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一見の価値あり、スイス人写真家が撮った占領下の日本。「ワーナー・ビショフの昭和~日本が日本でなかったあの頃~」12/5より【ライカギャラリー表参道】にて開催

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一見の価値あり、スイス人写真家が撮った占領下の日本。「ワーナー・ビショフの昭和~日本が日本でなかったあの頃~」12/5より【ライカギャラリー表参道】にて開催

 ライカカメラジャパン社の主催により、世界を代表する国際的な写真家のグループ「マグナム・フォト」所属のスイス人写真家ワーナー・ビショフによる写真展『ワーナー・ビショフの昭和 ~日本が日本でなかったあの頃~』が開催される。

 ビショフは日本の第二次世界大戦後の1951年から52年、まだ占領下だった日本を訪れ、戦後復興期にあった日本社会に強い関心を抱き貴重な記録を残した。約10か月にわたり取材・撮影を行い、神社仏閣、茶道、文楽といった伝統文化や芸能、そしてアメリカ文化の影響を受けて変化していく人々の暮らしを丹念に記録している。

 また滞在中、ビショフは日本の戦前戦後に写真家として活動した木村伊兵衛と「兄弟のように親しく」なり、互いの写真哲学を語り合う深い友情を築いたという。木村は著書『僕とライカ』の中で「彼の作品が数多く発表されて、日本の写真界に貢献するところが多かった」と述懐している。

 昭和元年から数えて100年を迎える本年、占領下という特異な時代に撮影されたビショフの写真は、〈日本が日本でなかった〉あの頃の記憶を静かに呼び覚ましてくれる。戦後日本が再び自らのアイデンティティを取り戻していく瞬間を写し出す、貴重な記録は戦後80年の今こそ一見の価値あり。

1951 © Werner Bischof Estate / Magnum Photos

Ginza, 1951 © Werner Bischof Estate / Magnum Photos

『ワーナー・ビショフの昭和~日本が日本でなかったあの頃』
開催:2025年12月5日(金)~ 2026年3月3日(火)
*12月30日(火)より1月3日(土)までは年末年始休業、1月4日(日)より営業

場所:ライカギャラリー表参道 (ライカ表参道店2F)
開館時間:火曜日~日曜日 11.00 am-7.00 pm  
東京都渋谷区神宮前5-16-15 2F 月曜定休

ワーナー・ビショフ Werner Bischof
1916年チューリッヒに生まれる。画家を目指すが、美術学校で写真を学んだことから、主にスタジオやファッション写真を手がけ、第二次世界大戦の取材を契機に報道写真に転向。欧米の雑誌で多くの秀作を発表し、国際的な評価を受ける。1949年、マグナム・フォト参画。1951年から52年にかけて10ヶ月日本に滞在。20歳を迎える世界の若者を取材するマグナムの企画「ジェネレーションX」を手がけながら、占領下日本における伝統とアメリカの影響を撮影。日本を拠点に沖縄や朝鮮戦争も取材。1954年、ペルーのアンデス山脈で取材中ジープが転落し死亡。

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