。慌てて車から釣り具を出して3本の投げザオを並べた。
開始早々カサゴにアナゴ
当日の仕掛けは、根掛かりが多いポイントなので、ミチイトはPEライン5号。その先にジェットテンビン30号を装着し、8号のハリスを30cmつないだだけのシンプルな一本バリ仕掛けとした。ハリは丸セイゴ17号。マムシを5cmくらいにカットして、10m~50mの距離に投げ分けた。
この釣り場は水深が12mくらいあり、小鳴門海峡筋では最も水深が深い。潮の流れも速く難易度が高いが、当日は小潮回りの潮の動きもそんなに激しくない。すぐに竿先を押さえ込むアタリで、20cm前後のカサゴや大きなアナゴが釣れてくる。アナゴはおいしいのでありがたい外道だが、大会ルールであるカレイorアイナメがなかなか釣れてくれない。
望外のアコウ46cm登場
やがてカサゴからのシグナルも間遠くなり、潮も引いてきたので期待薄だと思い始めた午前4時前、何気なく仕掛けの回収のために10m付近に投入したサオをあおると、イキナリサオ先が持ち込まれた。とっさにアワせると強烈に首を振る感触と根に持ち込もうとする強い引き。
大型のアイナメと判断し、手前のカケアガリをかわすため、太仕掛けを信じて強引に巻き寄せてくる。すると、白い腹を見せた大きな魚体がゆらりと姿を見せた。ヘッドライトで確認すると、アイナメではなく高級魚アコウ(キジハタ)である。慎重にタモ網に誘導してフィニッシュ。メジャーを当てると46cmの良型で、予想外の魚に嬉しさがこみあげてきた。
遠投で砂地狙いカレイ
ただし大会はカレイorアイナメを含む2匹長寸なので、このいずれかを釣らないと入賞できない。その後はさらに打ち返し速度を速めつつ本命を期待するが、その後は何事も起こらずに夜が明けた。そこでマムシに加えて青イソメも投入し、仕掛けをやや遠めに投げて砂地を狙ってみた。
すると、午前8時ころにサオ先を小さく押さえ込むアタリが出た。しばらく待つが、その後は全くシグナルがない。カレイかも?と大きくアワせると、ググッとした生体反応。カケアガリに注意しながら寄せてくると、本命のマコガレイだ。これで大会入賞の資格を得ることができて一気に肩の荷が下りた。
水温高くキスやクロダイも
そうすると不思議なもので、この後小型ではあるが26cmのカレイをさらに2匹追加することができた。また水温がまだまだ高く、夜明けからはエサ取りに悩まされながらもシロギスが数匹釣れ、さらにクロダイが乱入してくるなど、活性の高い状況であった。
大会は午後12時から淡路島北端にある淡路島公園で審査を受けることになっているので、午前10時過ぎに納竿とした。なお、同行した嫁はエギでアオリイカを狙っていたが、残念ながら釣ることはできなかった。
淡路島や鳴門周辺のカレイは、年末にかけて産卵期に入りエサを食べなくなる。今後は産卵後の花見カレイが狙い目となるだろう。
<長谷川靖之/TSURINEWSライター>
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