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新キャラ・ジュレは“かわいいの範囲内で”セクシー? お子様にドキドキをお届けする“教養アニメ”に!? 『ぷにるはかわいいスライム』第2期 篠原侑さん&上坂すみれさんインタビュー

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2025年7月より、毎週日曜夕方5時30分テレ東系列6局ネットにて放送中の『ぷにるはかわいいスライム』第2期。

その第4話から、新キャラである人工スライム生命体(ゲルロイド)のジュレが登場しました。ジュレは「パーフェクトなAI」であることにプライドを持っており、とあることからぷにるとはライバルのような関係となっていきます。

そんな第2期の重要キャラクターであるジュレを演じる上坂すみれさんと、主役であるぷにるを演じる篠原侑さんの対談インタビューが実現! ジュレが加わったことにより、物語がどう変化していくのか。そしてジュレのキャラクター性により、夕方5時30分に放送して本当に大丈夫なのか!? そういった作品の魅力について迫っていきます。

 

 

【写真】『ぷにかわ』2期 篠原侑&上坂すみれインタビュー

第2期は“教養アニメ”。お子様に初めてのドキドキをお届けする。

──まずは上坂さんにお聞きしたいのですが、『ぷにるはかわいいスライム』という作品の印象を教えていただけますか?

ジュレ役・上坂すみれさん(以下、上坂):まずコロコロコミックらしいラブコメという印象があり、ぷにるちゃんがかわいかったです。ただ、第1期から考えると、ジュレはかなり異端なキャラなので、アフレコ前はどうやってみんなの中に入って行けばいいかなってドキドキしていました。

原作でも強烈なキャラなので、これがアニメで映像になり……しかも夕方に放送されるんですよね? アニメで見てしまったお子様がどこまで衝撃を受けるのか……(笑)。ぷにるを見る側としても演じる側としてもドキドキが強い印象でした。

──第1期は深夜の放送で、今回は夕方放送になりますが、篠原さんの感想はいかがでしょうか。

ぷにる役・篠原侑さん(以下、篠原):第1期はお茶の間にゆるっと笑いを届ける空気があったので、とても嬉しく思っています。第2期は……お子様にドキドキを届けてしまいますね。お茶の間へのいい刺激になるのではないかな。人としての感情を学ぶことができる、”教養アニメ”として学ぶところは多いのではないかと思います(笑)。

上坂:放送時間を逆にしたほうがよかったんじゃないかな(笑)。アフレコの最後の最後で「夕方放送に決まった」と聞いたんですが、その時に収録していたのがぷにるとジュレの衝撃的なシーンで終わる回だったので「大丈夫なのかな?」って。

自分の小さい頃を思い出すと、アニメでキャラクターがピンチになって終わってしまったら1週間ずっと頭を悩ませていたんですが、それとは比にならない(笑)。色々な人にとって20年30年後に「ヤバかったよねあれ」ってなりそうだなと。

深夜アニメとしてみれば「攻めてるけどまだ理解できる」って大人は理解できる展開だと思うんですけど、ちびっこさんが見た時の感想を聞きに行きたい……(笑)。

篠原:(笑)。

上坂:お子様と一緒に見る回をやりたいですね。どういう反応があるのか、生の反応を見てみたい。コロコロコミックのメイン読者層はお子様だと思いますが、お母様と一緒に、ぜひ最後までチャンネルはそのままでいてほしいです。

ストーリー的には教養というと「ん?」ってなるけれど、情操教育って言うのでしょうか。初めてのお色気を体験してほしいです。ジュレもぷにるも”かわいいの範囲内で”セクシーなので。

あと、ジュレは何パターンか音声を撮っているんです。すごくアニメっぽいセクシーな声から、すごく生っぽいセクシーなものまで録ったので、一体どれが使われているのか。第1期でぷにるかわいいなって思ってた子たちにジュレがどう映るかすごく気になります。

小さい頃に触れておいたほうがいい、学校休んで見た昼ドラが忘れられないみたいな。そんな存在になるんじゃないかと勝手に思っています。

──アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

上坂:私は基本、アフレコ現場では大人しいですし、途中参加のキャラって緊張するんですが、今回は初回の登場の時から侑さんと梅田さん(河合井コタロー役・梅田修一朗さん)の隣に座っていました。二人から「真ん中に座ってください」って言われて(笑)。

