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天音ゆかり「私、苦しい場面や逆境でこそ燃えるタイプなんです!」【声優図鑑 by 声優グランプリ】

声優グランプリ

キャラクターの裏に隠された声優たちの素顔に迫る、インタビュー企画『声優図鑑 by 声優グランプリ』。

今回登場していただいたのは、『学園アイドルマスター』の雨夜燕などで知られる天音ゆかりさんです。名門・東京藝術大学の音楽学部声楽科在学中に、声優の道へと進んだ天音さん。その理由や、デビュー3年目の今感じている声優業の難しさ、楽しさについて聞きました。

天音ゆかり

あまねゆかり●11月4日生まれ。リマックス所属。主な出演作は、ゲーム『学園アイドルマスター』(雨夜燕)、『ステラソラ』(グレイ)、『けものフレンズ3』(ドルドン)、『原神』(アマウタ)ほか。

公式HP:https://remax-web.jp/talent/amane-y/
X:@yukari_amane_

★天音さんの手書きプロフィール&コメント動画は2ページ目に!

仮歌のお仕事をきっかけに声優への思いが膨らみました

――天音さんは、大学在学中に声優の専門学校に通いはじめたそうですね。

そうなんです。大学3年生の時に通いはじめて、4年生の時に今の事務所に入所しました。

――大学卒業後ではなく、在学中に通おうと決めたのは?

行こうと決めたら、早く動きたかったんです。大学は芸大だったのですが、音楽を中心に勉強するのはいったん大学までにしようと思っていたんです。なので、人生の第2フェーズに入るための準備を在学中にしておきたいなと。

――そこまで声優になりたいと思ったきっかけや理由も知りたいです。

小さい頃からミュージカル女優さんになりたいと思っていたのですが、大学に入学した年にコロナ禍に入ってしまって。ミュージカル系のオーディションを受けたり、自主公演を開いたりといった、大学でやりたかったことができない状況になってしまったんです。そうして、「将来どうしようかな?」と考えている時に、ご縁があって吹き替えアニメの仮歌のお仕事を頂きました。

――一気に声優業に近づきましたね。

そうなんです! 実は私、中高生くらいの頃からアニメオタクで、声優さんのことも好きだったんです。ただ、だからこそ厳しい業界だということも知っていて。「目指す人たちがとても多くて、ほとんどの人がなれない」と何度も聞いていたので、「声優とは目指せないものだ」と思い込んでいる節がありました。だけど、仮歌を録るためにマイクブースに入り、映像のタイムコードを見ながら自分の声を収録するという、声優さんに近いお仕事に携わったことで、急に声優という職業が現実味を帯びたんです。それに、声優業もお芝居と歌のどちらもできるお仕事だなと。

――そうですね。ミュージカル女優とは見せ方こそ違いますが。

なので、自分がやりたかったことは、声優でも叶うんじゃないかと思うようになりました。最近は声優さんがミュージカルに出演されることも決して珍しくはないですし、幅広く活動できるんじゃないかなと。

――「目指せないもの」から、「目指したいもの」に変わった瞬間ですね。

何より、仮歌の収録がすごく楽しかったんです! そういった経験をさせていただいたことが、声優の道に進んだきっかけになっています。

――ちなみに、お芝居はいつ頃からやっていたのですか?

高校も音楽系だったので、文化祭でミュージカルをやる機会はありました。でも、自分たちで手作りするような公演だったので、先生にお芝居を教えていただいたのは声優の専門学校に入ってからですね。

――アニメはどんなものを見ていましたか?

ジャンプ系やロボットアニメ系が好きです。あと、『名探偵コナン』や『忍たま乱太郎』も! 特にロボットアニメは、父も好きなんです。でも、なぜかガンダムシリーズを通ってこなかったらしくて、私がファーストを観はじめたタイミングで一緒に観ていました。「あ、ここでこの名言を言うんだ!」と、横で驚いたりして(笑)。

日々成長している実感があります

――事務所に入って、最初のお仕事は何でしたか?

アニメ映画のガヤでした。事前にリハVを観て、まだ線画の状態の映像をチェックしていた時に「あぁ、声優だ!」と感動しました(笑)。

――よく見ていたやつだ!と(笑)。ともあれ、ガヤって難しいといいますよね。

そうですね。ただ、ライブを観て盛り上がる観客の声だったので、大人数でワイワイ録る感じが楽しかったです。「推しを観るときの気持ちを思い出して」というディレクションも含めて。

――では、緊張もそこまでしなかった?

いや、すごく緊張しました! 歌の勉強は長くしてきましたが、お芝居を学んだのは専門学校の1年半くらいなので、お芝居に関して「まだまだ実力が足りていない」という意識が強かったんです。それでも、「どうにか良いものを出さなきゃ!」と全力投球の気持ちだったので、収録のたびにいつも緊張していましたね。とはいえ、楽しい気持ちも大きかったです。

――いろんな経験を重ねるなかで、お芝居の難しさはどこに感じますか?

全部難しいです……! ミュージカルや舞台に慣れていたこともあって、どうしても表現が大きくなりがちで、ここ(と、顔の前にマイクほどの大きさの丸を手で作って)にお芝居を入れるという感覚が身に付くまでは、苦労しました。「お芝居が大きすぎるよ」と指摘を受けることもあれば、マイクに集めなきゃと思いすぎて縮こまってしまうこともありましたね。でも今はそこに悩むこともなくなり、だいぶ自由にお芝居できるようになってきたかなと。「演じる場所が舞台でもアニメでも、やることは同じ」と思えるくらいにはなってきました。……ちょっとだけ、ですけどね!

