生で?煮て?炒めて?茹でる?『小松菜』の美味しい調理法が知りたい!
葉物野菜の中でもほうれん草と並んで人気がある小松菜。シャキシャキとした食感と鮮やかな緑色の見た目が特徴的で、炒め物やおひたしなどにもよく使われている。そんな小松菜は、実は生のままでも食べられるのを知っているだろうか。そこで今回は小松菜を生のまま美味しく食べる方法などについて紹介する。
1.小松菜は生でも食べられる?
一般的に小松菜は炒め物や汁物などに使うことが多いが、実はクセやアクがそれほど強くないためサラダや和え物などにして生のまま食べることが可能だ。また、よく小松菜と比較されるほうれん草の場合は、シュウ酸と呼ばれる成分が多いため下茹でが必須。一方、小松菜のシュウ酸含有量はほうれん草の16分の1程度であるため(※1)、食べ過ぎなければ生のままでも問題ないとされている。
2.小松菜を生で食べるメリット2つ
生小松菜には、煮たり茹でたりした小松菜とは異なる特徴がある。そこで煮たり茹でたりした小松菜と比較しながら、小松菜を生で食べることのメリットについても確認しておこう。
メリット1.ビタミン類の流出を防げる
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」には、生小松菜と茹で小松菜の栄養価が収録されている(※2)。これによるとビタミンA(βカロテン)などの含有量に変化はないが、ビタミンB群やビタミンCなどは茹でると減ってしまうことがわかる。また、成分表ではわからないが、小松菜に含まれる「イソチオシアネート」という機能性成分も加熱すると減ってしまうと一般的にいわれている。
メリット2.食感や香りが楽しめる
小松菜は葉が柔らかく、茎がシャキシャキとしていることが特徴である。特に茹でるとしんなりしてしまうため、みずみずしい食感は生小松菜だからこそ楽しめるものだ。また、生小松菜のほうが茹で小松菜よりも、小松菜特有の香りを感じることが可能だ。ただし、生小松菜の場合はやや苦みが強いため、茹で小松菜に比べると大人な味わいといえるだろう。
3.小松菜を生で食べるときの洗い方
小松菜を生で食べるときには、丁寧に洗って土や泥などを落とすようにしよう。特に根っこや茎には汚れが溜まりやすいので、根っこに切り込みを入れるなどの工夫をしながら洗うのがおすすめだ。また、小松菜の具体的な洗う手順については以下を参考にしよう。小松菜の根元に切り込みを入れる小松菜を広げるようにして水で洗い流す根元部分は水を張ったボウルでゆすぎながら洗う
4.生の小松菜を使ったおすすめ料理3選
小松菜は炒め物や汁物などにすることが多いが、生のままでもサラダ・ナムル・和え物・ふりかけなどさまざまな料理に使うことができる。そこで生小松菜を使った美味しい料理についても紹介する。
料理1.生小松菜のサラダ
水洗いした生小松菜をサラダのメインに使うのもおすすめだ。小松菜の苦味が少しあり、クセになって美味しく食べられる。小松菜を千切っただけのシンプルなサラダでも美味しいし、ジャコやベーコンなどと混ぜても美味しくなる。また、味付けはオリーブオイルのようなシンプルなものでよい。
料理2.生小松菜のナムル
韓国料理の前菜の定番である「ナムル」にするのもおすすめだ。作り方はシンプルで、千切った小松菜に塩と砂糖を混ぜておき、葉がしんなりしたら絞ってダシ・ごま油・ニンニク・すりゴマなどと混ぜ合わせるだけである。小松菜の苦味がアクセントになり、美味しく食べることができる。
料理3.生小松菜の和え物
生小松菜を使って和え物にしても美味しい。一緒に和える具材には、シラス・ワカメ・ツナなどの魚介類がおすすめとなっている。味付けはさまざまだが、シンプルに醤油や白ゴマなどを使っても美味しく食べられる。和え物なら簡単に作れるので、副菜が足りないときに作るのもおすすめだ。
結論
小松菜は炒め物や汁物などにすることが多いが、クセやアクが少ないため生のままで美味しく食べられる。また、生小松菜は茹で小松菜に比べて、ビタミンB群やビタミンCを多く含むことが特徴となっている。これまで生小松菜を食べたことがなかったら、ぜひ生小松菜を使った料理に挑戦してみてはいかがだろうか。【参考文献】※1:日本医療機能評価機構「尿路結石症診療ガイドライン 2013年版」
※2:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部
監修者:管理栄養士 中山沙折