侑さんのキラキラした目と天性の明るさと座長力に誘われて、初回から話にも混ぜていただきました。気づいたらコロコロコミックのような、みんな心がちびっこになっていて、ちびっこネタでゲラゲラ笑っている現場で、私もそれに乗っかっていって。本当に小学校みたいな、ぷにるのクラスよりもワイワイしている現場かもしれないですね。

篠原:原作を知っている身としてはジュレが楽しみで楽しみで。ジュレを誰が演じるのかずっと気になっていたので、上坂さんが演じると聞いた時から、嬉しすぎて隣に座ってもらいたいと思っていました(笑)。ストーリー的にも、ぷにるとコタローの間にいてほしいと、初回で間に座っていただきたいとずっと思っていたんです。

ぷにるの現場は本当に学校の休み時間のようで、気づいたら上坂さんも同じ空気感に馴染んでくださっていたのが嬉しかったです。

 

見た目の印象と、色彩の持つパワーを意識してぷにるを演じるように

──ぷにるはバラエティに富んだ姿を見せてくれますが、篠原さんは演じ分けで意識していることはありますか?

篠原:見た目の印象と色彩ですかね。第1期の時に気づいたのですが、見た目の印象で「こうかな」と演じたあとに、実際アニメで色がつくと、思ったより鮮やかな深い青だった時があって。その時に「もっとこういう声だったかも」と印象を受けましたし、見た目や色の持つパワーもすごかったので、第2期ではその見た目の持つパワーを意識しました。あとはせっかくなら面白いレパートリーがあればと思い、個性があるように、それぞれの変身キャラが際立つように気をつけました。

──ぷにるに対し、ジュレは”パーフェクトなAI”ということで演じる際に気をつけたことはありますか?

上坂:ジュレはAIでパーフェクトなことに誇りを持っている、それが芯にあるキャラクターで、だから恋愛も簡単にやってみせますってところからコタローを落としにかかるんです。ジュレが面白いのって、瞬間でお湯が湧く感じというか、連続したコマでも突然キレたり立ち直ったり、自称パーフェクトなのにパーフェクトじゃない部分があって。ジュレは気づいてないけれど、暴れれば暴れるほどパーフェクトなAIから遠ざかるけどそれが成長過程なのかなと思っています。

一番気をつけた点は、ジュレはかなりお色気なセリフが多くて。塩梅というか匙加減というか、どういう編集会議を経てこのセリフを載せているんだろうと思うくらいのセリフが多いんですけれど、それをどうやってギリギリ夕方に成立させるかって(笑)。

でも最終的には波風をたたせにいこうと、放送枠とか連載誌とかを一旦忘れて、思いっきりやってみようと思いながら演じていました。

──第2期に登場するぷにるやシチュエーションで、癖(へき)にささったところがあれば教えてください。

篠原:第13話はアニオリ回で、同時にたくさんの癖を回収できるチャンスだったと思います(笑)。一人で本線を8回くらいやった記憶があります。全編アドリブで構成されているようなシーンがありまして、小さくなったぷにるたちを探す旅に出るのですが、そこでぷにるたちがカメラにすごくでてきて、「もう出てこないかも」と思っていた姿のぷにるたちが摂取できるので、いいアニオリだったのではないかなと思っています。

漫画では描かれていなかった、細部まで摂取できる変身シーンもあるので、サンバやカウガールや人魚など……。同時に出てくるので、すごく見た目としても楽しめますし、大きなお友達も楽しめると思います。

上坂:そもそもヒロインがスライムというのがもう特異で。小さい頃に私が『ぷにかわ』を読んでいたら、スライムっ子しか愛せなくなる大人になっていただろうなと(笑)。大人になってから読む『ぷにかわ』と、まだ目覚めていない人たちが見る『ぷにかわ』はかなり印象が違うと思うんですよね。いろんな人の将来をめちゃめちゃにしているという事実が、この作品によって様々な未来の癖がめちゃくちゃになっていること自体が個人的には一番好きな要素です。

あと私、実はぷにるが決壊して液状になってる瞬間が一番好きで。ぷにるが溶けてべちゃっとなってコタローにへばりついてるシーンとか描き込みがすごいじゃないですか。私はそれを見てすごいドキドキしちゃうんですが、そういう目覚めが日本各地で行われているだろうなと考えると……(笑)。さらにジュレはぷにるをベースにしたアンドロイドなので、これからの展開でぷにるとジュレの熱いバトル、熱いカラミが見れるので……、5時台に見てしまうと眠れなくなってしまうのではないかなと心配です(笑)。

 

篠原さんと上坂さんが見てみたい”オリジナルぷにる”とは?