――そこまで成長できた要因は?

現場で学べるからだと思います。ありがたいことに、「若手を育てよう」という温かい空気を感じる現場が多くて。先輩方に手取り足取り教えていただけることもありますし、先輩のお芝居を見て学ぶこともありますし、音響監督さんのディレクションから得る学びも多いです。おかげで、日々少しずつですが成長できているかなと思います。

――そんななか『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)の雨夜燕役などを今、担当されています。

オーディション資料を見た時から惹かれていて、「受からなかったとしてもこの子を推すだろうな」と思っていました。受かった時はすっごくうれしかったです!

――地声よりもずいぶん低いトーンですが、演じるときは何を意識していますか?

圧のある子なので、エネルギー量を普段の5倍くらいにして収録に挑んでいます。下腹と背中に力を入れて、バンッ!と一気に放つイメージでやっていますね。

――そういった一筋縄ではいかない役がこなせるのも、成長した証しだと思います。しかも、天音さんは楽しそうにお仕事に向き合っている印象ですね。難しい、苦しいよりも、楽しいのほうが大きいというか。

たしかに、そうかもしれません。私、苦しい場面や逆境でこそ燃えるタイプなんです。音楽を勉強していた時も、難しいコンクールや難しい課題曲に挑戦するたびに「やってやる!」とメラメラしていたので、そのマインドが今に活きているのだと思います。悔しい思いをすることもたくさんありますが、それも含めて楽しいですね。

――では、今の天音さんの原動力は?

見てくださる皆さんの反応、でしょうか。先日、初めてライブに出演させていただいて、自分のパフォーマンスが届いている感覚を肌で感じられたんです。以来、ゲームの収録などでも画面の向こう側にいる皆さんをより意識できるようになって、「皆さんに楽しんでもらいたい」という思いが増しました。それが大きな原動力になっていますね。エンタメの楽しさもそこにあると思っています。

ハマっているものは、石田三成とオタマトーン!

――天音さんは、ラジオ番組『天音ゆかりのあまねくハーモニー』のパーソナリティも務めていますが、ラジオをやってみた感想は?

一人語りのラジオなので最初は緊張していたのですが、しゃべりだしたらけっこう楽しいんです! ラジオで話題にできることはないかなと意識的に探すクセもついたので、今までと同じ日常もなんだか違って見えて。思ったより満喫している自分がいますね(笑)。

――ラジオでは、「戦国大名の石田三成が好き」というお話もしていて、気になりました。

そう、大好きなんです。もともと歴史が好きで、大河ドラマもよく観ているんですけど、中でも2016年に放送された三谷幸喜さん脚本の『真田丸』をきっかけに、石田三成にどハマリしました。山本耕史さんが演じていらっしゃったのですが、不器用でちょっとズレている石田三成がツボで。それから、関連する小説や書籍を読んだりして、知識を深めていきました。

――すごい。とことん調べるタイプのオタクですね。

わりと! 設定集が大好きなオタクです(笑)。アニメやゲーム作品では面白ポジションで描かれがちな三成ですが、主人公にしても十分にいける人。いつか、そんな作品を観てみたいです!

――では、最近ハマっていることは?

ちょっと緩いんですけど、オタマトーンという電子楽器です。押さえているほうの指を上下に動かすと音階が変わる仕組みなんですけど、小さい頃に習っていたヴァイオリンとちょっと似ている気がして楽しくて。スキあらば『学マス』の曲を奏でたりしています。

――とすると、おうちで過ごすのもけっこう好きですか?

好きです。というか、圧倒的にインドア派ですね(笑)。休日は、おうちのソファでボケーッとしているか、YouTubeを観るか、アニメを観るか、オタマトーンを奏でるかの4択です。

――中には、「声優になってから、アニメを観られなくなった」という人もいますが、天音さんは楽しめていますか?

はい! 好きなものを好きなだけ観られて勉強にもなるなんて、本当に素敵なお仕事です。オーディションに落ちてしまった作品はやっぱり複雑な気持ちになりますが……それでも観ます。「何が求められていたのかな」と、気になりますから。

~声優未来予想図~

Q:これからどんな声優を目指したいですか?

1年後の私 忙しくなっていてほしい!
今は、ラジオ番組のほかにも、生配信のゲストに呼んでいただく機会が増えましたし、こうしてインタビューの機会も頂いたりしていて、新しいことにどんどん挑戦できているんです。なのでこのまま挑戦を続けて、今以上にいろんな場で頑張っていたらいいなと思います。

3年後の私 アニメのメインをやっていたい
やっぱり、声優になったからにはアニメに出たいです。それも、メインのポジションをやれたらなと。理想は、ヒロインの近くにいるキャラクター。極端にいえば悪役のような、クセのある役を演じたいです。

5年後の私 アーティスト活動を始めていたらいいな
やっぱり、歌は一生続けたいと思っていて。クラシック、ミュージカル、ポップスとこれまで学んできたジャンルを活かしたいですし、これ以外のジャンルもどんどん極めていって音楽の表現の幅も広げていきたいです。

10年後の私 ミュージカルに出演できたら……!
声優の道を選んだので、まずは声優としての自分を確立するのが大前提なのですが、その後はミュージカルにもチャレンジしたいです。10年後なら……叶うかな?

撮影/玉井美世子 ヘアメイク/GiGGLE 取材・文/松本まゆげ

天音ゆかりさん手書きプロフィール

天音ゆかりさんコメント動画

▼動画URLはこちら
https://youtu.be/fEbp9mjqATE


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