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「夜のアッチも前妻と比較され…」再婚1年で離婚を覚悟した42歳女性

コクハク

前妻とやたら比べてくる(写真:iStock)

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

42歳離婚歴アリ。バツ2男性と再婚したけれど…

前妻とやたら比べてくる(写真:iStock)

 42歳の美香さん(仮名)は、1年前に6歳年上の夫・フミオさん(仮名)と結婚したばかり。美香さんはバツイチ、フミオさんはバツ2でともに再婚とのこと。

 新婚1年目は、一般的にはラブラブな夫婦も多い時期なのに、美香さんは「ウチはもう末期です」とため息を重ねます。

「フミオさんは、結婚をしてから人柄が変わりました。

 結婚前には1年半ほどお付き合いをしていて、週末にはどちらかの家で過ごしていたから、生活習慣については、結婚前にそれなりにチェックできたと思っていました。

 ところが…、入籍をして少し経ったら、フミオさんは自分の前妻と私を比べるような失礼な発言が増えたんです」

夜の生活まで?

本当に腹が立つ(写真:iStock)

 家事の仕方や義実家との付き合い方、フミオさんへの接し方など、ことあるごとに美香さんと過去の妻を比較し「君はダメだなぁ」とモラハラ発言とも受け取れる暴言を吐く夫に対し、美香さんは新婚早々、結婚を後悔し始めたと語ります。

「本当にヒドイ話なんですけど、最初の頃はさすがに夜の生活については前妻と比較しなかった夫が、つい最近になって、夜のやり方まで前妻と比べ出したんですよ。

 だからもう…、我慢の限界。

 フミオさんがモラハラ夫になるとは、結婚前には想像もしていなかったけれど、なんで彼がバツ2なのか、自分が彼の妻になってみて初めて腑に落ちた気がします」

 フミオさんが美香さんに文句を言うときには、決まって「ヘラヘラした顔で言うから、本当に腹が立つんです」と美香さん。

どうやって離婚をすればいいか

自分で自分が嫌になる(写真:iStock)

「結婚式も披露宴もせずに入籍だけだったから、この機会にもうさっさと離婚をしたいなっていうのが私の本心です。

 だけど、私が離婚の話をすると、決まって夫は私を襲ってきて『そんなこと言うなよぉ〜』と猫撫で声で甘えてきます。本当に気持ち悪いんですけど、コトを荒立てたくないので、そんな夫の求めに応じてしまう自分にも嫌悪感です。

 こんな結婚生活、長く続くわけがないって自分でも思うんですけど、どうやって離婚をすればいいのかわからない。

証拠を集めたほうがいい?

暴言の証拠を残さないと(写真:iStock)

 幸いにも、私たちには子どもがいないので、いざとなったら家を出て、そこから調停でもするしかないかなって覚悟は決めています。

 でもね、いざ離婚となったときに私が不利にならないよう、ある程度は夫の暴挙や暴言の証拠を集めてからじゃないと、家を出られないなって不安なんです。

 それに夫がこの結婚生活を、本気で続けたいと思っているのかも疑問。ふたりで出かけることもないし、前妻と比べて私の文句ばかり言っているような生活、夫だってきっと本心からは楽しめていないと思うんですよね」

  ◇  ◇  ◇

 結婚1年で、すでに夫婦生活を終わらせる覚悟を決めていると、重ねて口にする美香さん。では、夫であるフミオさんは、夫婦のあいだにある問題についてどう受け止めているのでしょうか。

 次回に続きます。

(並木まき/ライター・エディター)

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