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赤ちゃん食堂、四日市でも活動開始、お母さんもリラックスできる時間を提供

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専門的な話もくつろいで聞ける「赤ちゃん食堂バンビ」の様子=四日市市西山町

 赤ちゃんも親も一緒にくつろげる交流の場「赤ちゃん食堂」が12月16日、三重県四日市市西山町であり、6組の親子が参加した。赤ちゃんが離乳食を食べたあと、親にも食事を提供する。お母さんたちは子育ての悩みやこつを話し合い、ヒントをもらって、肩の力を抜けるひとときを過ごした。

赤ちゃん食堂バンビ、四日市での初開催

 四日市市の助産師佐竹弘美さん(41)が呼びかけ、看護師、歯科衛生士、子育て経験者らの仲間がボランティアで集まって開いている。「赤ちゃん食堂バンビ」と名づけ、11月に鈴鹿市内で開催したのに続く2回目。四日市市では初開催になった。

 0歳から2歳になる手前の赤ちゃんと親が対象で、「初めて子どもに接することで余裕がなくなってしまい、悪い方へと転がらないように」と願って、妊婦からの参加も歓迎している。佐竹さんは「助産所お日さま」などを運営しており、赤ちゃん食堂などのイベントはインスタグラムで案内を発信し、1カ月に1度のペースで続けていきたいと考えているという。

専門的な話も聞けて安心にもつながる

 今回の会場になった西山町構造改善センターでは、早めに来たスタッフたちが調理場で食事の支度を始めた。午前10時に親子がそろい、自己紹介。上級食育指導士の山口小百合さん(57)の食べることの大切さ、小児歯科学会認定歯科衛生士の木村恵美さん(43)の赤ちゃんからの健康な歯への備えなどのやさしいアドバイスも聞いた。真剣に聞くお母さんの横で子どももすぐに打ち解け、たくさん遊ぶことができた様子だ。

開始前から食事の仕込みをするスタッフのみなさん

離乳食の支度をする佐竹弘美さん(左)ら

 この日、赤ちゃんの食事は地域の農家が提供してくれたサツマイモ、ダイコン、ニンジン、カボチャ、ブロッコリーなどの新鮮な野菜と鶏ミンチの団子をみりんと醤油で薄く味付けした煮物やおかゆなど。佐竹さんもテーブルで様子を見守り、お母さんたちとふだんの食事の様子などを話題にした。

赤ちゃんと食事をしながらいろんなお話を。

 お母さんたちへの食事はハンバーグと豚汁。この時間帯はボランティアのスタッフたちが赤ちゃんの世話をしてあげて、お母さんたちの手がすくように配慮した。お母さん同士も、いろんな話ができたようだ。

孤独な子育てをなくしたい

 佐竹さんは約7年の仕事の経験から、若いお母さんたちが赤ちゃんを抱っこしながら冷めたごはんを立ちながら急いで食べるなど、つらい子育てになってしまっていることを見聞きし、「とにかく、孤独な子育てをなくしたい」と思ったという。神奈川県などで先進的な「赤ちゃん食堂」の活動が始まり、最近は全国各地に活動が広がりつつあるという。

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