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ブロッコリーが指定野菜に ブロッコリー農家の現状は!?

TBSラジオ

先日、ブロッコリーが2026年度から「指定野菜」になることが決まったというニュースがありました。指定野菜は、特に消費量が多く、国民の生活に重要な野菜として、農林水産省が指定しているものです。

ブロッコリー、食べていますか?

年々、ブロッコリーの需要は増えているそうですが、みなさんはどれくらい食べているのか、街で聞いてみました。

「大好きです。週に1個、ひとかたまり(食べています)。茹でて冷蔵庫に切って入れて、ちょこちょこつまんでいます。塩茹でしてマヨネーズとか、塩昆布と和えてとか、グラタンに入れても美味しいです。茹でるだけでいいし、取り入れやすいですね。」

「料理の副菜でついているじゃないですか。1週間に1回とかですかね。なんだかんだ無意識で食べていると思います。」

「ブロッコリー好きです。ストックしているくらい。栄養価が高いし、タンパク質もとれるので。レンチンして(電子レンジで温めて)塩かけて食べています。トレーニング系のインフルエンサー(SNSで発信する人)が、ブロッコリー食べているので、その影響はあるかな。」

「4、5日に1回は食べますかね。歯触りがいいし、物忘れを防止するとかも聞いたことがありますし。添え物で多いですよね。肉の、とか、朝のサラダの中のものとか。」

ブロッコリー、好きという方多かったですね。簡単に食べられることや、タンパク質やビタミンが豊富ということで、身体を鍛えている方にも人気のようでした。

ブロッコリーの産地 埼玉県深谷市では

大人気のブロッコリー、実は作付け面積日本一なのが埼玉県深谷市なんです。深谷市のブロッコリー農家を直撃すると、これだけ需要が高いので、ブロッコリー作りだけで大忙し!?かと思いきや、実は、深谷地域のほとんどのブロッコリー農家が、ブロッコリーだけではなく、あるものと組み合わせて作っていることがわかりました。JAふかや西部野菜協議会ブロッコリー部会長 角田正和さんのお話です。

JAふかや西部野菜協議会ブロッコリー部会長 角田正和さん
深谷西部では、ブロッコリーがメインで、間にとうもろこしを夏の間やる形です。ブロッコリーは、秋と冬の一番旬な時期のブロッコリーと、春ブロッコリーの2つに分かれていて、とうもろこしは6月、7月ですね。ブロッコリーだけずっと作っていると、畑が悪くなったり、病気が出やすくなったりするので、間にとうもろこしを作って、そういうのを回避しています。ブロッコリーは暑い時期は向いていないので、関東で夏場は作れないんですよね。その時期ずっと収入がないのも厳しいので、とうもろこしを作っています。作り方は全く違うのでお互い勉強しなきゃいけないので難しい部分はあります。

JAふかや西部野菜協議会には「ブロッコリー部会」という、ブロッコリー農家の集まりがあって、60世帯ほどが所属していますが、ほとんどがブロッコリーと、とうもろこしの両方を作っているそうなんです。背景には、畑をいい状態に保つため・病気を防ぐためということと、ブロッコリーが作れない期間の収入源という理由がありました。

指定野菜に ブロッコリー農家の受け止めは

角田さんは脱サラして母親の農業を継いだそうで、ブロッコリーを作り始めて9年目。そんな中で、ブロッコリーが「指定野菜」の仲間入り、というニュースをどう受け止めたのか、また、おすすめの食べ方についても再び角田さんに伺いました。

JAふかや西部野菜協議会ブロッコリー部会長 角田正和さん
社会的にブロッコリーという野菜が評価されているんだなと実感しました。JAから出荷先の、都内の市場の担当の方と話しても「ブロッコリーは売れ残らないからどんどん作ってくれ」と言われるので、需要としてはすごくあると思います。安値だったり、災害が起きたときに、補助してもらえる可能性が今までよりも高くなるのかなと思うので、より安心して作れるのかなと思っています。茹でてマヨネーズかけて、というのが1番美味しいと思うんですけど、飽きたときは、チーズやマヨネーズをかけて焼くと、また食感も違うし美味しいと思います。カロリーが少ないので、健康に良く、毎日食べられる野菜なので、埼玉県産のブロッコリーたくさん食べてください。

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