──第1期の時に篠原さんにはお伺いしたのですが、上坂さんはスライム作りの思い出はありますか?

上坂:スライムは夏休み前にキットを買って人並みに作った記憶はありますが、大人になってからは作ってないですね。

篠原:企画で梅田くんと一緒にスライム作りをしたのですが、本編に出てくるものを再現して、実際にクリームソーダを混ぜたりしました。

上坂:すごーい! それでもできるんだ。

篠原:なんとかできました。すごくタプタプで緩めなやつが。なので、みなさんも実際に「このぷにるを作ってみた」ができると思います。

上坂:確かに夏クールのアニメだし、夏休みにちょうどいいので作ってみてほしいですね。

──ぷにるを作るというところにちなんで、もしオリジナルのぷにるを作れるとしたら、何ぷにるを見てみたいですか?

篠原:うわー、難しいですね! すごく悩みます! どういう方向にしようかな。

上坂:確かに人型かスライム型かあるもんね。

篠原:ケモノ型や男の子もありましたし。大人っぽい女性もある……。大体の癖が網羅されてしまっている……。そう考えると新しいぷにるを生み出し続けているまえだくん先生ってスゴいですよね。

上坂:メイドさんって居たの?

篠原:居ましたね。猫耳がプラスされていました。

上坂:さらに上をいかれた……。チャイナドレスとかは?

篠原:最近原作でありました……!

上坂:天才だなぁ……。

篠原:某ファンタジー世界のぷにるは冒険者風だったのですが、バリバリ戦えそうなカッコいい系のぷにるをみたいですね。(材料に)日本刀を混ぜて。

上坂:サムライ風のぼくですって感じ?

篠原:そうですそうです。相撲のぷにるもありましたが、それが結構癖だったので、和装を見たい派ですね。

上坂:忍者とかもいいかもね。

篠原:最高ですね! くノ一のぷにるすごくいい。

上坂:私はぷにるに包まれたいので、寝袋のぼくになってもらいたいです。なんかひんやりしてそう。

篠原:いいですね! ぷにぷにして気持ちよさそう。モノ系で攻めるのはいいですね。某ヨギボーとか。

上坂:「人をダメにするぼくです」っていいね。普通にコラボ商品としてほしいな。ぷにるの顔がついた寝袋とか。いっぱいボタンがついてて、押すとしゃべるとか(笑)。

──最後に、記事をご覧になってくれたファンへメッセージをお願いします。

篠原:第4話でジュレが出てきて、みなさん「なんだこの新キャラは」となっていると思いますが、ジュレがどのようにぷにるたちと絡んで、どのように物語に絡んでいくのかが第2期の重要なポイントです。ジュレはぷにるの成長に欠かせない存在になります。ぜひそのあたりを最後まで見守っていただいて、ご自身の目で、感情で確かめてほしいなと思っています。

上坂:これからジュレがコタローに一目惚れして、「いつもくっついてるぷにるを排除しなければ」という発想になってしまうんですが、これからの放送はあらかじめトイレに行っておいたり、思い出すと結構怖いシーンもあったりするので、お風呂も入っておいたほうがいいかもしれません。

私の楽しみにしている、ぷにるのいいなってポイントがあって、普段はあんなに元気なぷにるが押し黙るシーンがあるんですね。すごくしおらしいぷにるが要所要所で登場するところは、ぷにるの新たな魅力を発見できるし、ジュレという存在からぷにるを守りたいという感情も生まれてくると思います。

もちろん今まで通りの楽しい、いつも通りの空気感の回もあるので、毎週ハラハラしながら見てほしいなって思います。

──ありがとうございました!


 
[取材・文・撮影:二城利月]

 

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