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【価格破壊】トライアルの「暖か系インナー(699円)」の実力は? アパレルブランド「リアルト」を試してみた正直な感想

ロケットニュース24

トライアルが西友を買収してしばらく経つ。都内の西友では「トライアル」という名前を徐々に見かけるようになったが、今度は三軒茶屋の西友店内にトライアルのアパレルブランド「リアルト」が全国初出店した。

冬初めの防寒ウェアはすでに当サイトの佐藤記者が報じている通り。本稿では「暖か系インナー」に注目して、どんな着心地でコスパはどうなのかお伝えしたい。

・トライアルの暖か系インナー

今回、購入した暖か系インナーは2種類。

「裏ボアインナー(878円)」、それから……

「ONFEELの長袖インナー(699円)」だ。物価高だなんだと言われているが、とにかく安いのが印象的でこれは「価格破壊」と言っても過言じゃない。

というのも、今じゃ暖か系インナーは大手各社参入していて、ユニクロは「Cのヒートテック(2290円)」も出す充実ぶり。インナーはもう1000円……いや、2000円オーバーも珍しくないのだ。そんななかで1000円を切るのは安さが爆発しすぎている。

ただ、侮っちゃいけないのが今の時代は「安かろう悪かろう」じゃないということ。トライアルの1食40円の袋ラーメンがそうであるように、安さは企業努力の賜物だから油断してはいけない。

ってことで、トライアルのアパレルはどんなもんか見ていこう。まずはオンフィールでこれは(株)トライアルカンパニーと帝人フロンティア(株)の共同企画商品だそうな。

パッと見はどこにでもあるようなインナーだが……おぉぉ!

タグがプリント式!

近年ちょこちょこと増えているが、タグついてるのが苦手な人からすると嬉しい仕様だ。ちなみに素材はレーヨン34%、ポリエステル33%、アクリル28%、ポリウレタン5%であった。

割合は別としてこの組み合わせってよくあるよなぁと思いつつ、実際に着てみたら……

うむ、普通である……っていうか、肌触りのいいレーヨン、それから柔らかいアクリルあたりが多く入っているため、全体的にサラッとしていてむしろ心地いいさえある。

気になる点としてはやや腕部分がパツッとするようなところだが、微々たるものだから個人差だろう。試しに数回使用してみたら、佐藤記者が「安いなりに使える品揃え」と評価していたように普通に使えて問題なし。

乾くのも早いし、他社の暖か系インナーと比べても劣っている部分は見当たらなかった。「THE薄手の暖か系インナー」が699円……間違いなくコスパはいい。

・裏ボアインナー

続いては裏ボアインナー。表スベスベ、裏あったかでこれまたよく見かけるタイプである。

こちらはプリントじゃなくタグで、素材はポリエステル95%、ポリウレタン5%。トライアルの名はなく「日本被服工業組合連合会」とあった。結成はなんと昭和34年らしい。で、その着心地はどうかというと……

フワッとしていて、コレと言って悪いところが見当たらない。値段が値段だけについ性能を疑いたくなるが、締めつけられることもないし着やすくてど真ん中の暖か系インナーであった。

生地自体がめちゃくちゃ厚いわけでもないし、着膨れすることもなさそう。さすがに4000円オーバーのウールが入ったインナーと比べたら暖かさは違うものの、極寒じゃない環境で使う分には問題ないだろう。

本当に普通で、普通に着られたトライアルのアパレル。なんだか改めて企業努力の結果を見せられたような気分である。

ユニクロをはじめ、しまむら、ワークマン、イオンなどなど、最近のインナーに大きな差はなくなっているように感じる。それだけに、価格は安いに越したことはない。消費者としては競争してもらって、よりいいものを安く手に入るようになってほしい。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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